温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

ハガレンファン、息してますか?頑張って〜💦銀魂ファンもツライのよー(笑)

自分が見ていない映画にあれこれ言うのは反則なのは重々承知ですが、あまりに面白い記事があったので、つい。

実写映画『鋼の錬金術師』の良かった所15選 - 毒にも薬にもならないブログ

この人のブログは文章のセンスが良くていつも面白いなぁと拝読してますが、今回は声出して笑った。こういう面白いツッコミができる人に憧れます。

いやー、それにしても見事な荒れっぷりですねー、実写映画「鋼の錬金術師」。ある意味見事。予想はしてたけどもうそれ以上で。
今年の実写化大作の中でも大トリを務める「ハガレン」ですが公開前からヤラセレビュー疑惑とかゴタゴタ。
いざ公開してみれば、動員数ランキングこそ週間1位だけれども、レビューは軒並み厳しいもので(笑)まあ、みんな0巻欲しいよね。レビューブログをいくつか読んでいますが、いやー褒めてない、褒めてないからもう‼︎
原作も詳しくなく、予告しか見てない自分でも失敗パターンがこんなんだろうと予測できましたからね(笑)

そんな中、今年数少ない評判の良かった実写映画「銀魂」の、あくまでも原作ファンである自分からすると、「『ハガレン』は仕方ないよ、これは案件が悪すぎた。一方『銀魂』は過大評価しすぎじゃないか?」と思うので、その辺についてモヤモヤを吐きだしてみようかと思います。

漫画実写化と言ってもあらゆる題材があって、一番荒れがちなのは少年漫画系(青年誌もあるけど)の人気作で特殊な設定や世界観があるもの。今年だと「東京喰種」「ジョジョ」「亜人」、それ以前だと「進撃の巨人」「テラフォーマーズ」辺り。
ハガレン」と一応「銀魂」もその括りに入れられてるようで。
映像化のネックになるのは
1. 原作が長い。2. 世界観の説明が必要。 3. CGが必要な特殊なシーンがある。4.キャラクターが日本人俳優に向かない
と言ったところか?

で、ありがちな失敗パターンが、とにかく詰め詰めで長いエピソードを入れ、登場人物は頑張って原作の絵面に似せる、という「原作ファンのご機嫌損ねないようなるべく再現してみましたー!」パターン。長いけど(笑)
レビューを見る感じだと「ジョジョ」や「ハガレン」はこのパターンのよう。実は「銀魂」もほぼこのパターン。
なのになぜ「ジョジョ」や「ハガレン」が非難轟々で、「銀魂」は評判が良く第2弾まで決定したのかというと、決して「銀魂」の出来がいいとか、監督の腕が良かったのではなく、色々な面で作りやすいものだったからだと、原作、アニメのファンとしては思っている。

長期連載のマンガをある程度の状況説明とエピソードの決着つけるまでを映画にするとなるとどれだけ端折れるかがポイントになる。
大抵のマンガは「○○編」と名付けられるような大きなエピソードの区切りがあるのだけど、コミックス数巻に及ぶ長さでとても2時間に収まらない。 「ジョジョ」も「ハガレン」も苦労したんだろう。
が、「銀魂」は元々がギャグ漫画で連載当初は1話完結の話が多く、つながる話でも3話くらいが多い。そして実写のエピソードになった紅桜篇は初の長編エピソードではあるけれど、コミックスではほぼ1巻分なのだ。アニメ放送でたしか4話くらい。そしてエピソードとして一応決着がついている。
この差がまず大きい。無理して詰める必要が無いのだ。
そしてそもそもがギャク漫画なうえに設定が「江戸」なので俳優の扮装がどうみてもコスプレだろうが「銀魂だし!」で済んでしまう。
ジョジョ」や「ハガレン」にこの芸当は無理 だよね。

よく読んでいる映画レビューブログでこういう実写化物でよくある失敗として「原作のカットと同じ構図を入れようとして画面が固くなる」というのがあって「なるほどー!」と思ったことがある。
マンガの決め絵というのは動かない絵で動きを出すためのものだから、決め絵が多いと固くなるというのはアニメを見てても思う時がある。

で、この2点を考えたとき、「実写銀魂」を見て気になるのは「アニメ銀魂紅桜篇」という素晴らしい見本があるということだ。
先日久しぶりにアニメ映画版を見たのだけど、思った以上に似ていた。
いや、実写見た時もアニメ版寄りだなぁとは思ったんだけど改めて見ると似てる。
内容もアニメ版に、キャラ紹介と真選組の出番を増やすためのカブト狩り篇が足されてるだけで、そのカブト狩り篇もアニメ版を削っただけ。
決めカットも、アニメも原作から拾ってるとはいえかなり被るもので、アニメファンに気を遣って合わせているのかな?と思ったくらい画面の印象が似ている。
アニメと大きく違うのは高杉の扱いで、せっかく堂本剛をキャスティングしたから出番を増やそうというのがすぐわかる。
本来の紅桜篇ではそんなに出ていないのだけど、無理に銀時と戦うという見せ場を入れたので高杉こんなことしないよー!というバトルシーンになっていて、とってつけた感がハンパない。
ギャグがキレキレという評価も見たけど、大半は原作にあるネタだし、テンポならアニメ版のがずっと良く、正直たるいなぁと思ったし。
そんなところなので実写版が興行収入いいと聞いても、原作、アニメの人気のおかげだなーとしか思ってなかった。

で、少し前ツイッター銀魂ファンの人達が何やらお怒りなのを見かけた。
「なんだろう?」と思って見ていると、福田雄一監督のインタビューに腹を立ててるらしい。
実写第2弾が発表されて、おそらく最終回が遠くないであろう原作のファンに向けて「実写版をヒットさせないと『銀魂』の新作が見られなりますよ」「『銀魂』ロスになってしまいますよ」と言ったことに対し「何様だ!」と怒りを買ったらしい。
自分も元記事を読んでみて、まあそこまで怒ることでもないけどモヤモヤはするよなー、と思っていたら、実際突撃もあって福田監督がツイッターで謝罪するということになってしまってたらしい。
まあ、作風から言っても福田監督はリップサービスのつもりだろうし、突撃するのも大人気ないなーとは思うけど、原作が「最終章」に入って1年以上経ち、本誌の展開からして流石に2018年中には終わるだろうなと怯えている熱いファンの人達がイラッとするのもよーくわかる。

銀魂」は他のアニメ化作品と比較して、原作者空知先生の色が濃い作品だ。
大抵のジャンプマンガはアニメが長くなると原作ストックが足りなくなって、アニメオリジナルのシリーズが入るのだけど、銀魂はほとんど無い。最初の頃は単発のオリジナル話はあったけど僅かだ。
原作ストックがなくなったときは「よりぬき」と称して再放送をしていた。
それはアニメスタッフが「『銀魂』は空知先生の手が入らないと『銀魂』にならない」と言っていて、ファンもそれをわかっているから。
だから映画版も、1本目はテレビ放送したエピソードの再構成、2本目の完全新作は空知先生脚本、という無茶をしたのだ。
その無茶で大勢の人が大変なことになったようで、ファンももう「連載中は新作は無理かなー?(苦笑)」と素直に認めるくらい、『銀魂』=「空知先生作品」と思っている。
実写化にしても空知先生の愛とユーモアのあるコメントをみて「まあ、仕方ないかー」と思ったファンも多かったし、連載14年目、付いてきているファンは熱いんだよー。

要するに「実写化のヒットは原作が素晴らしいからで、オメーの手柄じゃないんだ、調子のんなよー!」ってことですよね(笑)
あの原作とアニメの2段階の前振りがあって、ダメにする方が難しいだろってことですよー。
今のところ2017年の邦画興行収入1位は「銀魂」のようだけど、それもどうなんだかなぁ💧(笑)

なので、「ハガレン」「ジョジョ」あたりはそもそも「実写化」自体が無理ゲーだからね、原作が悪い訳じゃないし、誰が作っても荒れるしか無いって(笑)2時間は無理!
それで思い出した「ワンピース」実写ドラマ化、尺の問題がクリアできる分面白くなるのかしら?
怖そう(笑)