温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

ACTION 、終わっちゃうの〜⁉︎

本日、月曜担当の宮藤官九郎から9月25日で終わることが発表されたそうで。

ううう、好きだったのに〜💦

 

それぞれの曜日パーソナリティもいいですが、何より幸坂理加アナが好きなんだよねー。

タイプの違う5人とうまく対応していくスキルと、あっけらかんとした明るさが聴いてて心地よかった。

好きなアシスタントランキングにも入ってたのにー!

 

元々ニュース番組だったのを変えて大分不評だったらしいのは知ってたけど、元の番組を聴いてない身としては普通に好きでしたよ。

夜のsessionが移動してくるということは、この時間はやっぱりニュース需要ということなのかー。ふーん。

 

クドカンの月一オールナイトニッポンゼロが終わった次の月から始まって、「いだてん」話がたくさん聞けたのは楽しかったな。

それぞれ別枠で新番組やらないかな。

そして何より幸坂さんをどこかで……!

生島事務所だそうなので、TBSに顔がきくでしょ!(笑)

同じ事務所の別の人が喋り下手すぎて聞かなくなった番組があるんだけど、それこそ幸坂さんのスキルを使ってくれなきゃもったいないよー。

あああ、残念だー。

素朴な疑問として

病気自体は大変だろうと思うし、良くなるといいねと思う。

けどさ、あれだけ、コロナ渦でバイト出来ず大学を辞めざるをえなくなった学生にも、レイプ被害にあった人にも、生活保護を受けてる人にも、透析患者にも、とにかくあらゆる生活の不利益を被った人に対して端から全て「自己責任」と言い放ってきた連中が、なぜ責めないの??

重責ある立場なのに健康管理が出来ないなんて、君らの理屈で言えば「自己責任」を果たしてないの最たるものなんじゃないのー???

だからネトウヨは馬鹿だって言うんだよー。

全く。

少なくとも自分は弱者ぶって今までの問題を全てスルーなんて絶対に許さないよ。

なにが「お疲れ様」だ!

こっちが疲れてるんだってば。

「MIU404」第9話  間に合った……!

第9話「或る一人の死」。

こんなに毎回サブタイトルが注目される連ドラって中々ないんじゃないのかな?
明らかに今週誰か一人の死が描かれるわけだ。それはいったい誰なのか……。
また、伊吹や志摩が哀しむようなことになってしまうんだろうか?
放送前からもうすでに制作チームの術中にハマっている。

桔梗隊長宅に盗聴器をしかけたのがエトリのつながりのある組の仕業と判明。
そしてその組に成川が出入りしていることもわかる。
エトリを、成川を押さえるため4機捜が動く。
それぞれに「間に合わなかった」経験で傷を持つ伊吹と志摩、成川が落ちるスイッチになったことを悔やむ九重、こんどこそ間に合うことができるだろうか。
そして、ハムちゃんが拉致された……。

こんな重い内容でありながら、一瞬も目が離せないスリリングなエンタメとして成立してるのがたまらない。もうまさにハラハラドキドキ!!
そんな中でちゃんと伝えようとしてることがちゃんと伝わるのが、もう毎回言ってるけど上手すぎるよね。
ハムちゃんの携帯を勝手に見ることはしない桔梗隊長、RECのカメラを無理に取り上げない志摩、ドラマの刑事は正義のためにはみ出すのはありがちだけど、MIUではけしてそうしない。警察官としてあくまでも正当な捜査をする。
ハムちゃんが「全部表ならいいのにね」と言うように、ちゃんとまっとうに生きる人間が報われる世界であろうとしているのがかっこいい。

陣馬さんの顔面警備とそれをまねる九重の初々しさに爆笑し、拉致されてもエトリの本名を聞き出そうとしたりナンバーを覚えて伝えようとするハムちゃんの強さにうるうるしたり、声だけでわかるいかにもなエトリの配役に「お前かい!」と突っこみ、拉致の連絡に怒りつつもぐっとこらえ冷静さを保とうとする志摩の聡明さにほれぼれし、一瞬で怒りを爆発させる伊吹の熱さ、犯人を追うのに窓から飛びおりるフォームの美しさに見とれ、まさに高見の見物の久住にイラつき、「目の前だよ!」桔梗隊長のリーダーっぷりに見とれる。……感情がぐるぐるして、ハムちゃんが救出され伊吹と志摩が「間に合った」と抱き合うときには、本気で泣いた。
そして成川に「全部聞く」と言い切る九重の成長っぷりにはもう親の気持ち……。
あああ、どんだけ感情をゆすぶってくるんだこのドラマ……!

 

ああ、よかった、ハムちゃんも成川も助かった………んん?あれ?まだ誰も死んでないよ……?
と思った次の瞬間に現れるあやしいドローン、それを操る久住………やっぱりおまえか~い!!!くぅうううっっ!やられた……。

一時間集中しちゃってへとへとです。

そうか、本名もわからないエトリは「或る一人」でしかないまま死んだのね。

そしていよいよ久住が本格始動ですか。あああと2話しかない。ああ、終わらないで。
毎週毎週、終わりが近づくのが怖いよぉ。

 

終了後、ツイッターアサヒスーパードライのCMで親子役の小日向文世菅田将暉が乾杯してる画像を上げて「しばらく笑ってスーパードライ飲めねぇな……」って書いてるのを見て笑ったのと同時に、「そうか!」ってちょっともやってた疑問がとけた。

このドラマ、キリンが提供に入ってるのに、中で飲んでる缶ビールが架空のもので「なぜ?」と思ってたんだよね。そうか、出演者にアサヒと契約してる人がいるからかー。
星野源サントリーと契約残ってるのかもしれないし。ドラマつくるのも大変ね。
ナギサさんでも同じラベルの架空ビール飲んでるけど、多部ちゃんがCM出てるからね。

9話でついにこの枠の次回作の予告が「9月11日スタート」と入ってしまって、全11話がはっきりしてしまった。あああ。
仕方ない、ナギサさんは来週で終わりだしこの状況で11話できたのに感謝しなくては。

まあ、その前にお楽しみがたくさんあるし。

23日日曜の野木亜紀子と米津玄師のラジオはまだ聞けてないけど絶対聞くし、再来週の菅田将暉オールナイトニッポンのゲストが綾野剛で「ヤッホー」と思っていたら、星野源オールナイトニッポンは来週再来週が久々の生放送な上に、来週が米津玄師、再来週が監督、プロデューサー、脚本家がゾロっと来るという、「ここは赤坂TBSラジオ?違うよね???」と突っ込むしかないゲストのキャスティングに感謝しかない。

あああ、終わりが近づくのはめちゃくちゃ残念だけど、でも次が見たいしお楽しみいっぱいだから、生きるよ!!

浜辺美波ちゃん

Twitterを見てたら、浜辺美波ちゃんが東宝シンデレラのオーディションに受かった当時の画像が上がってた。

まだ10歳なんだけど、もう顔が完成してる。

なんだろう?少女のイラストを描く画家さんとかいるじゃないですか。そういう人の絵みたい。

で、その絵に描いたように整った顔を見てたら「約束のネバーランド」の実写化が悲しくなってしまって。

そもそも明らかに西洋人の設定のものを日本人キャスト、しかも年齢合わないから設定を上げるっていう残念手法の積み重ね。

少し前に宣伝ポスターが出たのをみた時も「うう〜ん」と思ったんだよね。

 

だけど10歳の浜辺美波ちゃんを見てたら、実際に12歳の浜辺美波ちゃんにちゃんと12歳設定でエマをやって欲しかったなぁ、それなら見たかったと思った。

それくらい整った絵から抜け出たような顔立ちなんですよ。

 

そもそもメイン3人のショットでも、浜辺美波ちゃんが明らかに年上なのが骨格でわかっちゃう。レイ役の子が13か14歳だったので、育ちかけの骨格と、背が伸びきった19歳の骨格って容易に差が見えてしまう。

あああ。

 

自分は大人になってからも、というより大人になってからの方がジュブナイルものを見るのが増えたのだけど、それは自分がそこから遠ざかれば遠ざかるほど、その時にしか存在しない少年少女の魅力がわかるようになったから。

やっぱり12歳ならその時にしか出ないものってある。

今日WOWOW是枝裕和監督の「奇跡」をやってたのを録画してチラッとだけ見た。

なんで見たかというと子供の頃の橋本環奈を見てみたかったから。

まだ「美少女」というより「子供」という感じで、それはそれでいいなぁと思った。

 

ハリウッドでは俳優はプロフィールには実年齢ではなく演じられる年齢を書くっていうのを映画か何かで見たけど、映像っていうのは容赦なく映し出してしまう事があって、そういうのが結構好きだ。

海街diary」でも広瀬すずも、今の「女優」として完成しつつある前のまだ「女の子」な時期がとらえられててそれがいい。

 

浜辺美波ちゃんは去年くらいはえらい痩せちゃってハラハラしたけど、最近は大分ふっくらしていてホッとしてる。

10代から人前に出るというのは大変なんだろうと思うけど、完成された10歳の画像を見ると、この子を人前に出そうと思うのも当然かなと思ってしまう。

気づけばもう20歳だそうなので、いつまで少女役が出来るのかわからないけど、ずっと見てたいなぁと思う。

とりあえず「私たちはどうかしている」はツッコミながら見ています。

「MIU404」第8話  ああ、だから「アンナチュラル」なのね……

第3話に引き続き「UDIラボ」メンバー登場という予告、さらに公式Twitterでリアタイ推奨。

また何かサプライズかなー?とワクワクしてたら、さらっと松重豊、神倉所長登場にビックリ。

思わず「うぉ〜っ⁉︎」と声出ました(笑)

 

……といった感じの視聴者サービス満点な展開かと思いきやそんなサプライズ企画だけでは終わらないのがこのドラマ。

ワクワクしながらも辛いエピソードでした。

 

未解決の連続殺人事件と同一犯ではないかと思われる遺体が見つかる。

被害者が以前伊吹の恩師ガマさんに逮捕されていたことを知った404の2人は話を聞きに行く。

前科2犯の被害者はトラブルも多く複数の容疑者が浮かぶが、彼を殺したのは妻を殺されたガマさんだった。

 

過去の連続殺人と手口が違うことを見抜いたのはUDIラボの中堂。

ああ、なるほどなぁ、「アンナチュラル」コラボはやっぱり単なるファンサービスではなかった。中堂が出ることでハッキリした。

「MIU404」では警察官として、「アンナチュラル」では法医学者として、敵は同じ「不条理な死」。それぞれがそれぞれの立場から「不条理な死」と闘う。

そして身近な「不条理な死」に負けなかった中堂を出す事で浮かび上がる、ガマさんの「不条理な死」への負け。

そして「不条理な死」に対峙することがどれだけ重く辛い事なのかが、ガマさん程の人が負けてしまう事で描かれる。

それでも志摩が「何があっても人を殺しちゃいけなかった。全警察官と、伊吹のために」と言ったように、負けたらだめなのだ。
そしてその「負け」は多大な影響を及ぼしてしまう。

「アンナチュラル」から繰り返す、「不条理な死」との戦い。
「どんなことがあっても人を殺すのはいけない」というのはピカピカの正論なのだけど、そういうものを間近で見てきた警察官ですら、自分のこととなるとそれを貫けるかが怪しくなる。「不条理な死」の重さが描かれる。

ああ、容赦ない。

 

で、そういう重い内容をがっつり背負う俳優陣のすばらしさ!!

まあね~、わざわざ小日向文世だしておいてあんなちょっとゲストなわけなかったね。
本当に顔を見ているだけで伝わる、ガマさんの悲しみと葛藤と怒りがとんでもなかったわ。

そして綾野剛!野生のカン(これが具体的にどういうことなのか、見抜く志摩のかっこよさと、それをいれてくる野木亜紀子の頭の良さがたまらん)でうっすら気づきながらも、大好きな人を信じたい気持ちとわかってしまってからの子供のような泣きじゃくり方、そして事件が終わり本当に何も見ていない目と、志摩が差し出した手を握り返してからの目の色の変化。なにこの演じ分け。凄くない???

それからわれらが星野源。あああもう普通に上手いよ、毎度のことながら!!なんなのもう???

 

物語的にはポジティブな伊吹を襲った絶望を、伊吹によって絶望から抜けようとできた志摩が以前の相棒には差し出せなかった手を差し伸べることで抜けようとする、このまさに「バディ」な展開で胸あつ過ぎる。
あああ、構成もうまい~。

 

そういえば、どうやら9月1週目までの全11話で収まるようですね。
もともと14話だったというネタもみたので(確かに以前のエキストラ募集記事がネットに残ってて、それには14話とある)、今どき珍しい14話の企画を3話も削られたのかよ~!!コロナのばか!と思うけど、まあ、11話確保できただけでも感謝しないとな……。でも哀しい。

 

予告ではまたも「アンナチュラル」刑事コンビが登場。つまり成川の話が動くということだ。こういうとこ好き。

あああ、あっという間に一週間で本日放送日。
楽しみ~だけど、終わっちゃうのつらいわ。

「MIU404」第7話  きゃあ~、星野源のアクションシーン!!でしたよ~

第7話「現在地」たくさんの人達の、それぞれの現在地が描かれる………
イヤね、今週もめちゃくちゃ面白かったですよ?密度も高くて。
ですが、もうね「星野源のアクションシーン」に全部持ってかれましたよ~!!
そうなのよ、刑事ドラマなんですからあって当然なんですけども、
あまりにも新鮮でかっこよくて、クラクラしちゃったわ~(笑)
あれだけ踊れるし、駆け回る芝居もしてるし、決して動けないはずはないんだけども、イメージでなんとなくどんくさい役を振られがちで、確かにアクションシーンをやるイメージが少なかった。
それがもう、このキレッキレのアクションですよ~!!かっこよすぎ~。

犯人役の俳優さんは殺陣師もやってる人だそうで、そういえば確かに「CRISIS」で見た覚えがある。年齢上とはいえさすが新感線の橋本じゅんになんの心配もない綾野剛と、その場のキャストがすべて力量が高いという至福のアクションシーン。
自分が星野源のアクションシーンを見るのはこれが初めてと思うけど、なんて幸福でかっこいいものを見せてくれるのかと。
これだけでこの7話を見る価値があったわ~。
そしてもう志摩がね、6話までと表情が違うのよ~。
これまでは意識的に顔を崩さないようにしていた志摩が気を張らなくなってきた。はっきりと伊吹をコンビとして受け入れ受け入れられた顔。
ううう~たまらん!

と言っても、相変わらず1話に入る情報量の多さと、それなのにまったくわかりづらいところのない脚本の上手さと演出のシャープさが素晴らしい。
エピソードの対比のしかたが上手いんだなぁ。
6話が志摩の話だったのに対し、今回は陣馬と九重の話。実年齢も親子くらいのこのコンビのそれぞれの親子関係の話。これがまたいい。
そもそも「バディ物で刑事物」というベタなフォーマットを使いながら、すべてベタを外してくるのが野木亜紀子
検察庁刑事局長の息子でキャリアの九重。でも父親はその立場にふさわしいまっとうな人物だし、親子仲も悪くない。
「刑事バカ」とでもいうように仕事に全てを費やしてきた陣馬は、なんだかんだ言って妻にも子供たちにもその姿を認められ愛されていて、離婚などしていない。

それぞれ悩みや上手くいかないことはあっても、ちゃんと仕事を続けることでそれを乗り越えるし、周りとの関係も進んでいく。
仕事にがむしゃらだからプライベートが破綻するというような陳腐な描き方はしてなくて、そういうのがとてもいい。仕事を頑張ることは悪ではないのだとちゃんと評価してくれている。

 

陣馬と九重の「現在地」と並行して様々な人達の「現在地」がトランクルームを舞台に描かれる。
ランクルームといえば思い出されるのが、「相棒」の傑作「ボーダーライン」。
この7話は、ドラマ好きでもある野木亜紀子の「ボーダーライン」対するオマージュなんじゃないかと思う。

1人の青年がちょっとしたことから福祉や社会の仕組みから零れ落ち、トランクルームに隠れ住み、そして自ら死を選ぶまでの話。
彼には手助けをしてくれる人が誰もいなかった。それに対しての答えがこの7話だ。

罪を犯しそれから逃げ隠れ住む男、妻と喧嘩し行き場がなくなりこもる男、家にいられず行き場がない少女たち、そんな人たちがトランクルームにいる。

それに対して、伊吹や志摩という警察官、りょうの演じる弁護士のジュリがそれぞれの立場から手を差し伸べる。

下心丸出しの男たちのメールをブロックし、ちゃんとした相談窓口を教え、そして言う。
「君たちになにかあったら、悲しい」と。
ランクルームに流れ着き、自分たち以外誰もいない生活をしている彼女たちに、心配している人間がいるのだと、助けを求める場所があるのだと教えてくれたことが嬉しかった。
実際に悲しい事件をニュースで見るといつも、その全くの赤の他人のことを思って悲しい気持ちになる。そういう人はたくさんいると思う。だけど、そういう人たちとつながる方法を彼女たちは知らないのだ。伝わってほしい。
エンタメで、こういうガチな本音を入れることの出来る野木亜紀子、かっこいいです。

 

伊吹と志摩の手は逃げる男たちにも伸ばされる。
妻と喧嘩してそこにいる男には背中を押し、10年罪から逃げた男を現実の時間の流れに引っ張り出す。罪を犯した者を捕まえるということは、それを助けるということでもある。ちゃんとその自分として存在できる現在地へと助け出してやったのだ。

一方で2人とは逆の菅田将暉演じる謎の男、久住。
一見当たりがよく、面倒を見てくれているようで、成川はどんどん深みに追い込まれていく。そもそも、陸上部を廃部に追い込んだドーナツドラックを自ら飲んでしまうまでに。

何度も繰り返される「誰と出会って誰と出会わないか」「スイッチ」の話。
同じく家出した未成年なのに、久住と出会った成川と、ジュリと出会った少女たち。

世の中にはちゃんとした大人がたくさんいるのに、成川はことごとく外してしまった。

高校の校長、九重、そして久住。これからどうなるのか、見ていてつらい。早く、伊吹と志摩に出会ってくれないだろうか。

 

あれこれ考えているうちに今日はもう金曜、第8話の日。

今回は伊吹の過去の話のようだ。サングラスの秘密も出るだろうか。

ところでいったい何話まであるんだろう?せめて10話はやってほしい。
短縮になってしまったというのはプロデューサーも言ってるんだよね……。

う~っっ、コロナのばか~!!こんなに面白いのに~。

「MIU404」第6話  スイッチを押さなかった後悔

第6話「リフレイン」、志摩の過去の話。

捜査一課時代の相棒が死んだこと、それに対して志摩が負い目を感じていることは早くから分かっていた。

じゃあ、一体何があって、志摩は何を思い「相棒殺し」の汚名に甘んじているのか。

 

志摩は何もしていなかった。

もちろん相棒である香坂を殺したりなんかはしていない。というか、香坂に対してほとんど何もしていなかった。

捜査一課の中でも優秀な志摩が組まされた香坂は特別優秀でもない普通の新人だった。

それに対しての志摩も普通の先輩。特別厳しくもなく面倒見がいい訳でもない。

優秀な先輩と組んだために香坂が焦るのもよくあることだし、そんな香坂を面倒に思う志摩も出来る人にはありがちな態度。

それなのに、色んな出来事が起こり、人に出会って、結果香坂は死んだ。
志摩はスイッチを押さなかった。何度も何度もチャンスはあったのに、スイッチを押さず、香坂は零れ落ちた。
そうして志摩の後悔は繰り返される。

 

志摩と香坂の関係が熱くも冷たくもなく普通に描かれているのが残酷だった。
「相棒」という言葉から連想するようなバディ感は全くない。
なのに、別に近しい関係じゃなくてもピタゴラ装置のスイッチになってしまう。

 成川に対しての九重のように。
それなのにことが起こってしまえば志摩のように延々と後悔の繰り返しになってしまうのに。
そしてそのスイッチを自力で押しきろうとするのが伊吹。
それこそが志摩が言った「俺らに無いもの」で買っているところ。

回を重ねるごとに伊吹や志摩のキャラクターが明らかになっていて、これは明らかに連続ドラマなのがほんとに上手い。
九重や陣馬、桔梗隊長が抱えているもの、考えているものもどんどんわかってきて、どのキャラにも思い入れが深くなっていく。
実際の人間がたくさんの面があるように、機捜のメンバーもいろいろな面を見せていて、それが一人の人間として矛盾しないように形作られている。
これを連ドラできちんとできてるのって意外と少ないんだよね。

 

そして、見ていて「ああ~、行っちゃだめ!」と思わず声をあげた。
伊吹の呼び出しに応じて桔梗隊長の家を飛び出す志摩。
香坂の呼び出しに応じなかったことを後悔しているからこその行動で、それによって志摩は少し救われたのだけど、それはまた桔梗隊長やハムちゃんのスイッチになってしまうという皮肉。ああ、野木亜紀子ってばいけず~!!

「アンナチュラル」の8話を思い出す。
人が生きる中で取る選択はそう単純に「良い選択」「悪い選択」と別れるわけではないのだと。その選択によって確かに何かが変わるけれど、誰かにとっては良くても他の誰かにとっては悪かったり、両方の影響があったりする。
それでも後戻りはできなくて、選択しながら進むしかないのだ。
う~ん……。

でね、星野源なんですよ!
いやもう、ふつーに芝居上手いよね。
見ていて星野源がかけらも思い浮かばないというか、そこに志摩一未しかいない。
というより星野源だって忘れてたし。
毎回上手いと思うけど、6話はことさらその上手さにしみじみしちゃったよ~。

大きな後悔を抱えてる志摩だけど、ことさら大きな感情表現をするでもなく、と言って無表情でもなく、普通にしてるのに、志摩の後悔と、伊吹に対して信頼が手に取るように伝わってくるこの感じ。凄くない?
しかも見終わるまでその凄さに思い当たらないというくらいの上手さ。
ほんと、いい俳優だよなぁ~。

綾野剛が上手いのはもう当然。知ってたけど(笑)
クールキャラを振られがちな綾野剛としては、なかなか珍しい役ですが、何の違和感もないというか、もともとこうじゃない?というくらいで。
この主役2人の過剰じゃない上手さが、このドラマの生々しさを作ってるんだな~と感動しかないっす。

 

相変わらずゲストキャラまでいい俳優さん使っていて。
香坂を手玉にとる中山。見たことあると思ったら、コタキ兄弟でさっちゃんの彼女役だったのね。別人過ぎて野木先生のツイッターで見るまで気づかなかった。
ああ、こういう女いるわ~!!っていういや~な女。妙な色気のある感じが上手すぎて。よかったなー。

香坂の死の状況が判明するくだりは確かにご都合展開ではあるけれど、志摩が救われる様子がよくて、それはまあいいよって思えたし。

で、もう今夜の第7話。
なんなの相変わらずの豪華ゲストで。井口くんには笑った、ミュージシャン多いなぁ。
「エトリ」とかも意外な人使ってきそう。
そして謎の男菅田将暉も登場。金ローと裏被りですけども!
金ローとかのせいでTBS金曜10時枠はなかなか視聴率が取れない枠なのだけど、こんだけ内容がいいのだから変に叩かないでほしいなぁ。
円盤も買いますから!(笑)