前回、真紀は早乙女真紀ではない、誰でもない女だ、と今までで一番の衝撃で終わらせて、毎回毎回よくまあこんな驚かせてくれるな、坂元裕二‼︎と感心するしかないまま迎えた第9話。
なのにまたあっさりと真紀の過去は明かされる。
そんな気を持たせるようなことはしなくてもネタは山ほどあるのさ、という自信を感じるよ、毎度毎度。
優秀な刑事は既にあらかたのことは調べがついていて、それを仲間に伝え真紀を連れに来た。
「ヤマモトアキコ」だったころの辛い少女時代。
元夫さんになった幹生も、元義母さんの鏡子も皆、真紀のことを庇う。優しい人達だ。
そしてカルテットのメンバーはもっと優しい。
皆んな穴の空いた人達だから、他人の穴にも優しいのだ。
同じように辛い少女時代を過ごし、真紀に救われたすずめが全力で真紀を受け止める。
強くなったね、すずめちゃん。
そしてその強さは真紀とカルテットのメンバーが与えてくれたものだから。
みんな片思いだったものが、両思いを超えて、メンバーみんなで思い合う、優しい関係になったけど、それは真紀との別れでしばしお休み。
今まで何にもしなかったすずめが、夜中にまるで朝ごはんのような食事を作って3人で食べる。
それは決意の表明だ。
そして最終回、なにが起こるのだろう?
きっと、真紀の義父のことは大した問題じゃない。
気になるのは家森。
真紀との最後の夜、1人自室で涙を流す家森。
ちょっと違和感があった。
あとの2人に比べると、真紀に対して個人的な思い入れは一番無いはずの家森が、なぜ1人ないているのだろう?
まだ、何かあるのか?
最後の最後までなにがあるかわからない。
もう終わってしまうのか。
毎週毎週、ワクワクと火曜を迎えさせてくれてありがとう。
そういえば有朱ちゃん渾身の色仕掛けをあっさりかわす、サンド富澤。
そんな脇エピソードまで、想像をさくっと裏切る。
やるなぁ。
かっこよかったぜー。