温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

大人のおバカキャラってどこまで笑えるのかしら?

バラエティー番組では相変わらず入れ替わり立ち替わりおバカキャラ売りのタレントさんが色々出てるけど、ああいう人達はどのくらいキャラ作ってて、いつまでやるのかなぁと思ったりする。

おバカキャラに特別に関心もなければ敵意もないので、気づかないうちにあんまりおバカ売りしなくなってて、「やっぱり若いうちだけかな?」と思う。
「天然」といえば聞こえはいいけど、あんまり外した言動は、大人がやると「何それ?」と思っちゃうし。

ザックリ聴いている「伊集院光とらじおと」では月〜木に曜日変わりでアシスタントがついていて、全員フリーアナウンサーだ。
で、月曜の相手が安田美香という人なんだが、この人が時々なんだかなぁと思わせてくれる。

有名なネタで、「伊集院光とラジオと」の放送初回が月曜日でこの人がアシスタントだったのだけど、
初回で緊張のあまり洋服を着てくるのを忘れ、コートの中はパジャマのままスタジオに来てしまったというのだ。

当然、伊集院光は大喜びでいじり倒し、ネットニュースにもなり、他の爆笑問題の番組なんかでも話題にしてたらしい。
一方でネットでは「やりすぎ」「あざとい」と結構叩かれてたようだ。
自分は直に聴いてないからハッキリはわからないけど「ホントかね?」と思ってた。

で、先週の月曜、オープニングで伊集院が週末掛川の花鳥園に行った話をした。
大型の鳥なども檻を介さず直接近寄れるそうで、「ペンギンを抱っこして写真が撮れるんだよ」と言った。
するとアシスタント安田美香
「え?ペンギンって鳥なんですか?」と言ったのだ。
伊集院は一瞬理解できなかったようで何度か聞き返し
「え?もしかしてアシカとかみたいなのだと思ってる?」と言った。
伊集院光は話を先に進めたいようで、それ以上突っ込まなかった。
アシスタント安田美香も「ペンギンて鳥ですか?」という発言を全く恥ずかしがる様子はなかった。

このやり取りで、なんとなく感じてたアシスタント安田美香のキャラ設定がよくわかった。
天然売りな上に無知を無邪気と捉えてる。
そしてこういう人は受け付けないなーと思った。


自分はいい年してなかなかウッカリが多い人間で、時々自分で自分にキレたいくらいイラっとすることがある。
昔よりは色々努力や工夫して明らかに減ったのだけど、
例えば仕事をあと30分で渡さなくては!っていう時に限って失敗したりする。
本当にダメな人間だと落ち込むこともよくある。

でも、学生の頃なんかにはそういうところを「もー、しょうがないなぁ」と言われてたりした覚えがある。
まあ、いわゆるドジっ子キャラ認定というやつだ。
元々自分ではそういうウッカリを良しとは思っていないのだけど、若い女の子というだけでなんとなく可愛がられポイントになっていて
そしてそのうち、自分でもそれはありなのかなーと思うようになっていた。

でもそういうのも程度と頻度の問題で、良しと思わない人も状況もある。
学生の頃はともかく、社会人になって、プライベートならともかく、仕事の場でやれば若かろうが女の子だろうが可愛いじゃ済まない。
そういう所を「可愛いポイント」として受け入れている自分はどうなんだ?逃げじゃないのか?とも思ってた。
そして何よりウッカリが直らない自分にウンザリしていた。
欠点を「可愛いポイント」で逃げ続けるのは大人としては恥ずかしい事だとは思うから、
直しきれなくても、せめて直そうとだけは思わないと自分がいやだなぁと思ってる。

そんな感じで「ドジっ子」とか「天然」を売りにするというのにちょっと引っかかる。

若いタレントさんがおバカキャラを売りにするのは全然構わない。
若いってそういうことでもあるし、そういう可愛さって確かにあるんだよ。
でも、例えタレントさんでも30過ぎて、40過ぎてもそういうおバカキャラをやってる人が生き残ってるのか?っていうと、大半が淘汰されるかキャラ替えしている。

安田美香という人は40歳だそうだ。
そしてフリーとはいえ肩書きはアナウンサー。
伊集院光とらじおと」ではアシスタントのアナウンサーがニュースを読む。
そういう人がドジっ子を売りにして、「ペンギンは鳥」というあまりにもな一般常識を知らない事を恥ずかしがりもしない。
そしてそういうのが公の放送でまかり通る。
ちょっと気持ち悪い。

同じ様なことを2週間くらい前の「ワイドナショー」を見ていて思った。
ゲストコメンテーターとして岡副麻希というこれもフリーアナウンサーが出てた。
「黒過ぎる女子アナ」と言われてるのは知ってたけど、動いてるのを見るのは初めてだった。
で、びっくりした。

何を話すのも「〜なんでしょー」「〜って思ったー」と文字では書きづらいのだけど、友達と雑談してるかの様な喋り方。
こんなアナウンサー見たことないんだけど。

最近はコメンテーターとしてタレントさんが出る事も多いけど、タレントさんだって意識してキチンと話そうとする。
若いと言っても20代半ばは過ぎてるだろうアナウンサーがこれ?
「天然キャラ」が売りだそうだけど、これは「天然」じゃなくて「仕事の出来ないバカ」だ。

そもそも「天然」と「無知」を一緒くたにするのがどうなんだ?
自分が「たまむすび」が楽しかったのは確かに赤江さんがちょっと天然(たまむすび的にはポンコツ)で面白い人だったのはあるけど、決して「無知」じゃなかった。
話を聴いていても、好奇心旺盛で勉強家で仕事に真摯な人だと思ってた。
好奇心旺盛が先走ってポンコツになったりしてるとこが好感もてた。

「天然」は持って生まれたものだし、完全に変えるのは難しいと思うけど、
それに逃げないで全力を尽くすのはカッコいい。

そういう点では「伊集院光とらじおと」の火曜アシスタントの上田まりえって人は結構好きだ。
局アナとしてはあまり目立たなかったし、フリーになる時も「女優をやりたい」と若干不安な事を言っていたけど、
見ていると、言葉の意味をよく勉強していたりとアナウンサーとしての意識はちゃんとしてる。
その上で、女子アナのくせに洋服を構うよりトレーニング(それも美容というより体育会)にお金をかけたり、
野球が大好きで独立リーグの試合を見に1人で地方に行ったりと、キャラが立っている。
仮にも自分の仕事場で戦うためにキャラ立てするならこういうスタンスでいってほしい。
「天然」「無知」はアナウンサーのキャラ立てにはいらないよ。

まあ、現在のテレビ業界では局アナですらタレント扱いなのに、フリーアナウンサーなんて喋りメインのタレントでしかないんだろうけど。
別に女子アナマニアでもないのに、女子アナの仕事のスタンスにカチンときてるのもどうなの?自分、とは思うよ。

でもさー、あまりにプロ意識のない職業人って
見ててイラつくのよ。
お金貰うって大変なことっすよ。
バラエティータレントだって、ある程度でおバカキャラに見切りをつけるんだから、
アナウンサーって肩書きで勝負するなら、ちゃんとした日本語使える様にはしといてよ。
それがいい年した大人ならなおさらだ。

良くみかけるところにいるからつい気になるのだった💧