温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。タイトル変えました。

「おっさんずラブ」 全7話視聴 ふつーに楽しいラブコメだった〜

今季のダークホース、「おっさんずラブ」全7話視聴終了!
始まる前はどうかなぁ?と思っていました。
何で心配してたかというと、2016年の単発ドラマを見て「う〜ん…」と思ったから。
でもキャストはいいしせっかくだからと見始めてみたら、とてもラブコメとして良く出来ていていて、ふつーに楽しめるドラマになってました!

自分はBLに対しては特に抵抗ないけど、大好き!ってほどでもない一般人なので、「実際の有名俳優がいちゃつくだけで嬉しい!」というテンションは無い。なので基本的には「ドラマとして面白いか否か」が見続けるかの判断基準。
それで考えると、連ドラ化にあたって単発ドラマから変えたところ、増やしたところがいい効果になっていて、単発時に感じたモヤモヤが気にならなかったから、純粋に楽しめたんだなぁと思う。

単発時と大きく違うのは、主人公春田(田中圭)に恋する黒澤部長(吉田鋼太郎)がバツイチではなく妻帯者な点、春田とルームシェアする後輩の牧(林遣都)のキャラと俳優の変更、職場が不動産屋になったこと。
あとは当然時間が長くなる分キャラクターが増えたこともある。

本当にざっくりした大筋は連ドラも単発も同じ。
ある日春田が部長に隠し撮りをされてるのに気づいたのをキッカケに部長と後輩に迫られて恋のドタバタが始まり最終的に部長を振り春田は後輩の気持ちを受け入れる。
単発の時はこのメイン3人に、今回の幼馴染のちず(内田理央)に当たる何でも話せる同期の女性の4人だけでほぼ話がまわっていた。
「あの(女性が大好きで有名な)吉田鋼太郎が男に惚れる役!」という触れ込みだった通り、とにかく春田に押せ押せで尽くす部長を滑稽に描いていて、挙句に振られてしまう様子が何だか気分良くなかった。
時間の都合なのはわかるけど「なぜ部長は春田が好きなのか?」「後輩はなぜ春田が好きなのか?」「なぜ春田は部長ではなく後輩を選んだのか?」の描き込みが少なく、恋に夢中の部長の滑稽さばかりが目につき、バカにしたような印象だったのだ。
そりゃ、ラブコメってそういう恋する者の愚かしさを描くものだけれど、そこにそのキャラへの愛おしさとかを感じさせてくれないと楽しくないでしょ。
春田が後輩を選んだのは家事全般やってくれて若くてイケメンだから、部長が振られたのはおっさんでウザいから、結局そういうこと?おっさんバカにしただけ⁇という雰囲気を感じさせてしまっていて、単発ドラマはなんだかモヤモヤで終わっていたのだ。

連ドラ化で時間が増えた分それぞれのキャラがキチンと描き込まれ、そのへんのモヤモヤが解消されたのが今回楽しく見られた理由だ。
ぱっと見は悪くないのにモテない春田の本当の魅力、何だかんだまっすぐでいい奴だったり、仕事出来ないけど手を抜かず他人の面倒がる事をキチンとやる所、生活力ゼロだけどかえって面倒見てあげたくなる感じをちゃんと描いたから、部長や牧やちずが好きになるのもわかる。
職場が不動産屋になったことで、客としてキャラが登場できたり、接客で春田の良さを見せやすくなってたし。

それから部長が妻帯者なことで最初は「一応『不倫』になるし昨今の流れ的に大丈夫?」と心配だったが、妻の蝶子が絡むことで起こるドタバタが楽しかったり、長く一緒にいた夫婦だからこその同志感とかが出て良かった。

そして何より牧が林遣都なのが素晴らしい!
単発の時の後輩は何かキツイばっかりで可愛げが感じられなかったのに比べると、キツイ言葉の裏に思いやりや愛情が隠れてるドSキャラ、という落とし所が難しい役がピッタリだった。
林遣都はイケメン俳優という立ち位置ではあるけど、本人のイマイチ垢抜けない感とか、最近多いやばい役のせいでイケメン感あまりしないなぁと思っていたけど、今回の牧で初めて「おー、男前‼︎」と思った。この人は笑顔より険しい表情の方が目をひくんだよねー。

当然続投の田中圭吉田鋼太郎は間違いなし!というよりパワーアップしてましたね(笑)
田中圭、よくあんなに顔が動くなぁとか感心。うっかりするとただの優柔不断野郎になりそうな春田をちゃんと「いいやつ」に演じてくれてよかった。
部長もますますウザ可愛いかったしなぁ。
単発の「滑稽さ」が少なくなり「一途」「愛くるしさ」が多めになっていて素直に「頑張れ!」と思えるキャラになってた。

基本的に俳優が全てよかったのも面白くなった理由だけど、それだけじゃなく全部のキャラをちゃんと必要な分描き込んでいて、どのキャラもいいキャラになっていたのが見ていて気持ちよかった。
誰一人、「男が男を好きになる」という事に偏見が無い。単に「人が人を好きになった」と捉えていて、そのスタンスが貫かれていた。
それはファンタジーかも知れないけど、そうあったらこんなに気持ちいいんだなぁと分からせてくれた。
それが顕著に表れていたのが新入社員のマロで、いかにも今時のチャラいゆとりキャラで突っ込みシーンもいっぱいある。
蝶子が初めて会った時今時の若者全開のマロに「いやー、宇宙人〜💦」とドン引きしたシーンは爆笑した。
それでも、ちずや蝶子みたいな年上の女性でも素敵と思えばどんどん口説き、春田と牧が交際宣言したときも「味方っす」と男同士なことは全く気にしない。良くも悪くもボーダーレスなキャラだ。
なんかこういうやつばっかりなら平和だよね(笑)

と、とっても楽しかったけど、展開的に「どうだろう?」という点もある。
おっさんずラブ」と言う通り、メインヒロインは部長だ。
「おっさんがおっさんを好きになる」という謳い文句だけど、33歳でああいうキャラの春田はおっさんなのか疑問。
その割に春田と牧に対してのちずがメインストーリーになっていて、部長の色物感が無くはない。春田が部長を選ぶ方向はないのかなぁ?とずっと思っていた。

そしてゲイの牧に対し春田はストレートな訳だけど、ストレートの人間が同性の気持ちを受け入れるのに気持ちだけなのかなぁ?という疑問が拭えなかった。
自分がこのドラマに限らずBL物でいまいちピンとこないのが「本来性的対象でない相手を簡単に受け入れられるのか?」という点なのだ。
人間的に好意は持っていても、恋愛対象、ぶっちゃけ体の関係を持つということにハードルはないの?と思うのだけど、そこをキッチリ描いてる作品てあんまり見たことないんだよね。
もちろんそのハードルの高さは人それぞれな訳だけど、あれだけ「巨乳ロリ好き」を公言してた春田が牧を受け入れるのに、もうひとネタ欲しかったなぁと思う。
まあ、地上波ドラマなのでそのへんはファンタジー寄りにしとくのもわかるんだけど。

まあ、この「どうだろう?」というのはドラマの出来と言うよりは、自分の個人的な感想なので、ラブコメとしてよくできてたなぁとは思ってます。
出てくる人たちがみないい奴で、深夜に楽しむにはベストだったでしょう!
この調子なら続編もありそうだし、そしたらまた見ますよー。