温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「舞いあがれ!」 〜第76話 いやいや、岩倉家の面々甘過ぎる〜💦

はい、と言うことでやっとリーマンショックによる倒産危機をIWAKURAは乗り切りましたよー。

あー、しんどかった。

先週のプレミアムトーク出演の高橋克典がうっかりネタバレしそうなトークをしていて、そろそろ明るい兆しが見えそうだなとは思ってましたけど、年をまたいでのこの展開はなかなか辛かった。

そして、乗り切ったからこそぜひ言いたい。

 

岩倉家の人間揃って甘過ぎる〜!

 

まったくもう。

確かに、現実で社長の急逝とかで経営危機に陥って二代目が継いで立て直したっていう会社の記事とか見ると、なかなか無謀なことやってたりしますからね。意外と実際にもIWAKURAみたいな展開で立て直した会社ってあると思います。

けどきっと、一方で表に出てこない潰れた会社がもっとあるんだろうな…。

 

とにかく岩倉家4人、揃いも揃ってやる事が甘っちょろい〜。大丈夫かい!

つくづく浩太さんは経営者には向いていなかった。おそらく工学部出てメーカーの設計部とかにいたんでしょうけど、典型的な職人タイプで夢追い人。

とにかく今週明かされた事実にビックリの連続です。

あそこまで追い込まれても家族的な経営にこだわり人員整理ができないのは人柄だから仕方ないとしても、会社にあれだけ人数増やしたのに、営業やってたのは浩太さんと藤沢くんの2人、設計できるのが浩太さんと章兄ちゃんの2人、…ってそりゃ社長が亡くなったら取引先手を引くって!仕事回らないし。

少なくとも章兄ちゃん辞めたところで、尾藤くんを自分で仕込んでおかないと。

そして、その状況なのに自分の健康が後回し。全てを自分1人で背負うっていう、1番ダメな経営パターンで、その結果が……(涙)

 

めぐみさんはめぐみさんで、そもそも浩太さんが存命の時になぜもっとしっかり会社に関わっていなかったのか。結局「お手伝い」の範囲でしかなかった。その程度の認識だったからネジのことも全然知らなかったし。

仮にも役員なんだからさぁ。

いくらお金がないからって、「営業強化します」って言って入るのが社会人経験ゼロのお嬢ちゃんじゃ、社員の不安を煽るだけだって事にも気がつかないし。

 

そしてもちろん舞ちゃんも甘い。

ひたすら「お願いします」を繰り返す営業スタイルで、作業出来る人間がいるかも分からずに取ってくる。あー、もう!

そして今は部外者の章兄ちゃんに結局頼って、しかも「章兄ちゃん」呼びはダメでしょう。仕事頼むならちゃんと線を引いて「結城さん」ですよ。やってる事がゴム飛行機の作り方を聞いてた時とおんなじだよ💧

 

挙句に、悠人が会社を買取りという超飛び道具使ってくるとは。普通の会社には使えない技過ぎる💧

まあね、浩太とケンカ別れしてしまった事は悔いているだろうし、そもそも自分が融資していれば浩太は亡くなることもなかったかもと言うのもあるだろう。

それにしたって、結局都合のいい買取りしちゃうとか、甘いなあ。

 

岩倉家の4人は基本的に勉強をできる優秀な人たちで、朝ドラでは珍しい家族なんだけど、一方でまだまだなとこや甘さもあるのが人間的。

でもね、こういうのが良くも悪くも日本の中小企業のリアルなんだろうなぁとずっと思いながら見てました。だからこそ見ていてツラい。

結局浩太さんの死が起こるまで、その甘さに気づかなかった。

でも、やっと道が見えてきたから。

とりあえずリストラしたあとの6人も雇い直して上げてー。章兄ちゃんだけって露骨過ぎるわ。

 

17週は4年後から。

これは東日本大震災にふれないためもあるのかな。

そしていよいよ飛行機の部品製作をめざすのね。

この脚本家なので、舞ちゃんがパイロットを目指した意味がきっと後から出てくるとおもうんですよね。投げっぱなしはないと思う。

ここからどうくるか、楽しみだなあ。

 

「舞いあがれ!」〜第73話 あああ、舞ちゃんの世間知らずっぷりが生々しくてツラい……

年末からこれでもかとツラい展開続きの「舞いあがれ!」。

毎日身悶えしながら見ています。

 

何がツラいって、これまで親戚のおばちゃんの様に見守ってきた、我らが舞ちゃんの愚かさというか未熟さというか世間知らずっぷりを見せつけられて、応援はする、するけれどもでもツラい…なんか恥ずかしくてしんどいのです。

これって共感生羞恥ってやつ?

 

舞ちゃんは真面目で思い込んだら一生懸命に突き進んでしまうタイプ。

そういうところが学生の時は「うんうん、頑張ってるねー」と微笑ましかったのですが、社会に出るとただの身の程知らずの世間知らずだというのをイヤというほど見せつけられてしまって、しかもまだ全然自分の未熟さを理解できていないし、それを教えてくれる人もいないのがまたツラい。

社会に出たら「一生懸命で真面目」は長所のひとつではあっても、仕事ができるかできないかとは別の話なんですよね。

それを舞ちゃんはもちろん、めぐみさんも分かってないのがなぁ、ううう。

なので舞ちゃんに何かとイヤミを言う山田さんの気持ちもわからんではないのです。

自分も昔色々やらかしたよなぁとか考えてしまって…ははは。

 

リストラ対象者にみんなの前で話を振ったり、このヤバい状況で「営業に力を入れる」その営業が机の上に「初めての営業」って本を堂々と置いていたり、自分の状況を本当には理解できてない舞ちゃん。

そしてそれが問題という事に気が回らないめぐみさんもね……。

舞ちゃんがパイロットの内定を辞退すると言い出したのをなぜめぐみさんは止めないのか?とネットで叩かれてましたけど、あれはめぐみさんも不安だったからなのだと思います。

もう50代でずっとIWAKURAで働いてきたとはいえ、基本的には主婦だった人です。

大学中退して浩太さんと結婚してるので他所での社会人経験は無く、会社の仕事もいわゆる身内の建前役員でしかなく、やってた仕事も経営とは関わってない。

信用金庫の念書のハンコを押す時失敗した様に、ある意味初めて社会に出た様なもの。社員たち、頼りの笠やんまで「やらなくてもいい」と言う中で社長をやるのだから、舞ちゃんというワラですら掴みたくなるというものです。

結局悠人が1番状況を理解して対応を考えているのに、普段の関わり方が裏目に出て、舞ちゃんにもめぐみさんにも伝わらない。

あー、もどかしい。

結局母娘2人で身の程知らずの責任を負って「がんばろうね」という姿は美しいですが、そこにのらなきゃならない社員達はたまったもんじゃない。

1人残った営業担当の藤沢くんは舞にリストだけ渡して1人で出てしまいますが、そりゃこんなド新人の面倒見ている余裕なんてありませんて。

 

そしてやっぱり柏木学生とは別々の道へ。

柏木くん、舞ちゃんがパイロットじゃないなら必要ないのかい!とツッコみたくもなりましたが、あれはどちらかというと身を引いたんだろうなー。

舞ちゃんが目の前の事にまっしぐらなのはわかってるし、そういうところを好きになったので、じゃあ工場を立て直すとなれば自分の入り込む余地がないだろうと。

柏木の魅力がさっぱりわかりませんでしたが、最後に「いいヤツじゃん」と思いました。

 

飛行機を作りたい→飛行機に乗りたい→工場を立て直したい、とやりたい事が変わってゆく舞ちゃんに、「ちむどん化してる!」と言うツッコミをみましたが、それはこのドラマに失礼というもの。

まだ若いし目標が変わるなんてよくある事。

親にお金を出してもらって大学や航空学校に行ったのにひどい!というのも、それは舞ちゃんの甘さをしっかり描いているから。

ちむどんの何がダメだったかというと、思いつきの行動がすべて何の努力も描かれずサクッと運良く上手くいってしまうの連続だったから。

そんなクソドラマと一緒にしてはいけません。

毎日毎日、舞ちゃんの、そしてめぐみさんの未熟さを見せられて、生きるって甘くないことを思い知る。なんと容赦ないドラマでしょう。

いったいいつ光が見えるのか、グッと拳を握り締め見続けるだけのものがあると信じてます。

 

そういえば女性職人さんの俳優さん、どこかで見た名前だと思ったら、「カーネーション」で糸子と直子の子供時代をやってた人なのね。

あー、ゴーヤとよその子は育つのが早い(笑)

大阪制作は準レギュラーみたいな俳優さんたちがいて、それを見つけるのも楽しいですね。

 

現在なかなか「舞いあがれ」ない「舞いあがれ」ですが、でもやっぱりささるので毎日欠かさず見ちゃいます。

あー、ドキドキする!

 

 

「ブラッシュアップライフ」第1話 うんうん、わかるわかる、あるある〜(笑)

2023年もスタートして半月、続々と新ドラマが始まりました。

昨年末の「鎌倉殿の13人」と「エルピス」が刺さり過ぎていて、感想まとまらずにうー、と思ったままで、それを書いてから新ドラマ感想書こうと思ったら全くすすまないので、一旦置くことにしました。

 

ということでなかなかに楽しみにしていたのが「ブラッシュアップライフ」。

バカリズムのネタもドラマもちゃんと見た事は無いのですが、主演の安藤サクラに友人役が夏帆木南晴夏というのであればそれは視聴決定。よく揃えたなぁこのお友達グループ。

それ以外のゲストキャラもクセつよメンバーで楽しみしかない。

 

地方都市で実家暮らし市役所勤務のごく普通の33歳、近藤麻美がある日事故に合って人生終了。生まれ変わり先はオオアリクイ

だかしかし、自分の人生2周目をやり直すなら可能という事で、人間に生まれ変わるべくかつての記憶を持ったまま乳児からやり直し、徳を積む日々を送る物語。

そう、転生設定以外はいまのところごく普通の日常なのですが、それがいい。

見ていて「うんうん、わかる〜」の連発です。

昔の同級生と集まると、どーでもいい話でやたら盛り上がって、後で思い出すと全然わかんないんだけど何だかめちゃ楽しかったーという記憶だけがある。その感じがめちゃくちゃリアル。

 

そして人生2周目の幼稚園児麻美が、徳を積むために同級生の父親と保育士の不倫を阻止する。

そのためにポケベルを使うのだけど、世代ではない麻美がなぜ使い方を知ってるのかまでの前振りが上手くてバカリズムの構成すごいな!と。

めちゃくちゃドラマチックなわけじゃなく、些細な描写の積み重ねでクスクス笑える。

ストーリーとかの前に、俳優が上手くてそれを見ているだけで楽しい。

こういうドラマはそれを楽しめて、日曜の夜、明日から仕事だめんどくせーという時のお楽しみとしてちょうどいい。

しかもやたらと豪華ゲストだし、たまらない。

 

正直、受けつけない人には受けつけないテイストだと思うけど、楽しめる人にとってはなかなかハマるお楽しみドラマだ。

次回からも欠かさず楽しもうと思います。

ああ、まさかの「たまむすび」 終了……

新年明けてから、挨拶以外記事を上げてなかった。

「鎌倉殿の13人」と「エルピス」の記事を書きたい、けどまとまらない、それを書いてから新年ネタを上げたい…と思って行き詰まっていたから。

しかしまあ当分無理そうだしなぁと別記事を書き始めていた本日、朝のネットニュースで固まりました。

 

「たまむすび」3月で終了!

 

まじかー、この記事の感じだと噂ではなく決定っぽいなと思っていたら、本日の放送で赤江さんから発表されてしまった。

……これからは何を心の支えにすればいいのよー!💧

 

この数年ラジオを聴くようになったけど、帯番組で通しで聞いているのはたまむすびだけ。

他の番組は好きなコーナーだけしか聴いてない。「伊集院とらじおと。」もそうだったし。

赤江さんの明るさとポンコツぶりにはいつも救われた。何があっても何とかなりそうな気持ちにさせてくれた。

一応理由としてはピン太郎ちゃんとの時間を取りたいという事だった。

確かに若く見えても体力的にキツいこともあったろうし、実際体調不良のお休みもあったし、そう言われてしまえば仕方ない。

前に「子供できてから話がつまらなくなった」というネットの書き込みを見て、イラッとしつつも分からなくもないと思った。

特に月曜は週末子供とどこかへ行った話率が高くて「またか」と思ってもいたし、火曜、金曜の子持ちパートナーとの話では特にグダグダになりがちではあった。

それでも赤江さんのおもしろ見つけセンスは素晴らしく、ピン太郎ちゃんトークはいつも笑えて、親戚の子を見ているような微笑ましさがあった。

あー、終わってほしくはなかったなぁ。

赤江さんの決めたこととはいえツラい。

 

まさか年明け一つ目の記事が、こんなテンション下がる記事になるとは。

3月なんてあっという間ですよ。

あけましておめでとうございます

気がつけばもう1月4日、「わーい、1週間あるー♪」と思った年末年始休みも最終日。

……タイムリープでもした?

何にもしないまま終了しようとしております…。

長期旅行とかの趣味もないので、年末年始が1年で1番長い休みなんですよね。それなのに…。

自宅のパソコンでやらなくては!と思っていた事がいくつかあって、しかしパソコン触ってすらいない。ううう。

クロサギ」残り3話全部見ようと思っていたのに、毎度の一挙放送の罠に捕まるし。

アマプラの「うぬぼれ刑事」も面白すぎる。

実はまさかの年賀状すら書き終わらず💧

10数枚しか書いてないのに、なぜそれができない?いつもはそれでも年末の内には書いていたのに、今年はどうも腰が上がらず。

 

そう、自分の欠点を早々に思い知るお休みでした。何をやるにも腰が重いのです。

やらなくてはならない事を始めるまでにめちゃ時間がかかる。

そして、始めたら時間過ぎてもなかなかやめない。やめることに対しても腰が重い。

よくやらかすのは、「月曜祝日の3連休だから掃除しよー」と思って腰が上がらず、土日グダグダしてやっと月曜の午後から手をつけて、夜中過ぎまでやって、寝不足ふらふらで火曜出勤。アホです。

何かを始めるのが億劫だし、始めたら始めたでずっとやっていたい。

そういう習性です。

 

日々の生活でその悪いクセが発揮されて困るのが「お風呂」。

お風呂は好きです。ほぼ毎日お湯に浸かります。

ですが、当然上がったらスキンケアして髪乾かして…が想像するだけでめんどくさい。

入らないと気持ちよく寝れないし、入らなきゃなぁ…と思っているうちにとんでもない時間に。やっと入ったら今度は出るのがめんどくさい。1時間2時間と延々と浸かっています。

その結果、寝不足の日々になるというダメなサイクル。

そして最近は夜起きていられないので「お風呂に入らなくては…」と思いながらソファで寝落ち、気づけば朝というパターンも多し。

この休み中はほぼそれ。

起き出して朝お風呂に入りますが、休みなのでこれまた1時間2時間と入ってる。

うーん、書いてて情けない…。

 

という事で今年の目標〜!

「長風呂をしない!」

ですね。

低い……(笑)

絶対眠くなるので本当は11時くらいに寝たいんです。ですがお風呂のタイミングがねー。

平日帰ってきて、バタバタと洗濯物取り込んだり夕飯の用意したりしてるとそこそこ時間がたってしまうので、あんまり遅いのもなぁとひと段落したら夕飯を食べます。

その時ドラマとか見ながらなのでついついまったり。気づけば10時、11時。

お風呂はゆっくり入りたいのでその後寝る前なのですが、そのタイミングが悪くて寝落ちするんです。

でもなぁ、夕飯の前だとバタバタだし、食事の時間も遅くなるしなー。

朝風呂派の人は夜は入らないんだろうか?

きれいにしてから布団に入りたいんですけど、朝晩入るのかしら?面倒そうですが。

どうなんだろう?

 

とりあえず、自分の場合はお風呂のタイミングと長さを改善してその日中にちゃんと布団に入って朝早起きする人になりたいのです。

今年こそなんとかしたいー!

 

…と、ソファで寝落ちして朝になってあーあ、と思いながら入っている朝風呂で書く、今年の初記事です。ダメじゃん。

でもでもまあ、新年になって、歯ブラシや下着、スリッパ、バスマットなどを新調したし、洗濯も大量にしたし、それっぽいこともちゃんとしましたしね。よしとしよう。

まだまだ立て直し可能!…と思いましょう。

今年もよろしくお願いします。

 

今年も終わりですね

年末年始休みは7日間なので、「わーい、あれもやろうこれもやろう」と思いながら、ひたすら寝ていて2日が終了、もう3日目💧

うん、わかってた。自分はこういう人間だ💧

 

それでもあれこれお洗濯と、たまっている「ひまわり」を黙々と消化していてなんかいいかなと思ってもいます。

「ひまわり」全然見れてないうちに最終回まで放送され、「ひらり」も録画してるのですが、見出すと面白い。時代の違いがありありです。

感想も書きたいのですが、その前に「鎌倉殿の13人」や「エルピス」の最終回感想が書きかけで……。

 

普段もほぼスマホ入力なのですが、やはりPCのが早いよねーとやろうとすると、久々過ぎて使い方が思い出せないという体たらく。

しかも自宅のPCがスペック低くて面倒で…。

なんでスマホからだとログインできないんですかね!ううう。

 

なにはともあれ、こんなグダグダブログを読んでくださる方がいらっしゃるのがいつも大変励みになっております。

今年も1年ありがとうございました😊

来年もよろしくお願いします。

 

今年の紅白は鎌倉殿スペシャルもありますし、星野源の見納めですからちゃんと見なくては!と思いながらの年越しです。

ではでは。

「エルピス」〜第9話 この先本当に希望はあるの⁉︎

「エルピス」全10話、ということで来週もう最終回です。

え?ホントに来週最終回???…と確認してしまうくらい、9話までがしんどい展開だったんですけど?

 

ミステリーの形を取ってはいるけれど、主軸は犯人探しではない。

早くからそれらしく見せていたように、おそらく真犯人は本城彰、松本死刑囚は冤罪なのだ。

実は松本が二重人格で、とかいうようなどんでん返しは無いだろう。

でもそのシンプルなはずの事件を表に出すまいとする大きな力があって、それに対して「じゃあ貴方はどうするのか?」「自分はどうすべきか」を問いかけるのがこのドラマなのだ。

メディアの人間が正面切ってメディアの裏を描きメディアのありようを問いかける。

それがこのドラマのヒリヒリさせて目が離せないところだ。

 

9話で、岸本がつかんできたスクープを腰が引けて扱えない大洋テレビのメイン報道番組。

結局、週刊誌に流すがそれも阻止される。

去年やってた「和田家の男たち」でも同じようにテレビで扱えず週刊誌に情報を流すエピソードがあった。

脚本の大石静はその前に「知らなくていいこと」で週刊誌報道ネタをやってたし、今のマスコミの「結局文春しか書けない」というのはかなりの闇を抱えていて、それに興味を持っている業界関係者っていうのが多いんだなぁと思った。

「エルピス」でもそこを真っ向から突っ込んでいて、果たしてこれが後1話で決着がつくのか、全く見えない。

 

そしてこのドラマがずっとモヤモヤするのは「正しいことをしたい」という、報道人として以前に人間としてごく普通だろうという事をした人間が端から皆排除されているところ。

かつての村井も、岸本も、そして大門の娘婿は命までが奪われた。

浅川が無事なのはたまたま出役だったから。

この流れを止めてくれるのだろうか?ドラマなら当然だと思うのに、相手が強大過ぎて本当に先が見えない。しんどい。

そもそもメディアは何を守っているのか?

今年の重大事件と言えば安倍元首相の銃撃事件があるが、あの報道を見ていると、安倍晋三というあきらかに日本のトップにいた人間ですら、探られてたくないことを隠すためには見切られるんだなというのがわかってしまう。

もう死んでしまった人間の無念を晴らそうなんて誰も思ってない。それより自分の周りの火の粉を払う方が大事。大手メディアは突っ込まない。

統一教会の問題をずっと追ってきた紀藤弁護士やジャーナリストの鈴木エイト氏を、岸本や村井を見てると思い浮かべるけれど、現実では希望があるように見えなくて落ち込む。

でも、でもきっとドラマはタイトルを回収してくれるのだと思って見続ける。

そうしたら現実も少しは動くのかもしれない。

 

しかしまあ、確かにこれをやられてとくにTBSは赤っ恥だよね。なーにが「報道のTBS」なのかと。

かつての社員だった山口敬之の件を彷彿とさせるエピソードも入って、面目丸潰れ。

それでもドラマで言うように、組織は個の集合体なので、その中でも良識を持ち続ける人がいると言うことを信じるしかない。

 

登場人物は皆、清廉潔白ではない生々しさがあるからリアリティがあるのだけど、やはり岸本役の眞栄田郷敦はいい。

そもそも当て書きで書いていたものの、年齢的にその人が合わなくなって郷敦になったそうだが、すごくいい役をもらったなあと。

初めて演技がいいと思った。良くも悪くもこれまであんまり印象に残らなかったんだよね。

そして斉藤の鈴木亮平

村井にこの先にいくのかと止められて果たしてどう動くのか。やっぱり闇があることなんか承知だったんだろうけども、そこからの斉藤がどう判断するのか、今の鈴木亮平だといい意味でわからない。どっちもありそう。 

 

毎週見終わってからずっとぐるぐる色々と考える。そうさせているだけでこのドラマは成功なのだろう。

けれども、さらにここまできての最終回が驚かせてくれるものだと期待して、月曜を待つ。

あー、緊張する。