温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「カーネーション」 第39話 それはまるで一枚の絵のような

ドラマを見ていて気になるのはどうしてもストーリー展開で、演出についてはあまりわからない。
ここはこの角度でこちらに移動するのでこういう意味を持たせてるのですよ、とか説明をして貰えば「なるほどー」と思うけど、自分でそこまでの説明をつけるのは難しい。
なので、アバンタイトルについても深く考えた事はなかった。ただダメなドラマって無駄に前回と重なるシーンを入れてだるいなぁとかその程度。
そんな自分でも39話のアバンタイトルは一瞬で気持ちを持ってかれてしまった。

38話は安岡のおばちゃんに泰蔵にいちゃんへの気持ちを告白してやっと泣くことができた奈津の姿で終わった。
そして39話、丸髷に結い上げた奈津と丁寧に仕上げをする安岡のおばちゃんの横顔。
この映像に見とれてしまった。
まるで一枚の絵のような、昔の銀版写真のような凛とした空間があった。
そこから引いて格子戸の外から様子を伺う泰蔵にいちゃんの嫁の八重子が、息子を「もう少し散歩いこ」と中に入らずまた歩いていく。
そしてオープニング。
ここだけで泣きそうだった。
子供との散歩から帰ったら訳もわからず義母に「散歩してき」と言われ再び散歩をして戻ったのだろう。当然奈津の泰蔵にいちゃんへの気持ちは知らないけれど、奈津の父親が急死したことや丸髷にした横顔で状況を察し3回目の散歩へ出て行く。
こんな一言しかセリフのない短いアバンでこれだけのことを伝えてくれるのか……!

オープニング後、仕事帰りに勘助と会って一緒に来た糸子は髪を結い上げた奈津と会う。
「吉田さんと呼び!明日からうちは人妻や」
あー、奈津は奈津らしい大人の女性になったんだ。
そして髪結い所の室内、糸子の「ほうか」安岡のおばちゃんの「ん」という短いセリフとそれを聞いてそっと席を外す勘助。
あー、なんなのこれは!泣くよホントマジで‼︎
神業か!

基本的にほとんどの登場人物はいかにも大阪人らしいワイワイ賑やかなキャラクターで、おしゃべりも多いし笑っちゃうシーンも多い。
なのに、こんな短いセリフだけで伝えてしまうシーンがあって、この緩急の加減が素晴らしい。
普段の賑やかさがあるからこそ、それぞれの人生の裏を見せるシーンが効いてくる。
奈津が大人になって、否応無しに糸子も大人にならなきゃならないのだと思い知らされるのだ。

昨日の41〜42話は帰宅中ツィッターで伝説の神回だというのを知って楽しみに帰宅した。
さあて見るぞー!とレコーダーの録画リストを見た瞬間血の気が引いた。
「日本代表発表!」という特別ニュースが見出しになっていたからだ。
「なんで⁉︎見た人が感想あげてたから放送あったよね?なのになんで代表決定のニュース???まさか放送時間変更になった⁉︎」
本気で吐き気がしてきて、こうなったらNHKにクレームメール書いて再放送の再放送をするよう言わなくては!とかぐるぐる考えながら念のため再生してみた。
確かに日本代表のニュースではあったが、テロップで「カーネーション」は4時35分からと出ている。
という事は42話が飛んだのか?くっっ💦と早送りすると、41話の冒頭に「42話は明日4時20分から放送します」とのテロップ。
はぁ〜〜、力抜けた……。
よかった、1話分放送休止して明日に回したのね。それなら明日見ればいいのだから、ああ、よかった、ホント良かった……。
「ドラマの録画失敗か?」にこれだけ動揺したのは中々無いぞ(笑)今は番組表から録画予約すると大抵時間変更も対応してくれるけど、なぜかそれで撮ると1話目の終わりが切れるので、時間指定して予約してるのだ。それだと変更に対応しないんだよねー。
念のため枠予約もしとこうかな。
ツィッターみたら同じような悲鳴や安堵が溢れてた(笑)

伝説の41話はたまらず2回見た。寝ようとして思い出して中々寝付けなかった。ずっとドキドキした。
またそれはあらためて感想書きたい。
もう書きたい事が追いつかないのだ。