温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「なつぞら」 第111話 いや、なつを持ち上げるにしてもヘタクソ過ぎる!

坂場との結婚を決め、報告と紹介のために十勝に帰省するなつ。
そこで、農協が乳製品の工場を計画し、それを夕見子が担当していることを知る。
しかし、その計画に国から横ヤリが入り……

いや、結婚相手を連れて久々に帰省した娘だもん、ちやほやするのはわかるよ。
けどさ、いくらなんでも持ち上げ過ぎじゃないですかね?
今までも「なつ上げ」が目について、不満もよく見かけていたけど、今回の話はさすがにヒドイ。

そもそもおんじのバターを作りたいという夢を後押ししたのはなつ。だから夕見子がそれを引き継いでるのもなつのおかげ。
さほどなつとは付き合いがあった訳でもない、10年以上ぶりに会う農協組合長も「なっちゃんのおかげでこういう気持ちになった」と。
工場計画を決定するための組合の集まりにもなぜか参加するなつと坂場。
皆の気持ちを一つにした菊介さんの言葉は、坂場が以前に言った言葉のおかげで出た。
さらに急いで届け出に行く場にも同行し、取材に来てバリバリ仕事中の信さんに場をわきまえず声かけるなつ。
さらに皆のシュプレヒコールの中、「十勝の酪農を守れー」と、全く関係ないのに叫ぶなつ。

……ヘタクソか!

この先一応この体験が何かのお仕事に生かされるんだとは思う。
東洋動画での坂場の労働争議はカットだったけど、この先母親になったなつの運動はあるかもしれない。そこへのフリかもしれない。
けどさ、これはあまりにでしゃばりすぎだよー💧

大河や朝ドラで「駄作」と叩かれたものの共通点に「主人公無双」というのがありますよね。
なぜか重要な展開が全て主人公のところにやってきて、本人何もしなくてもそこで解決めでたしめでたし、の繰り返し。
いや、ドラマってそういうものではあるけれどやり方があからさま過ぎてうんざりするっていう。
有名なのだと「江」で、10歳くらいの小娘の江の意見で信長も秀吉も考えを変えるっていうやつ。確か見ていて爆笑して、そこで脱落しましたね。
なつぞら」もあからさまになつを持ち上げすぎで鼻につく。
これがせめてなつが能動的なキャラならいいんだけど、自分で動かないし。
おしん」もスーパーヒロインではあるんだけど、行動にはちゃんと理由がある。
戦争を嫌うのは、命の恩人である意味人生の最初の師匠である兄ちゃんが戦争で心に傷を負ったのを聞かされてきたから。
無理な労働をさせないのは、優しいはる姉ちゃんが製糸工場の過酷な労働で体を壊して亡くなったから。
そしてそれぞれの意思を継ぐべくおしんは自分で考えてちゃんと動く。
こういうのがドラマの基本じゃない?

もうほぼ脚本も上がってるだろうし、撮影もかなり前倒しだから難しいだろうけど、なんとかこのもやもやな展開を変えてもらえないかねー?
もう3分の2過ぎたし、無理かな?