温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

小室哲哉のこと

モヤモヤして、何か吐き出したいと思っても、別に何か結論が出るわけでもなくぐるぐるしてるだけ。でもモヤモヤする。スッキリしたい。でもうまく吐き出せない。

小室哲哉の音楽に対してはそんなに興味はない。流行ってた当時はまあ耳にしたけど、自分でCDを買ったことはないし、一般的に知ってるだけ。特にファンではない。
だけど、KEIKOの病気以降は気にしてた。リハビリ中と報道されてるけど今後KEIKOが表に出てくることはあるのだろうか?と。

今回、世間は小室哲哉に同情的で文春のツイッターなどに抗議の書き込みが殺到してるのも気持ち悪い。どうせこないだまで某アナウンサーの不倫疑惑に対して「文春よくやった」と持ち上げてた人間と同じ連中なのだ。
状況がどうであれ不倫は不倫で、不倫なんてそもそもが他人がどうこう口出すことじゃない。当事者の問題だ。
ベッキーの時みたいな「不倫報道=人生詰んだ」的な追い込みをかけられることがそもそもおかしいでしょう。しばらくあれこれ言われても時間が経ったらちゃんとほとぼりが冷める、そういうのが健全な世間だと思うよ。
文春に対しても、ああいう記事ばかり書くのもどうなんだ?と思ったりもするけど、読みたい人がいて売れるから載せるのだし、記事を書かれる側も有名税としてある程度覚悟と自衛はしとかなきゃしょうがない。小室哲哉もホテルから腕組んで出てくるとか明らかに甘い。


KEIKOの後遺症について初めて詳しく語られて、思った通りなかなか厳しい状態だった。
しかもまだ40代前半ということは下手するとあと3〜40年くらいは介護状態が続くかもしれないということで、小室哲哉が辛いのも追い込まれてるのも当然のことだ。
それでも、今回の「けじめをつけて引退」なんてことはして欲しくなかった。
こんなことして小室哲哉は解放されたかもしれないけれど、一般の介護をしている人達には追い込む事になるだけだから。

少し前に「介護離職」についての記事が話題になっていたことがあった。介護のために離職して親が存命の間は年金でなんとかやりくりしていても、亡くなった後は収入が無く、歳をとって再就職も難しく、生活が破綻してしまうというものだ。
以前から問題にはなっていたけど、この問題の根本は日本人の「身内が面倒見て当然だ」という考え方が根強い事にある。
親のために自分を犠牲にして孝行するのが子供の務めという考えが、平成も終わろうという今の時代でも中々無くならない。
介護の問題は難しいけれど、それでも行政サービスも増えたし、外注を頼むなりして介護しながらも自分の生活を維持していくことを考えていかなくてはならない時代なのだ。

KEIKOの後遺症について聞く限り、小室哲哉が辛かったのはよくわかる。
そもそもKEIKOは3人目の妻だし、その間に噂があった相手を考えても、小室哲哉という人は女性がいないとダメなタイプのようだ。それも音楽家としていわゆるミューズになる女性が必要なんじゃないかと思う。
だからKEIKOが後遺症で歌えなくなったのがショックなのはわかるし、他の女性に逃げ込んでしまったのもわかる。
だったら開き直って欲しかった。
色々あったとはいえ、一般の人よりお金もツテも遥かにある。KEIKOの実家も裕福だ。
自分の体調が悪いのならきちんとヘルパーを頼むのも、施設に入れるのもなんとでもなる。
小室哲哉程の人が介護破綻してしまうなら、一般の人はどうすればいいんだ。
介護破綻をするのは男性の方が多いと聞いた事がある。サービスを利用するとか、辛さを口にするのが弱味を見せるようで出来ない人が多いらしい。その点女性の方が割り切れるようだ。それは何となくわかる。小室哲哉も会見の記事を見るとかなり孤立してしまっていたようだし。
あれだけの立場になって、介護や自身の体調不良について話せる相手が今回の女性しかいなかったのだとしたら、本当に残念だ。
今まで時々KEIKOの様子を明かして、介護生活のアピールをしてたのはいったい何だったんだろう。

そもそも会見の記事を見るともとから今年の11月には引退をするつもりだったと言う。
確かに少し前に何かで見たけど、音楽制作に限界を感じていたようだったし。
それなのに今回の「けじめをつけて引退する」というのはズルくないのか?引退の件と不倫の件はそもそも別なのに、まるで被害者のように記者会見して「文春のせいで引退する」という流れを作ってしまった。
そしてそれにのるホリエモンエハラマサヒロもクズだ。自分達がやられる側だから、ここぞとばかりに流れに乗る訳だ。ズルイもんだ。
「雑誌がまた一人の天才を殺しました」……って会見ちゃんと見た?記事全文読んだのか?もともと引退は考えていたってハッキリ言ってるんだけれど⁉︎

以前、評論家の宇野常寛氏が「毎週『はい、今週はこの人』とターゲットを決めてみんなで叩きましょう、って言うワイドショー文化が心底くだらない」というような事を言っていたけど、本当にそうだ。今回はターゲットが文春そのものになっただけ。今なら文春を叩けば「正義の味方」になれるから。かわいそうな小室哲哉のために叩いてやってるのだと。どいつもこいつもゲスだな、ホントに。

もう、どっちに向かってもモヤモヤしかない。
書いてみても自分の中でまとまらないし答えも出ない。
人間なんて基本ゲスな好奇心の塊で、覗き見記事は絶対無くならない。
だったら程々に楽しめるような大人社会になってくださいよ。
不倫を暴かれたら「あー、やっちゃったなー」って笑われていじられて、それでいい。有名人なんてそのためにいるようなものだし。
だけど息の根止めるまではやらない。そんな加減が出来るようにならないものか。
まあ、今の多数派に乗る日本じゃ無理かなー。

そして今回、介護を言い訳に使った小室哲哉に同情はする、けど心の底からくだらねーと見下してやる。それだけは本当にやって欲しくなかったよ。
この件を見て、自分の介護に追い詰められるひとがいないといいけれど。