温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

ミニマリストの矛盾?

自分は片づけが苦手だ。
というかそもそも物を捨てられないタイプ。
その上買い物でウサを晴らす傾向があるので当然部屋は片づかない。
母親は片づけはできなくはないけど物は多い人で、子供の頃は両親共働きだったのもあり、雑誌で見る様な美しい部屋は撮影用だと大人になるまで思っていた。
さらに家に人を招くのも招かれるのも苦手なので、昨今流行りの「ミニマリスト」な部屋は見たことがない。
ぜひ教えを請いたいものだと思ってる。
夏休みとか長い休みが終わる度に、全く手をつけなかった片づけなくてはならない部分を見てコッソリ落ち込むのだ。

‥‥なんて事を月曜たまむすびを聴きながら考えていた。
コラムニストの小田嶋さんの先週気になったニュースで、フリーライターのネット記事が軽く炎上してる件を取り上げていたから。
講演(だったかな?)に呼ばれたら向こうの担当者が付箋を貼った自分の本を持っていた。が、よく見たら図書館の本でものすごくショックだった、という記事。
あー、これ自分も読んだなぁ。
小田嶋さんは図書館の是非に触れていた。図書館に入れる事が作家の売上の障害になるか否かは問題になるけれど、何百万部も出るような本でもない限りそう影響はない。
むしろ、図書館の「読書人口を増やす」役割を阻害する方が物書きの立場からは不利益になる、というものだ。

そういう話定期的に上がるけど、もう是非を問うようなレベルの話じゃないと思う。
図書館が存在出来なかったら文化国家として終わりでしょ。あって当然。
自分はこのフリーライターの考えの自己中心的なところの方がなんだかなぁと思った。
しかもこの人自分の自己中心的な矛盾にきづいてないよね。

以前何かで見た「持たない生活」をしてる人が、「不便じゃないんですか?」という質問に、
「冷たい飲み物が欲しければすくそこのコンビニが冷蔵庫だし、本やCDは図書館にある。街全部が自分の部屋なんだ」
というような回答をしていて、あー、こんな風にふわっと生活できると楽しそうだなぁと思った事があった。
こういう考え方が基本なんだよね。
このフリーライターは「自分の本はお金出して買う価値がないのか?」と嘆いていたけど、エコな節約生活していてしかも元新聞記者が図書館使ってないはずはないよね。自分の本だけはお金払えってことか?
この人確か震災キッカケで節電を始め、その流れで独立したってことはまだ数年でしょ?それで自分の本が図書館にある方を喜ぶべきなんじゃないのー?

そもそも世の中散々景気対策とかいってお金使えって言ってるわけだし、じゃあ全員ミニマリストになったら日本は終わるよね💧
物を持たない暮らしって素敵だけど、そうじゃない人もいるから世の中成り立ってるのは忘れないで欲しいよ。
以前読んだ漫画で、いつもドーナツ食べてる老紳士に元教師のキッチリしたご婦人がそれをたしなめると、
「甘いものや美しいもの、無駄に見えても心が潤います」と答えたエピソードが凄く好きだった。

このフリーライターの文は割と見かける機会があって、ずっとなんかもやっとしてた気持ちがあったんだけど、この辺の矛盾が引っかかってたのかなー?
エコとかミニマリストとか最近はなんだか宗教みたいになってる人たちもいるから、やるのは構わないしいいことだとは思うけど、他人を否定しちゃだめだよね。
支えてもらってるんだから。
自分は世の中に必然ではないところの仕事で生活してるから、なおさらそう思う。