温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「BG 〜身辺警護人」 第4、5話 そろそろツッコミ疲れしてきたなぁ

いよいよメインヒロイン石田ゆり子の直接警護の4話、島崎(やっと木村拓哉の役名覚えた💧)がボディーガードを辞めたキッカケの満島真之介登場の5話、と大きく話が動く連ドラ中盤のヤマ場。
3話まで見て、「このドラマは盛大に突っ込みを楽しむのが正しい見方だな」と気がついて、4話はゲラゲラ笑いながら結構楽しんだのだけど、5話はもうなんと言うか、その意欲も湧かなくなってきた。
ありきたりというかなんというか……💧

4話は、相変わらずSPはポンコツだし、石田ゆり子がSPを撒こうという理由もめちゃくちゃで3話までの流れと同じ。ディテールを突っ込むとキリがない。わざわざBG頼まなくたってSPなんてもっと守秘義務はあるし、個人的な動きに目立たなくついてくることもできるだろうに、ヒロインを厚生労働相にしちゃったもんだから、なにがなんでもSPをポンコツにしないと話が動かせないという自縛状態。
そして毎回途中でトラブル起こして島崎の活躍シーンを作るために依頼者を嘘つきにするから「こんなやつ守る必要あるんかい!」というヤなやつばっかりになってしまう。
4話で笑えたのは、トンネルからヒロインと共に抜け出す島崎がスマホを足元にかざしていたところ。
暗くて足元を照らしてあげてるのだというのが直ぐにわからないほど画面が明るかったのだ。
もちろん視聴者が見えるように真っ暗には出来ないけれど、絵面で「暗闇だ」とわかるように画面作らなきゃ伝わらないでしょ。
このドラマ、脚本だけでなく演出も相当ポンコツだ。

で、本日も突っ込むかなと見た第5話。
初回からばしばし匂わせてきた島崎の過去。
敏腕BG時代に警護していたサッカー選手の満島真之介登場。いよいよあの時何があったのか明かされるのかー!
ワクワク〜‼︎

……今までで一番つまらんかったなー。

相変わらず、案件が片付く前にペラペラ裏を喋って自爆する依頼者。日出警備保障を落とすため警察官としての役割を簡単に放棄するポンコツSP。一旦ボコボコにされてからの「俺ツエー」な主人公。お約束お約束。水戸黄門ドラマですな。
まあそこはいい。そんなもんだろうと思ってたし。
けれど、あれだけふってきた島崎のトラウマ、こんなもんなの?しょぼー💧
煽りに煽って「うっかり子供を庇って警護対象から離れたら、怪我を防げませんでしたー」なぁ。
そうか、そうだよねー、まあ満島真之介生きてるし、これ以上の事だとそもそも民間のボディーガードの出来る範疇超えちゃうしなぁ。
でもね、ずっと引っ張ってきてあれだけ大げさに煽ってきたドラマの前半のヤマ場だよね?
期待するよー、そりゃ。期待し過ぎたのがいけなかったのかしら??
「アンナチュラル」のミコトと中堂の過去エピソードの内容と、ただ煽るんじゃなくストーリーに織り込んだ出し方と比較しちゃうと、脚本家のポンコツぶりが際立つわー。

つくづくこのドラマは作りが下手だなぁ。
というかセンスが古いのか?昔の2時間ドラマ程度の内容なんだよね。
事件物である以上、視聴者の予想を半歩超えてくれないと楽しめないよ。
「アンナチュラル」みたいに二歩も三歩も超えろなんて贅沢は言わない。半歩くらいの面白さってものも、あるじゃないですか。
次から次へと意外な展開で楽しませるドラマもあれば、ベタを楽しむのものもある。
それぞれのドラマがちゃんとどういうものを作ろうとしてるか、ハッキリしてればそのドラマなりの面白さは出るはず。
「BG」はそこがつかめてない。
あれもこれも入れようとして消化不良になってる。
「主演・木村拓哉」の重さですかね〜?
せめてキャラが魅力的ならまだなんとかなったと思うのに。
このドラマ、役名が入ってこない。木村拓哉が島崎だってのをやーっと覚えたくらいで他はもう、江口洋介江口洋介石田ゆり子石田ゆり子でしかないのだ。
これってキャラが立ってなくて興味がわかないからなんだよねー。
ちょっとくらい話がとっ散らかってても、キャラの魅力で見てしまうドラマってある。最近だと「フランケンシュタインの恋」とか。
あれは話はとんでもなかったし、ヒロインはイマイチだったけど、綾野剛の主人公を見てれば充分満足できた。
今回も割り切って「ボディーガード 島崎章」を徹底的にカッコよくでもあるいは人間くさくでも、きちんと作り込めばいいのに、とにかく無理矢理な見せ場を作るって手法で持ち上げるからついていけなくなるのだ。
周りの豪華キャストが足かせになっちゃって、「A LIFE」と同じオチだ。いや、「A LIFE」はまさおという面白キャラのブレイクがあったからまだ楽しかったかも。
5話まで江口洋介斎藤工も同じ事をひたすら言わされてて「ロボットか!」って感じだし。

島崎が満島真之介に言った、
「あなたはスターでした。いや、今でもスターです。人に夢を与えてきた人間はどんな事があっても逃げてはいけないと思うんです。」
と言うセリフにツイッターで皆さんが食いついていたけれど、
これを木村拓哉に言わせるなら、「これぞスター‼︎」ってドラマを作り上げるのが製作陣の覚悟じゃないの?
口だけか⁉︎

次回は別れた嫁からのエピソードかぁ、それと親子愛?どうなんかなぁ?
あ、小ネタで気になったのは間宮祥太朗が頭を使ってちゃんとした事を言ったら、菜々緒が「顔だけキャラじゃなかったんだー」と言ったところ。
え?つまり「顔はいい」ってキャラだったの???
いや、イケメン俳優のくくりだけれど、どっちかというと「個性派」寄りじゃないですかー?
そして木村拓哉斎藤工の横で菜々緒にそれを言われるとか、なんのゴーモン?(笑)
劇中で誰が男前設定なのかちゃんとわかるようにするのも大事な事ですよー。

5話はもう「突っ込む面白さ」も薄れてきたなぁ。突っ込み続けるにも中途半端にでねー。
さてさて、どうなるやら。