温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「トットちゃん!」第7〜8週 ドラマは面白い、けど…

すっかり大人になり音楽学校の学生になったトットちゃん。将来をしっかり考えている同級生達に遅れを取り、たまたま見つけたNHKの専属俳優募集に応募。長い選考の上、ついに正式に採用されテレビ女優としてスタートするまでがこの2週間のストーリー。

大人になったとはいえ、中身は相変わらずの「トットちゃん」。NHKの選考委員里見浩太朗が「無垢」と評してましたが、どーみても「足りない」という感じで……。
学校では空気読まずコーラスでは声を張るだけ、注意されても朝のようにはヘコみもせず、トット最強伝説をひたすら更新。
周りの苛立ちもよくわかる。ある意味天才肌なんだろうけど、守綱の様に天才の上にバイオリン馬鹿でバイオリンに対しての努力と労力を惜しまないタイプならまだしも、特に何をやりたいのか本人は分からず「君には才能がある」となぜか上の人に見出されてトントン拍子に行くのでは、そりゃ納得いかないよね。

ここまでこのドラマを見てきて気がついたのだけど、そもそも自分は黒柳徹子という人にほとんど関心がない。見たいゲストの時に「徹子の部屋」を見るくらいだし、自分が知っているのはもう司会者の黒柳徹子なので、「女優・黒柳徹子」が果たしてそんなに魅力的だったのかわからない。で、世の中の大半の人はもう知らない世代なのだから「徹子の部屋」以前の女優徹子がどうだったのかをこのドラマで見せなくてはならないのだ。そしてこの2週間、残念ながら清野菜名が演じる徹子はそんな魅力的に見えない。
清野菜名は23歳ということなので、この辺りの徹子さんとほぼ同じ年頃。が、まるで若さを感じさせない。音楽学校のあたりはボブなのでおそらく地毛だろうけどツヤがなく、肌も張りも透明感もなくてクマっぽく、とても23歳に見えないのだ。しかも当時の流行りか徹子さんの趣味なのか、かなりフリフリの素っ頓狂なお洋服がまるで似合ってない。妙にブカブカでサイズ感もおかしい。周りのキャストはジャストサイズの衣装なのに、1人だけ変だ。
という様子で若くてキラキラ感もない、相変わらずの変わり者の行動も「ピュア」「天真爛漫」というより「おバカさん」「物知らず」にしか見えないのだ。
山の手のお嬢さんのつもりだろうが、面接で挨拶より何より自分の気持ちを喋り出すとか、全然お育ちの良さを感じさせない。
ドラマ当初は朝を演じる松下奈緒、子役時代の豊嶋花ちゃんが、ちゃんとヒロインとして引っ張っていたのに比べると、清野菜名の魅力がさっぱり感じられない。
いや、髪質や肌質は個人差もあるし仕方ないとこもあるけど、若い女優さんなんだから、若い生き物としての素材の良さが見たいんですよ。スケジュールキツくてお疲れなんだろうし、撮影方法もあるんだろうけど、童顔のおばさんみたいなんだよね。
レビューみても真っ二つだけれども、自分には清野菜名という女優さんの良さがさっぱりわからない。
実際の黒柳徹子が当時女優としてどうだったかはともかく、物語のヒロインとして魅力的に見せるという点では上手くいってるとは思えない。キャラクター的には朝の方がよっぽどヒロインっぽいし。そしてそれがそのまま清野菜名へのガッカリにスライドしちゃうんだよねー。
いったいこの大抜擢はなんなんだ?って。
あ、言っとくけど「トットテレビ」は見ていないので、満島ひかりとの比較はしていない。単品で見てガッカリなのだ。

いよいよテレビジョンの時代が始まり、誰もが知る有名人が登場した。
が、それも政治的なキャスティングが多くて、あからさまに「うーん」なものが多くてまたもガッカリ。
有名人役ではないけど、同級生のプライド高いライバルで趣里ちゃんが出てるが、この子を見るたびにガッカリする。芝居の上手下手以前に、どう考えてもコネが無ければデビュー出来ないレベルの容姿。コネ二世にあれこれ言う人は多いけど、自分はモノが良ければ文句は無い。良くもないものを二世というだけで見せつけられるから嫌になるのだ。せめて七光りが効く間に演技力くらいはつけて下さい💧
二世と言えば野際陽子役の娘さん。「ソックリ!」とか記事になってたけど、野際陽子の美しさはあんなもんじゃないでしょう!まあ、ここのキャスティングの理由は追悼もあるのだろうし文句は言わない。しかし二世を突っ込まれる人って大抵まず親より容姿が落ちるのがもう…。テレビジョン創世記のキラキラな時代なんだから、キラキラな美しい人達を出して下さいー‼︎
マッチの森繁久弥は散々突っ込まれてるけど、自分は一周まわって笑っちゃった。というか、女性の取巻き引き連れてて、森繁久弥がそういう立ち位置の人だったってことにビックリしたな。

とはいえ、ドラマは結構面白い。こんだけ俳優に文句言いながら見続けられるくらいだし(笑)
トットちゃんがNHKのテレビジョンの俳優募集を見て、トモエ学園のいくおくんが「この先テレビジョンってものが来る」と言っていたことを思い出すシーンはウルっときた。こういうところがちゃんとしたドラマなんだよね。

あともう1ヶ月しかない。次の越路吹雪は流石に見ないと思うし、「わろてんか」は脱落したので、帯ドラマを楽しむのもあと少し。
淋しいなー。

追記
テンション上げてたら良かったことを書き忘れ。第7週から登場の黒柳家のお手伝い赤田市子役の野村麻純さんという女優さんがとてもいい。
三浦の漁師の9人兄弟の子で口減らしに働きに出てきたという設定でおそらく10代後半くらい。
どっからどうみても田舎育ちの純朴な子で、真面目で一生懸命なお手伝いさんなのだけど、芝居が程よくて出過ぎず、でも印象に残る。
調べたらもう27歳なのにちゃんと10代後半に見える。そして「とと姉ちゃん」にも出てたそうで、言われれば「あーあの役!」と思い出せるけど、今回の役と全く違う。
すごい美人とかではないけれど、いい女優さんだなーと思った。
ふと、こういう人が見つかるのがドラマ見る楽しみの一つだね。