中学生くらいまで、まだ自分のことがよくわかってないから
「どういう人がタイプ?」って質問に、
「背が高くて、かっこいい人〜」っていう、少女漫画育ちだよねって回答をしてた。
成長につれ、だんだん自分の好みというかフェチを自覚し、さらにそのフェチがどこに起因するのかを理解してくる。
人に好意を持つきっかけが、外見、中身ともに、意外と自分の好みってものから外れないんだなーと大人になるとよくわかる。
多分、王様のブランチだったと思う。
逃げ恥の宣伝番組で
星野源がパカーと大きく口を開けて笑った時、『あ』と思った。これはヤバイ。
私は、笑う時口を開けると口角がカッと上がる顔に弱い。
私はへの字で小さめの口をしていて、それがずっとコンプレックスだった。
今はまあ年もいって昔よりは自分の容姿に諦めもできてるけど、
ブスッとして機嫌悪いと思われがちな口元が好きじゃない。
ある時母親に「あんたの口元お父さんとそっくりだよねー。笑うと口角が上がるんじゃなくて奥にいくの」と言われた。
そうなんだよ〜!笑っても口角が上がらないので可愛くないんだよ〜!くそー、人が気にしてる事を。身内って容赦無い!
そして気づけば私は大きく口を開けてカッと口角を上げて笑う人に勝てない人になっていた。
リアルでその笑顔キッカケにその人に興味を持った事もあるし、星野源の前にもテレビでそういう顔を見て『ううっ』とやられた事もある。
友達に勧められて、音楽はいいなぁと思っていたけど、がなりたてるように歌う変わった人だなーという印象しかなかった。
が、何かで『パカー』って笑う顔を見て、『あー、ダメだ〜』と思ってしまった。
なんというか、好みとかいう以前に神経を直接刺激される感じ。
そんなことあったなーって、何年かぶりに星野源に落ちてみて思い出した。
こういうのは抗えないよね。
逃げ恥の平匡さんは平匡さんで、めっちゃストライクなんだけど、
星野源はまた平匡さんとは別に、抗えない魅力があるのだった。
ラジオで『あはははははは〜』って笑うのを聴くたび、あの顔で笑ってるんだなーって思う。