温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

子供は母親のものなのか?問題からの「トクサツガガガ」の刺さり方

先日、ツイッターで娘の解答用紙を上げた母親のツイートが流れてきた。
よく見かける子供の面白解答のようなものかな?と見ると、年齢の割に文学的な解答のもので「凄い文章書くでしょ?うちの子」ということのようだ。
まあ「晒す」と称して自作などを上げるのはよくあるし、自虐的に言いつつも「褒めて」「結構かけてるでしょ?」という意味があるのもわかるし別にいいと思う。
ただ今回のツイートで「ん?」と思ったのは「ゴミ箱に捨ててあったけど勿体ないから晒す」とあったことだ。
それはつまり、娘が捨てた物を許可なくあげてるのか?しかも「晒す」というライトな言いようで?
とっさに「気持ち悪!」と思った。

ツイッターでの「うちの子ネタ」は笑えるネタも感動ネタもわりと微笑ましく読んでいるのに、なぜこのツイートは気持ち悪いのか。
子供とはいえ自分と別の人間が処分しようとしたものを自分の物のように扱って気軽に世間に晒す感覚がゾッとした。
この人は子供が自分のものだと思ってるんだろうなぁ。

少し前のジェーンスーの悩み相談に「娘が中学受験して第3希望しか受からず、妻が落ち込んでいる。どうしたらいいか?」という夫の相談があって、それも聞いた瞬間「アホか」と思った。
いくら中学受験は親の協力が必須とは言え受けたのは娘で、娘が納得して行こうとするならそれでいいじゃないか。この夫は「妻は娘を責めることはしてませんが、」と書いていたのに対してジェーンスーは「目の前で母親がずっと落ち込んでいたらそれは娘さんは責められてると思ってしまう」と言っていたがホントそうだ。
あー、もういつになっても変わらない親と子の問題。特にこの辺りの母と娘というのは同性の子供なだけに自分の一部として投影しがちなんだろうかねー。

そこで思い浮かぶ、自分的今期ナンバーワンドラマ「トクサツガガガ
もちろん「オタクであること」によるあるあるコメディで楽しいのだけれど、自分が好きなものやりたい事と周りとのズレの真剣な悩みをサラッと書いていてつき刺さる。
離婚して苦労したが故に娘には女らしくして幸せな結婚をという母親と、母親の思うような娘になれず申し訳ないと思う気持ちもありながらも自分のやりたいように生きたい娘。
あーこのドラマが刺さるのはきっと思い当たる体験がある人が多いんだろう。
自分も受験失敗した時に母親がずっと落ち込んでいて、落ちたショックよりも母親の希望に答えられず申し訳ないと思った事を覚えている。
それ以外でもいろんな面で母親とはぶつかってきたし、いい歳になったいまもそれは変わらない。
でもやっかいなのはそれでもお互い愛情があるのはわかっていること。やっぱり縁を切ることはできないし、距離を測って共存していくしかないのだ。
最初のツイッターや相談の件は、娘がまだ子供で母親が一方的なことができてしまうから、娘だった人間として気持ち悪さを感じるのだと思う。おいおい娘が大人になっていく過程で独立していけることを祈る。
いや、マジでそのまま大人になって苦しんでる人多いものね。
トクサツガガガ」はその独立の記録でもあるからあんなに惹きつけられてしまうんだなぁ。

ツイッターの人は後で「娘にめちゃくちゃ怒られた」と書いていて、良かったちゃんと反論できるのねとホッとした。
まあみんな悩んで生きているのだよね。