温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

なんというか、人間って学習しないのかもねー……。

西日本の豪雨災害の被害が大変な事になっている。ニュースを見ては気が滅入り、関東は晴れていてなんだか申し訳ない気持ちになりといったいどうしたものかと鬱々としてしまう。
そんな中、ニュース番組で見た件でなんだかさらに滅入ってしまった。

一応雨も収まり被害状況が明らかになる中、よく見かける視聴者提供の動画。最近は多いよね。
動画を撮っているのは30代の男性で、実家なのか同居なのかはわからないが、一人で家に残って避難しようとしない父親に避難をうながす。
「死ぬかもしれんから」と言う息子に「死ぬわけなかろう」とキレる父親。
「ここが海抜何メートルか知っとるだろ」「2階に上がれば充分」と全く危機感が無い。
息子は一旦自分の家族を避難させ、出ようとしない父親を何度もうながすのだが中々言う事を聞かず、最初息子が迎えにきた時に庭先だった浸水が胸の高さになった頃やっと家を出て半分泳ぐように避難していった。
この家があるのはかなり被害のあった地域で、スタジオで見せたハザードマップ通りに見事に浸水していて、言い方悪いけど「あー、なるほどこういうのは確かなんだなぁ」と感心してしまった。

しかし、見ていてウツウツとしてきた。
東日本大震災のときも、津波警報を「そんなに来ないだろう」と海近くでのんびりしていて避難しそびれ亡くなった人の話は結構あった。そして西日本はこのところ毎年どこかで大変な被害が出ているのに、自分に置き換えない人というのはやはり多いんだなぁ。
他のニュースでも「いやー、この辺り誰も勧告で避難してないよねー」と片付けしながら笑ってる人達もいた。
寝たきりの高齢者がいるとか避難が難しい事情があるならともかく、さっきの父親はまだ59歳で普通に動ける人だった。
なんというか、人間ってなかなか学習しないものだよなぁ。
ある意味、父親の愚かしい姿を全国に晒した事になるあの息子は、きっと物凄く腹が立っていたんだろうと思う。自分の親もこの傾向があるかもという人だから他人事でない気もする。
まあ、自分も備えがちゃんとしてるかというと耳の痛いところなんだけど、それでもこういうのを見ると、しっかり覚えておかなくてはと思う。