モカの日記

誰かに気を遣うことのない、思ったことをそのまま書いてみるところ。

「わろてんか」「トットちゃん!」第4週 まるで脚本の書き方の見本のようだ

2つの帯ドラマも始まってもう1カ月。
そろそろ皆さん継続を判断する時期みたいで、色んな感想が上がってる。
まあ、朝ドラは視聴習慣というのが大きくて他のドラマとは根本が違うから、よっぽどでなきゃ見るんだけど、だけどね…。

もう既にわかりきってた感じはあるけど、4週目にして、「わろてんか」と「トットちゃん!」の違いがますます明確になってきた。
一言でいうと、ドラマの脚本を書きたい人に対してのわかりやすい「ダメな見本」と「いい見本」ですね!
これくらい差がつくとある意味清々しい。

ミステリードラマでもない限り、ドラマの展開って見る前からある程度はわかっている。「わろてんか」であれば、ヒロインてんが藤吉と一緒になって吉本を創り上げる話、「トットちゃん!」は自由な両親の元に生まれたトットちゃんが自由に育ち女優になって活躍する話。
恋愛物であれば「誰とくっつくか?」という点が気になるけど、「わろてんか」は藤吉と一緒になるのは決定事項なので、風太がどれだけ横恋慕しても、栞様がどれだけステキでもそちらには行かない。「トットちゃん!」も現実の黒柳徹子が独身なので、どんなステキな恋愛が入っても必ずお別れになるのはわかってる。どちらもネタバレとかいう以前で大筋の展開は分かっている訳だ。
だからドラマとしての面白さって、そこに至るまでの経緯をどう見せるかなんだよね。
そこの上手下手がこの2本のドラマははっきり分かれてる。

わろてんか」がなぜつまらないかというと、話が繋がっていないから。
全てが「エピソード一つ出る→解決する→次のエピソード一つ出る→解決」の繰り返し。箇条書きっぽいというか。物語って全てが絡まってるから面白いのに、前後のエピソードに全く繋がりがない。
例えば、第4週でごりょんさんに楓さんと古米売り切り勝負をさせられて、団子にしたりカレーにしたりとアイデアを出して乗り切るのだけど、唐突にそんなアイデア出されてもなー。今までただふわふわしたお嬢ちゃん(しかもバカそう)だったのにそれはないでしょ。だったらあの無駄な子供時代にでも、機転のきく子だというようなエピソードを入れておけばいいのに、なんの前フリもないから「はぁ?」と思っちゃう。それに団子やカレーを作るのも、生姜を利用したりも、あのお祖母様にでも家事をしっかり仕込まれてる描写でもあれば「あー確かに」と思えるのに、そういうのもない。とにかく、てんがどんな子で何ができるのかが全く描かれて来なかったから、何かしても唐突感しか出ない。それが話が繋がっていないということ。
藤吉にしても22にもなってやっと帰ってきたバカぼんなのに、いきなり仕入れしたり赤字を発見したり、仕事いつ覚えたんだよおまえは!商売向いてないって言ってたのはなんだったんだ?としか言えないよ。
そして勘当した娘に女中送り込んでくるとか(流石に父親にも隠せないよね?人一人居なくなってるんだから)、W鈴木対決って煽りたいだけだよね?という無理矢理な母親同士の対決、要らなくなったら都合よく自主的に消えてくれる楓さんとか、RPGなのかこれは!一つクリアしたら次って、こんなの物語でもなんでもない!
とと姉ちゃん」を途中で脱落したのは、ストーリーに山場を作るためだけの、悪役のための悪役が次々に出るからウンザリしたんだった。ちゃんと理由のある行動ではなく、ヒロインを困らせるためだけのわけわからん人格。そういうキャラが次々出てきて、次にどうやら好きな俳優さんがその役割らしいと知って腹立たしくて見るのやめた。
わろてんか」はすでにそんなキャラばかり。特に楓さんはいったい何の意味があるのか?悪役じゃないけど、2週で死亡退場した新一兄さんも使い方は同じ。キャラクターに愛着も何もない。こんなん面白い訳がない。
ヒロインのモデル吉本せいという人についてはもっと史実よりの小説もあって、それによるとやはりこの時代にそれなりの事業をやり遂げた人らしく、なかなかな大阪商人だったらしい。でもそういうキャラだと朝ドラヒロインに向かないから、てんはあんなふわふわお嬢ちゃまキャラなんだろうけど、じゃああんなキャラクターがどうやって商売を成功させるのか、それをキチンと書ききれればまだ面白くもなるだろうけど、今週の「あれ?なんか上手くいっちゃったー」エピソードを見る限り、まあ無理だろう。
今週は「1日3回笑わせる」のももう忘れたらしく、笑わせようとしてるんだろうな、というシーンすらない日もあって、もういっそのことここで終わりにして「ごちそうさん」の再放送でもしてくれないか?菅田将暉が見てみたい(笑)

トットちゃん!」はその辺が上手いのだ。
戦争がますます激しくなり、もう目の前まで迫っている。その状況でのそれぞれの対応が、これまでちゃんとキャラクターを描いているのですごく理解できるのだ。完全に軍国主義に染まる者、受け入れられず止まってしまう者、何とかやり過ごそうとする者、みな「ああ、そうするよね」と納得できる。例え意外な行動を取っていても「そうなってしまうこともあるのか」と思えるように、戦時下の様子が描かれている。
ほんのちょい役と思われた近所のおじさん達も、子供にまで軍国主義を押し付ける人、それに戸惑いながらなだめる人、そんな描き分けをする事で、あの戦争の状況がどうだったのかが描かれている。
そう、今週はひたすら戦争だった。
戦争の中、辛いことがたくさん起こる。
飼い犬のロッキーが徴収され、こうちゃんは岐阜に疎開して「生きてたら会おうね」と去っていく。弟の明児は敗血症であっけなく死に、守綱に招集令状が来る。
1週間で怒涛の展開だけれども、そんな駆け足感がしないのは、今までにそれぞれとトットちゃんの関係がしっかり描かれてて、サラッと描くことでトットちゃんの喪失感が逆に伝わる。そしてそれでも笑えるトットちゃんを見ても「そうこういう時も明るくマイペースな子だったね」と、今まで積み重ねたエピソードがあるから違和感がない。
ちゃんと話がずっと繋がってきているのだ。

こういう毎日少しずつ進むドラマだと、次回に関心を持たせるために、ある程度の騒動を起こしたい気持ちはわかる。朝ドラはながら視聴が多いから、説明セリフが多いのもわかる。
それにしても、限度ってもんがあるんだよねー。
今週あたりはナレーションが微妙に講談調なのがまた下手くそでイラッとする。
もう、改善の余地もないかしらね?

トットちゃん!」はいよいよ本役、清野菜名に交代。子供トットちゃんが正に「子供徹子❗️」だったので果たしてどうなるか?ワクワクすっぞ!

おまけに今日のビール。
気がついた時についでにあげてみようと思って。「必ず」にしないとすぐ忘れそうだけど、それはそれでまあいいや。

最近気に入ってる銘柄。
元々オリオンビールは好きだけど、これは甘くて爽やか。正にフルーティ!