温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「トットちゃん!」最終週 そして「越路吹雪物語」

随分と間が空いてしまったけれど、今日からテレ朝の昼ドラ第3弾「越路吹雪物語」が始まったので、改めて「トットちゃん!」について。

最終週は徹子の運命の恋の終わりと、テレビジョンとともに歩んできた人生を振り返った。
佑介は病にかかって自分の人生の終わりを知り、それを徹子に見せまいとする。そして徹子もそれを理解して受け入れる。
正直言って「本当かい!」と突っ込みたくなるくらいの おキレイなエピソード。70年代の少女マンガかよって(笑)
でもそれでいいかなと思った。
後半になって「窓際のトットちゃん」の発売とか、朝の人生が朝ドラ化とか(ダジャレかい!)調べれば当時徹子や周りの人間が何歳だったのかすぐわかるエピソードが増えてくる。
それに対して、徹子をはじめどの登場人物もかなり若い外見にしている。これはあえて物語感を出そうとしているんだろう。
日本人はどうしてもその人の年齢に引っ張られるし、年配の人間の恋愛エピソードなどは、純粋に恋愛話ではなく「年配の人」という点が意味を持ってきてしまいがちだからだと思う。
そして子供のころから年齢を重ねても一貫して「黒柳徹子」という人のブレなさ変わらなさを表してる。
そしてそんな徹子はまさにテレビジョンの誕生と共に生きてきたというのが、このドラマのテーマだった。
いくおくんにテレビジョンというものを教えてもらってから、テレビジョンとともに女優になり、一貫してテレビジョンを主戦場とし、友人が妻や母の人生を生きるのを横目に、運命の恋よりもテレビジョンを選び、そしてテレビジョンの転換期の今、まだテレビジョンの可能性を信じる。
テレビの時代は終わったと言われて久しいけど、このドラマはまだまだ終わらないぜ!というテレビジョンの心の叫びなんだなぁ。
そして徹子はテレビジョンと結婚した女なんだね。
そんな心意気をこれでもか!とぶつけてくれる気持ちのいいドラマだった。

そして今日から始まった「越路吹雪物語」
越路吹雪については名前くらいしか知らないし、主演が瀧本美織じゃなんか弱いし、次は見ないかなーと思ってた。
が、「トットちゃん!」最終週で入った予告で、瀧本美織は青年期を演じて、歌手として大成してからの越路吹雪大地真央が演じると知って「やられた!」と思った。
大地真央演じる越路吹雪、これは見たいかも。大スターが大スターを演じるのだ!
そして越路吹雪をずっと支えた岩屋時子を青年期を木南晴夏、のちに市毛良枝というナイスキャスティング。

そして「やすらぎの郷」からの3本でわかったのは、この枠は徹底して昭和史と昭和の芸能史を描こうとしている。
このターゲット世代をキッチリ絞り、テーマをはっきり決めて作ることでこれだけ明解なドラマが作れるんだなー。素晴らしいです。

越路吹雪物語」1話はまあ普通。「トットちゃん!」ほどのヒキの強さはないけど、王道朝ドラスタートって感じかな?ナレーションに真矢みきとか徹底しててさすがだ。
意外に瀧本美織が歌上手いし、子役の子も上手い。そして大地真央の美しさが異常。「とと姉ちゃん」で祖母役が若すぎて無理があったけど、今回はその若さと美しさがピッタリ。この人60代だよね?なんか魔法でも使ってるのか?
これだけでも見る価値あるかもなー。

さてさてどうなるかな?