温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「わろてんか」「トットちゃん!」第2週 うん、もうわかったかな

同日スタートの2本の帯ドラマ。2週目に入りそれぞれのカラーがますますハッキリしてきた。

トットちゃん!」は黒柳徹子が誕生、小学校に入り「窓際のトットちゃん」時代に突入。
子役が登場することで番組の流れが変わってしまうかと思ったが杞憂だった。引き続きテンポよく進んでおもしろい。
トットちゃん役の子が正にトットちゃん!これは、大人になったら確かに黒柳徹子になるわーって納得のおかしさ(笑)
子供の頃「窓際のトットちゃん」を読んだ記憶が蘇る。そうそう、こんな話あったなぁ。
その頃は分からなかったけど、大人になってみれば、昭和14年既に戦争中、確かにああいう子は学校に合わなかっただろう。担任の先生も軍国教育以前にどうにも出来なかったのもわかる。今でも難しい問題だし。机の蓋をトットちゃんがパタパタやってると、さすがの軍国教育中の子達ですらつられるところは一年生だよなーと笑った。どちらが悪いとかではなく「合わなかった」んだね。ただ隣のクラスの先生は酷いわ。「低脳」って💧でもそういうこと平気で言ってた時代なんだよね。そういうエピをちゃんと入れ込む覚悟がこのドラマのいいところ。「そういう時代だった」ということから逃げてない。
それにしてもトット役の子は実年齢はもっと上だろうけど、一年生らしさがすごく出てる。松下奈緒がデカイのですっかり騙された。上手い子だなぁ。とはいえちゃんと両親もしっかり描いて子役頼りにしてないのでドラマとしての安定はそのままで、子役時代も問題なさそう。
まだ2週目でスタート時から10年経ってるのでかなりなスピードだけど、あれだけ音にイラついていた守綱がミシンの音を気にしなくなったり、犬を飼ったりと、朝と子供達との生活に慣れてきているのがサラッといれこんでたり、子供が生まれた事を伝える電報のやりとりで相変わらず朝の母親が虐げられてるのを表したりと情報の入れ方が上手いから、必要な事は伝わって飛ばしすぎてる感じはしない。
そして小林先生の竹中直人。ベタな「竹中直人芝居」はガッチリ封印されて小林先生そのものだった。この人こういうお芝居もできるのか。
それにしてもあの時代にああいう教育観の人がいて、そしてその先生に出会えたとは、黒柳徹子は幸せ者だ。

一方「わろてんか」本役になって立て直すかと思いきや全然だった。もうドラマとして形になってない。「1話で3回笑わす」つもりはまだあるらしくベタにコケて一回転とか、聞き耳立てて体重かけすぎてふすまごと倒れるとか入れてるんだけど全く笑えない。テンポが悪い上に入れるタイミングがおかしい。家業が立ち行かなくなって政略結婚したいとか、兄が余命いくばくもない、というシリアス展開の後に入れても見てる側は戸惑いしかない。大阪の人間はこんなんで笑うのか?と思っていたら「大阪人がこんなんで笑うと思わないで欲しい」とツイートがあった。
だいたい笑いって登場人物が笑えば視聴者が笑えるのかっていうのがもう間違ってる。むしろ大真面目の行動が外すから面白いのだ。「トットちゃん」で質に入れた守綱の燕尾服を慌てて引き出そうとして、シーナさんの宝物の象牙の象を持ってくとニセモノ、慌てて戻って華子さんのネックレスを持ってったらニセモノ、また戻ってダニーさんに「そのカフスホンモノ⁉︎」と聞くと、次のシーンで燕尾服が戻ってるというのがあった。笑ってしまった。笑わすってこういうテンポとセンスなんだよね。
そもそも話の展開がおかしいのだ。倉庫の火事で取り立てが集まって騒ぎになるのを病弱な兄が「自分がなんとかするから」と無理して取り立ての人間達の前で倒れるとか馬鹿なのか?跡取りが倒れたら取り立て酷くなるだけだ。が、取り立て騒ぎをどう納めたのかは描かれない。兄が亡くなって元許婚の実業家に兄の研究論文を送ったら興味を持って投資するとか言ってきたけど、そもそもその研究をしていた兄はいないのに何に投資して何をどうするというのか、エピソードがいちいち雑過ぎる。
今週はヒロインてんが家を継ぐ覚悟をしたけれど、予告では来週にはもうやっぱり藤吉と一緒になりたいといって駆け落ち同然になるようだ。だとしたらこの実家が薬問屋で兄が亡くなるエピソードって何のためなのか?モデルの人とは全く違うオリジナル設定を入れた上に使いきれず面白くもないって、ドラマの必要性が全くない。
そして頼みの綱のイケメン祭りも、松坂桃李は今の所いいところ無し、千葉雄大は12話ナレ死、高橋一生はコントのような王子様キャラだけど、こういう役って本気の美形がやらないとハマらないんだよね。雰囲気イケメンの高橋一生だとコント感が増すだけで💧
朝ドラは長丁場で、後半グダるのはよくあるけど、頭からここまでグダグダのは流石にすごいな。

結局2週頑張って見てはみたけど「わろてんか」はもう流し見でいいかな。ハードディスクで毎日予約出来る件数が少なくて困っていたので「わろてんか」はもう予約は外して、朝タイミングあって見られるときだけ見れば充分か。仕事から帰宅してワクワク見るお楽しみは「トットちゃん!」で満足だし。

ということで、私の中では決着ついちゃった。まあ、万一今後「わろてんか」がたてなおしてくれたら嬉しい誤算だけど、どうかなぁ?