温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「カーネーション」 〜86話 奈津と安岡のおばちゃんが帰ってきたよ〜(T ^ T)

糸子はめっちゃ男前だけれども、その分ガサツで気配りが足らず失敗をする事もけっこうある。
その中でもずっとトゲのように刺さったままの大きな出来事、勘助の傷をえぐり安岡のおばちゃんに絶縁されたこと、奈津の失踪を防げなかったこと。
その2つがついに解けることが出来た86話。ううう、トリハダ立った。

戦争中店の借金で行き詰まり、決して頼みたくなかっただろう糸子にまで助けを求めた奈津。
糸子は何とかしようと動くが、間に合わず奈津は姿を消してしまう。
1人になった奈津に「べっぴんやな」と声をかける復員兵。
奈津がパンパンになっているらしいと知った糸子は奈津を探して会いに行くが拒絶される。
奈津が心を開けるのは安岡のおばちゃんしかいないと、覚悟を決めて助けを求める糸子。
一度は断るが数日後奈津に会いに行く安岡のおばちゃん。おばちゃんを受け入れた奈津は安岡家を訪ねる。おばちゃんは髪結いから美容室に変えることを提案し、奈津に手伝うように頼む。「忘れてな、先行こ」と。
そして糸子の作った真っ白な制服で新しく「安岡美容室」が始まる。

うううー、ずーっと糸子が気にかけていた奈津と安岡のおばちゃんがやっと、やっと動き出したよー💦
安岡のおばちゃんはきっと糸子に絶縁したことを申し訳ないと思っていたのだろう。けれど、勘助も泰蔵にいちゃんも戦死して、その理不尽をどこかに当たるしか出来なかった。嫁の八重子さんのせいにしたのもそうするしか保てなかった。それでも本当は糸子のせいでも八重子さんが悪い訳でもないのはよくわかっていて、どうにかしたいと思っていたのだ。だから同じ様に何もかも失った奈津をほっておけなかった。
糸子も大事な人をたくさん失ったけれど、それでも仕事もあって生きていける強さがある。だから奈津のことを本当に理解できるのは自分なんだとおばちゃんはわかったんだ。
そしてやっと2人の戦争が終わったんだね……💧

独りぼっちになった奈津に「べっぴんやな」と声をかけた男。もうね、身一つのべっぴんさんの行く先なんて一つしかないし!辛い。戦災孤児の時といい、この戦争の現実をこれでもかと入れてくるのが脚本家の覚悟なんだ。
それでも、パンパンの格好の時より、髪をまとめきちんと着物を着て安岡家を訪ねる奈津のほうがずっとずっと美しかった。ちゃんとそういう風に演じる栗山千明も、演出するスタッフも素晴らしい。
そして長いこと奈津の事を気にしていた糸子。借金の保証人になり制服を仕立てる糸子に礼を言おうとする奈津に、祝言の時助けてもらった礼を言ってないからあんたも言うなと止める。
このツンデレ同士の素直じゃない友達関係がこれまで通りの2人らしくて、また会えて良かったなぁと思う。
祝言のとき奈津が貸してくれた白無垢に対して、糸子が作る白い制服が奈津と安岡のおばちゃんとそして八重子さんの門出の衣装。正に白無垢なのだなぁ、ホント隙のない脚本だ。たまらん。
そして重いエピソードにバランスよくクスッとできるシーンを入れるセンスの良さは相変わらず。保証人の印を押す糸子を睨む借金取りに何とかビビりながらもコワモテつくって加勢する木ノ元&木岡のおっちゃん。本当普通にその辺にいる感じのいいおっちゃんらでいいよねぇ。

だんじりの季節がまたやってきて、次女の直子も参加する。女の子もだんじり引ける新しい時代になったんだね。


そして、周防さん‼︎いやー、めっちゃ男前やないですかー!これはホントやられるって!
描ききれないのでこれはまた別に書こう。
カーネーション」、明日2話放送したらまた2週間お預けかぁ。
現行朝ドラと入れ替えてしまえばいいのになー(笑)