温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「コウノドリ」第9話 どう支えればいいのか、何も出来ない哀しみ

第9話は不育症の問題。
サクラ担当の沙月は過去2回流産していて、今回の診察でも流産がわかり自分は不育症なのでは?と疑う。そして落ち込む妻にどう力になればいいのかわからない夫。
うーん、それはそうだよね。支えたい気持ちはあってもどうすればいいのかなんてなかなか難しい。産科医のサクラですら、あんな顔してるんだから。

自分は身近に流産の経験をオープンにしてる人がいないので、知識として流産が珍しいものではないと知ってはいても、やっぱり体感としてその辛さはわからないんだと思う。
子供が中々出来ない人、出来ても流産してしまう人、それぞれデリケートな触れづらいもので知らない人も多い事だから、こうやってドラマで広めてくれるのは色んな人にありがたいことだ。
TBSの吉田アナが番組を途中退席したことで早めに妊娠をオープンにしたのだけど、ネットのコメントでも「安定期」というものを知らないで「なぜ言わなかったの?」って人が結構いるなぁと思ったし。
自分もどう接したらいいかわからないけど、少しでも知るキッカケになればね。
ドラマは今度こそは出産できそうな明るい展開で救いになるなぁ。

下屋が救命で活躍できた!
というか、あれだけベテランの救命部長や加瀬先生でも妊婦の対応については最善策がすぐに出ないというのが驚いた。
そうか、やっぱり妊婦というのは普通の体ではないんだなあ、改めて。産科医下屋頑張って〜!
しかし、赤西くんもっとゆとりモンスターなのかと思いきやすっかり普通の真面目な研修医になってしまってちょっとつまらん(笑)

父が倒れてまた能登へ向かう四宮。
そして父の担当妊婦の緊急手術を代わりに行うことで、接する地方医療の現実。
産科医が1人しかいないのだから、いざ手術になれば当然他の科の医師が手伝うしかない。高齢の整形外科医が駆り出され、当然新生児科もいないからその対応も四宮自身。
「よくこんなところで医者やってたな」という言葉に含まれた四宮の父親への思い。
四宮は合理的判断の人だから地方医療は集約化するしかないと考えているけれど、一方で情に厚い地元のお医者さんであろうとする父親への驚きと、それだけじゃなく尊敬というか感動のようなものもあるんだろう。
自分は地方出身だけど、地元は割と東京に近いとこなので人口も増えているし保育園の倍率も高いようなところで、少なくとも医療機関は充実している。
能登のような首都圏に距離があるところは本当の中心部以外はどうしていくんだろうかとか、こういう事でもないと考えない。
色んな問題提起をこんなに入れながら、ちゃんとエンタメとして成り立たせてるのだから凄いなぁ。

前にも思ったけど、四宮という役を星野源にふろうという発想がさすがプロだ。
劇団出身の俳優さんてどうしてもキャラが強くてテレビではそればかり求められてしまう人が多い。大人計画の人なんてホントそう。
星野源も「もてない気弱キャラ」がパブリックイメージだったと思うけど、そこにクールドライな四宮ってよく思いついたなー。
そして、それを意外性なくこなしてる「俳優・星野源」を1期の「コウノドリ」のキャストを見たとき「へー、意外」と思ってた自分は舐めてました、ごめんなさい。
どちらかというとここ数年はミュージシャンが多目な印象があって、ミュージシャンも好きだけど、高橋一生のレベルの量で俳優をやる星野源が見れたら幸せだなぁと、ちょっと思ってしまった。
そうなったら「ミュージシャンやって!」って思うんだろうけど(笑)
俳優・星野源は年1くらいだから物足りないんだよー!