温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「コウノドリ」第10話 選択なんてそんな簡単に出来ることじゃないよね

ということで、年明けてしまいました💧
なんとか、新ドラマが始まる前には感想あげましょう。

第10話は出生前検査の話。
臆さず攻めたテーマを入れてくる。
2期でおなじみの、現場の人間の雑談を通して産科の現状や問題提起をするシーンも出生前検査について色々教えてくれた。
この検査に限らず、キットで簡単に調べられますよーという検査が増えたけど、何かあった時の相談までは用意してなくて、ちょっと安心したいつもりが深刻な結果だけ知って放り出されてしまうというのは聞く話だ。
サクラ達のような患者に対してを常に考えている医療関係者にはもどかしいんだろうな。
自分のような一般人からしたら気楽に受けられる検査ってのは確かに楽なんだけど、そういうの受ける時に悪い結果ってほぼ考えてないからね。受ける人間もそこまで考えないと。
武田のようにあえて調べないのももちろんありだし、選択肢が増えるのが楽になることではないんだよね……。

そして検査で赤ちゃんの障害がわかった2組の夫婦。
1組は中絶を選び、1組は悩みに悩んだ末に出産を選ぶ。
いやー、正直その判断は自分はしたくないと思った💧自分だったら武田のように調べないかな。怖いよ。
中絶を選ぶ、りょう演じる弁当屋夫妻。上の子の存在は大きいよね。周りに相談しても「もう1人いるんだから諦めなよ」と言われそう。親にとったら上の子とお腹の子は全く別なんだけど、周りからしたら「もう子供いるんだから無理しなくても」となるよね。そこはなー、当人達しか無理だ。
そして、産んだ場合の上の子への影響。
昔、高校の同級生と東京の大学行ったあとどうするかって話をした時「弟が障害者なんで地元で就職する」ってサラッと言われて驚いたことがあった。弟のこと知らなかったし、自分はそんなリアルな将来考えたことなかったから。子供だったなー。
確かに、親が生きてる間は面倒みるけど、自分達が亡くなったあとにどうするのかが一番の心配だと聞くし。兄弟がいればどうしても負担がかかることはあるよね。
辛い選択を支えようとするサクラ。「僕は赤ちゃんが好きだから」辛いよね。
どちらを選んでも後で悩まないことはないんだろうな。

一方、初めての子供の透子と光弘夫妻。
わりとふわふわと生きていたらしい透子は、一度は周りの意見もあり中絶を決める。が、手術当日に踏みとどまり、子供を産みたいと初めてしっかり自分の意見を言う。
このシーン見てて「おいおい、大丈夫か〜?」と思いましたよ。
2人の両親4人揃っての話し合いの時から、透子の母親がキーパーソンになりそうな演出ではあったけど、「この子を産みたい」と泣く透子をまず支えるのが母親⁉︎それでいいの?しっかりしてくれ光弘〜💦
確かに男親は父親の実感を持つのが遅い人は多いらしいけど、ここで夫婦でしっかりしてかないとじゃないですか?透子もふわふわなんだけど、光弘もまだ現実理解してない感じが丸出し💧弁当屋のりょう夫妻とは選んだ結論だけでなく、2人の意思疎通度合いからして対称的なんだね。第一子ということはあるにしても、こっちがハラハラします。

そして吾郎くんの素朴な疑問からの問題提起シーン。これもまたどれが正解とかない話だからね。サクラは赤ちゃんが好きでみな産まれてきて欲しいと思っているけど、それと同様にお母さんや家族のこれからも考えているから、何が何でも産むべきとは言わない。あくまでも「寄り添う」のがサクラのスタンス。信頼できるお医者さんだ。
実際にダウン症のお子さんを育ててる奥山佳恵が出演。オファーした方も受けた方もちゃんと覚悟があるんだなー。

そして父親が亡くなり、また帰郷する四宮。
父親の仕事ぶりに触れ、まるで意思を託されるかのように預けられたへその緒。
おそらくこの時点で、ほぼ四宮の意思は固まってるんだろう。父親の後任として地域の出産を支えるという事。
でも当然気にかかる、「ペルソナの今後」。
慢性的に人手不足なのに自分が抜けたらどうなるのか?決心しきれないのはそれだ。

思えばドラマスタート前から、「ペルソナメンバー個人個人の状況も変わります」と言っていて、宣伝記事などは「恋愛?結婚??気になる〜💕」的な書き方していたけど、「『コウノドリ』でそんな安直な展開しないよなー?」と思っていた。
そしてその通り、それぞれが医師として助産師として今後どうやっていくのかを悩み決断していく様が描かれている。
コウノドリ」はあくまでも「産科」という場がメインなんだなー。
下屋は移動、白川は研修先を探し中、小松さんも何か考えているし、皆出産に関わっていくために一歩踏み出そうとしている。
安易に客引きエピソードを入れず、テーマのブレないドラマだから見応えがあるんだな。

ところで透子役の女優さん、見た覚えないなーと名前見たら初音映莉子でびっくりした。10代の頃透明感のある美少女で売ってたのに、久しぶりにみたらなんというか……💧
光弘の石田卓也もやっぱり10代の頃は注目の若手な感じだったのに案外ブレイクしなかったしなー。なかなか謎のキャスティング。
とりあえず、なかなか危うい夫婦なのはよく伝わった。それぞれの両親も揃ってるからこれから頑張ります!ということだね。

色々なエピソードがまとまる雰囲気を出しながら最終回へ。
いい最終回一回前のお話でした。

そして今週の星野源のツボ。
なんといっても冬の日本海に一人佇む姿でしょう!自分は太平洋側育ちなので冬は晴れるものって認識なんだけど、本当に日本海側は大抵曇ってるのね。
色々思い悩むにはとてもいい背景ですね!