菊村(石坂浩二)の亡くなった妻 律子(風吹ジュン)の友人で、家族ぐるみの付き合いだった井深涼子。
彼女が「濃野佐志美」というペンネームで書く姫の戦時中の出来事をベースにした小説の出版の出版を差し止めるべく、接触を試みる菊村。
外の店で会う約束をすると涼子は「久々に戦闘服着ちゃおう💗」とノリノリ。
またもギャルゲー展開!(笑)
でもなんかわかる気がする。
至れり尽くせりといっても、やすらぎの郷の暮らしはやはり「隠居」だ。
元々華やかで人の輪の中心で生きてきた人達には退屈だろう。
特別な下心があるわけじゃなくても、好意を持っている異性と2人で出かけるとなるとワクワクするのは、いくつになっても同じなんだよね。
今の高齢者はほんとに若いから、このドラマの生々しい描写が逆にリアルな気がする。
菊村に物書きは1人でも人を傷つけるようなら書くべきではないと涼子を諭す。
これは物書きの悩みどころなんだろうなぁ。
明らかにモデルがある小説で裁判になったりしているし。
菊村が母親を傷つけたことを後悔しているように、倉本聰にもそういうことがあったのかもしれない。
後半はお嬢(浅丘ルリ子)メインの、スター没落物語。あー切ない。
そもそもこの「やすらぎの湯」という施設の立ち上げの意図でもあるけど、
なんの保証もない「スター」の立場。
高齢になって露出が減れば何をしているのかわからない。
でもねー、こういう立場って保証がないからこそな気がするんだけど、と一視聴者としては思う。
またも姫(八千草薫)が「呪いましょう」とか突飛なことを言い出す。
この展開けっこう好きだな。
さてどうなるか、楽しみです。