温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「トットちゃん!」第9〜10週 マッチさんには誰も敵わないわー💧

NHKのテレビ一期生として女優デビュー、ラジオドラマで人気に火がつき売れっ子になった徹子。
そんな彼女と皆が知るような大物達との交流が9〜10週のメインエピソード。

基本的に実名登場の人はほぼ故人。
渥美清沢村貞子森繁久弥野際陽子向田邦子
このなかでは向田邦子役の山田真歩がとてもいい。
顔は良く見るけど名前までは把握してないなーという立ち位置の女優さんだけど、あまりに良く見かけるのでいいなぁと思って調べた事があった。存在感の出し方が程よいのだ。
初対面は乃木坂上倶楽部の椎名さんのカレー屋さん。森繁久弥に連れられてきた彼女と知り合った。
このマッチの森繁久弥がキョーレツでもう!
一応、森繁久弥を真似ているのだけど、バラエティーのコントにしか見えず1人完全に浮いている。ツッコむとかじゃなくもう声出して笑った。
いやー、ここまでハズしてたらぎゃくにOKでしょ!
向田邦子が徹子に「森繁さんのあの色気がわからないの?」と言うのだけど、「わかるかい!」と思わず合いの手入れちゃった(笑)
ネット記事で「森繁さんの色気は出せたと思います」というマッチのインタビューの見出しを見て、この裸の王様っぷりに感動すら覚える。これだけ無神経だからここまでやってこれたんだろうなぁ。すげー!
9週のMVPはマッチで間違いなし!

沢村貞子浅野ゆう子
この頃は不倫の果ての3人目の夫と暮らしているのだけど、これだけの大女優でも家のことは全て完璧にやり、夫に尽くす妻なのが「そういう時代なんだなぁ」としみじみ。朝ドラが夫婦間エピソードを無理矢理平成の感覚にしてるのを「くだらねー!」とイラっとしてたので、こういう描き方が面白い。ちゃんと「その時代」を見せて欲しいんだよね。
そんな沢村貞子を徹子は「お母さん」と呼んで親しく付き合っているのだけど、その一方で彼女のようには出来ないとNHK職員の三宅健のプロポーズを断る。
まだ女性が働く事を結婚と天秤にかける時代だったのが、ほんの少し前だったんだということを、今も現役でやっている黒柳徹子を見てると思う。この数十年でものすごく価値観変わっていったんだねー。
昭和を描くのはもう「時代劇」になってしまうからこそ、ちゃんと描いているのが本気でいいよね。

渥美清山崎樹範
小柄なのは惜しいけど、モノマネにならないとこを攻めてちゃんと似せててビックリ。なんかキャラ優先の俳優さんな印象だったけど上手いのね(失礼!)

それでもやっぱり向田邦子山田真歩
多分何かで生前のインタビューかなにかを見たと思うので、なんとなく動いて喋る向田邦子のイメージがあったのだけど、まさにそのものだった。
気張らずでもしっかりと自立した大人の女。オシャレとお料理が好きな可愛らしい人。そんな向田邦子がちゃんといる。おおーっと思った。徹子が相変わらず落ち着きないのに対して、控えめなんだけど負けてない。
凄くいい。

肝心の徹子さんは、大人になって落ち着いたからかだいぶこなれてきた。こっちが見慣れたのかな?(笑)
やっぱり若い時の方がビックリエピソードが多いのか、無理したキャラ作りが目に付いたんだけど、あまり気にならなくなってきた。
そんな徹子さんがドラマのために秘めた恋を明かしてくれたそうで、それを基にしたエピソードが10週に入った。
外国人ピアニストとの運命の出会い。くーっ!かっこいー(笑)

東京オリンピックの年、乃木坂上倶楽部で隣のテーブルにいたカール・佑介・ケルナー。演じるのは城田優
彼と顔を合わせ固まる徹子に思わず「またかー!」とつっこみましたよ!(笑)
相変わらず全くブレない徹子さん、面食い発動です。
いやー、城田優、素晴らしいキャスティングだ!
一目惚れするのが絵面でちゃんと伝わるイケメンぶりに、「外国の人」とちゃんとわかるルックス。まさに少女マンガ!
惜しいのは清野菜名があまり大きくないので、立った並びがバランス悪い。
でも正に王子様って感じの堂々としたイケメンぶりで凄くいい。

NHKを辞め、フリーになった徹子はニューヨークに演技の勉強に行く。
そこで佑介と再開。いやー運命ですなぁ。個人的な演奏会があると招待されていくと、なんと2人きり!そして以前好きだと言った曲を徹子の為だけに弾く佑介。
なにこのデジャブ‼︎まるでかつてのお父様とお母様のエピソードだわ。にくいなぁ!
もうこの恋愛エピソードが事実だろうが盛ってようがどっちでもいいの!もう大石静を信じて最後まで見るぜ!と思ったよー。
両親の出会いのエピソードとリンクさせてみせる、そうして物語が繋がって続いているのを、運命を感じさせてくれるのが、ドラマってものよねー!さすがだわ。
そしてその場での佑介のプロポーズにOKを出せなかった徹子。そのままなにもかも捨てプロポーズを受け入れた母とは逆の道を選んでしまう。それはなぜなのか。
うまいなー!いいです、とーっても。

次週はいよいよ徹子の部屋が始まる。
第1回のゲストは森繁久弥、ということてまたもマッチさん登場。
どれだけ笑かしてくれるのか、いまからワクワクするわー(笑)
ドラマ的な面白さとコントと両方楽しめる、なんてお得なドラマなんでしょう(笑)