温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「スカーレット」 第8話 「女にも意地と誇りがあるんじゃあ」喜美ちゃん、カッコいい〜

「スカーレット」、なんだかハマりそうでワクワクしながら見てます。
王道朝ドラという感じのスタートでしたが、キャラ設定もベタの背後にそれぞれの抱えてるものがきちんと描かれていて面白い。
こういう風に丁寧に描いてくれると、どのキャラも好きになりそうで楽しいです。

ネット記事では既に叩き気味ですが、そもそもスタート時の視聴率が低いのは前作の後半の失速の影響があるのは毎度のことですし、「地味」と言われても、無駄に主演級の俳優キャスティングして使いこなせなかった前作の反省もあるので、このバッチリなキャスティングにはなんの不満も無しです。
今のところ、「ドゥーン!」の人という認識しかなかった村上ショージがあんなにいい俳優さんだとは知らなくてびっくり。
吉本侮れないわー。

で、何よりヒロイン喜美ちゃんの成長を丁寧に描いていて、日に日に好きになってかわいいなぁと思ってしまいます。
特別賢いとかそういう子ではないのですが、日々出会った事について自分で考えて自分なりの答えを出す。
出会う出来事は理不尽だったり、辛い事だったりするけれど、逃げずにちゃんと向き合うのが、この先の人生にも生きてくるんだろうなぁと思わせてくれる。

火曜の今日、早速今週のタイトルを回収。
お金がなくてポン菓子が買えなかった喜美ちゃん。
「紙芝居だけならタダだよ」とおじさんに言われても見ないで帰ってしまう。
しばらく経って、お父ちゃんが助けた草間さんが借金取りに代わりに1000円払ってくれる。
ちなみに今の20万くらいだそうで、なかなかの大金。
助けてくれたお礼だからという草間さんに有り金かき集めてお金を払うお父ちゃん。
「貰えばいいじゃん」と喜美ちゃんは言ってお父ちゃんに殴られてしまう。
「なんで?」という問いに「男には女にはない意地と誇りがあるんじゃ!」とお父ちゃん。
それを聞いて一晩考えた喜美ちゃんは、あの紙芝居の時の自分の気持ちがお父ちゃんと同じだと気づいて両親に話す。
そして「女にも誇りと意地があるんじゃー!」。

うーん!喜美ちゃんいいぞー!
両親は善人ではあるけど生活力は無く、その負担が喜美ちゃんにかかってしまうような、立派な家庭とは言い難い。
それでも喜美ちゃんはお母ちゃんの器用さとお父ちゃんのやっかいな意地を引き継いでいるのがわかる。
そして草間さんという見たことの無い人種や、借金取りや、陶工のおっちゃんから世界が単純では無い事をいくつも学んで吸収する。
性格がお父ちゃん似だからこの先苦労するのは容易に想像できるけど、きっと一歩一歩自力で進んでいくんだろうなとワクワクする。
そして戸田恵梨香がハマるだろうなぁとめちゃくちゃ楽しみ。

同級生の照ちゃんと信作もベタなお嬢様と舎弟男子と見せかけて、既にそれぞれの背景が描かれていて興味が湧く。
2人に限らず、それぞれに戦争の傷跡があったり、さりげなく勉強がなぜ必要かが分かるように描いていたり、いい脚本だなぁと毎日思います。

どちらかというと朝ドラ子役時代はあまり食いつかないのだけど、子供喜美ちゃんともうじきお別れなのが既に淋しい。
楽しみだけど、淋しいなあ。
いい脚本でよかったなー。