4月になって、新しい朝ドラが始まった。
「ひよっこ」脚本の岡田惠和氏のドラマは好きなのがけっこうあるので期待。
初回、「うん、うん、平和な展開でいいねー、有村架純の田舎の子感がいいなー」
などと思っていたら、意外なダークホースが!
新昼帯ドラマ、「やすらぎの郷」!
元々、脚本家の野木さんがツイッターで「見なくては!」とつぶやいていて知った。
倉本御大のドラマはいくつかは見てるけど、ものすごーく好きかっていうとそこまででもない。
が、この「やすらぎの郷」はもうこれでもか!と鬱憤が詰め込まれていてそれが案外面白い。
自分たちが一線だった時代と変わっていくこと、自分たち世代が蔑ろにされることへの憤りを笑っちゃうくらいストレートに書いてる。
さらに「俺たちはこんだけ貢献したのだからこんだけ優遇すべき!」って妄想を詰め込む。
正直、えー?なにこれ!っていうご都合展開なんだけど、まぁ当然そのままうまい話が続く訳ではないだろう。
そして何より「スタア」の競演が素晴らしい。
私が子供の頃にはもう全開では仕事してなかった、天上人のような方々がさらっと出演している。
さすが倉本御大‼︎
それぞれ映される若かりし頃の写真が
正に「昭和のスタア!」でほーっと唸るしかないし、現在もお年は召されても存在感が半端無い。
そして何気にちゃんと存在感を出している下の世代役の常盤貴子、松岡茉優がいいんだよね。
「ひよっこ」とは別の方法で古き良き昭和を描いてて面白い。
「ひよっこ」は導入でまだ大きい展開が無いせいか、インパクトはないけど、滑り出しは好印象。
岡田脚本らしく悪い人が出てこない。
朝ドラにありがちと見せた、変わり者の叔父さんもちゃんと物を考えている大人で、「とと姉ちゃん」の向井理のようなご都合キャラではなさそう。
おそらく一生の友達であろう、同級生の時子も、有村架純が可愛いけど芋くさいのに比べ、
田舎の子だけどシュっとしてて、いかにも地元のマドンナで女優志望だというのも納得。
お父ちゃんが失踪というので「まれ」の大泉洋みたいなダメキャラかと思いきや、すごく家族思いのちゃんとしたお父ちゃんで、果たして何故失踪するのか、今から不安になる。
ものすごーくワクワクは無いけど、毎朝見るにはいい感じだね。
ドラマ自体とは関係ないけど、あさイチの朝ドラ受けで、月曜日に必ず解説委員の柳澤秀夫ってオッさんが「ステラに書いてあったから」とネタバレをするのはどうなの?
ネタバレ見たくない人はいっぱいいるし、あさイチの高視聴率は朝ドラ受けが一役買ってるのに、どうしてこう余計なこと言うのか。
そもそもこのくらいの歳の編集者とか解説者ってどうして皆「俺は色々知ってるんだぜ」感丸出しのウザい親父ばっかりなんだ。
黙ってろ!といいたくなるよ。
ま、2本とも上々の滑り出しで、これから楽しみです。