温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「まんぷく」 〜28話 忠彦さん、お帰りなさい!分かってても泣く💦

月曜25話で終戦を迎え、ドラマは戦後の混乱期を描く。

福ちゃん達の家も萬平さんの会社も鈴さんの家も焼けてしまったけど、克子ねーちゃんの家は無事で3人も居候。

なにしろアトリエまである広いお家。居候なんてへでもないぜ!忠彦さんの実家はさぞ裕福なんだろうなぁ。そして溺愛されてたんでしょう。本人がいないと孫が4人もいても仕送り切れちゃうし。

ところでこの当時、持ち家率はどのくらいなのかしら?戦争をまたぐ朝ドラ見るたびに思う。

疎開や戦地から戻っても、そもそも借家だと家があっても持ち主の都合、それこそ身内に頼られたとかでまた借りるのは無理だったりすることもあるだろうし。

福ちゃん達の家は間借りだったけど、鈴さんは引き継いでる家だよね?

香田家は忠彦さんの実家に買ってもらったのかしら?

まあそこまで描く時間はないだろうけど、福田靖は端役まですべてフルネームを設定してるそうなので、ちゃんと細かく作り込んでありそう。

 

当初はお金が無くて苦労する。

戦後物によく出るお約束「たけのこ生活」でしのぐ。

これもまたいつも思うけど、2〜3年旦那さんがいない家って普通にあった訳だけど収入はどうしてたのかな?克子ねーちゃんも鈴さんも典型的な当時の奥さんで働いた経験が無いわけだし、戦後の前に戦中はどうしてたの?

トットちゃん!」での松下奈緒演じる朝さんは戦中も戦後もガッチリ働いて家まで立て直して逞しかったけど、こちらの松下奈緒は働くより節約オンリーで「大丈夫?」と思います。

福ちゃんもスキルはあるんだし仕事を探すという発想はしないのかしら?この方が普通なのかな?

朝ドラの戦争前後のエピソードを見ると、自分があまりにも知らなくていかんなぁと思う。

当時の庶民がどうやって生活してたのか、戦争との距離をどう感じてたのか、そういうのを描いてくれると面白い。だから映画の「この世界の片隅に」は好きだった。

まんぷく」も具体的な金額とか出てくるのはいいなぁ。

 

誰もが戻るとしか思ってなかった世良さんにハッパをかけられた萬平さんが判子を作って売ることを思いつき、上手くいって生活も安定してくる。

相変わらずむちゃくちゃな理屈を言う“ぶしむす”鈴さんの「子供は作らないの」攻撃が軽く下ネタで笑う。確かに3人で同室で「なぜ子供を作らないの!」と言われても(笑)

でも当時はこういう事言われることは普通にあるんだろうなぁ。結婚は家を存続させるためのものだし、「出来ない」のはすぐさま離婚理由だろうし。

 

そして、自分が同室なのが理由なのか!とキレた鈴さんがアトリエで寝ていると外から鍵か開けられて…で続く27話。焦らすわー💦

自分は最初忠彦さんが帰ってきたのかな?と思って見ていた。

けれど入ってきた足は靴を履いたまま、ハンコ作業部屋をあさり、見つけた売り上げ金を鷲掴み…せず、躊躇。

そこへ戻った鈴さんが「出会えー出会えー!」おー、初めて武士の娘らしい姿を。

そして鈴さんの気迫に押されてあっさり捕まる情けない彼は「神部茂」と名乗る。

んべ しげ」だとぉ〜⁉︎と思った「相棒」クラスタはたくさんいたはず(笑)

 

戦争から戻ったら空襲で家は焼け、母親が亡くなり天涯孤独、仕事も金も行くあてもなく追い詰められ盗みに入ったと言う神部。

空腹のあまり倒れた彼にすいとんを出してやると美味い美味いと食べる。

闇商売でたくましく生き抜く世良が言った「ええも悪いもない、あるのは不公平だけや」と言うセリフが思い出される。

家も会社も焼けたとはいえ、福ちゃん達は近しい人は皆無事で居候先もある。

そもそも憲兵に拷問されたとはいえ、そのために出征を免れ、お陰で生き残った萬平さん。

天涯孤独とはいえ八重ちゃんのような優しい親戚の元に疎開してのんびり暮らす事も出来た。

世良の言う「不公平」の中では自分達は恵まれている方だとわかっている福ちゃんと萬平さん。

お国のために辛い戦場を生き抜き、戻ったら何も無く、子供ですら「不味い」と言ったすいとんを大喜びで食べる神部を「泥棒!」と叩き出すのに負い目を感じてしまうのも仕方ないのだ。

 

また神部がねー、いかにも憎めないいいキャラなのがこの1話でしっかり分かってしまう。

見つけたお金を全て頂こうととせず、一部だけ取ろうと迷う。ただのおばさんでしかない鈴さんに簡単に気合い負けしたのは悪いことをしてる認識からの申し訳無さから。

忠彦さんを知らないかと聞かれ、知り合いのフリしてごまかす事など思いつかず、真剣に思い出そうとして「知らない」と正直に答えてしまう。

そして瀬戸康史の愛くるしい笑顔!(笑)うん、悪人ではないな!(爆)

 

そしてその夜、またも外から開けられるアトリエ。しかしその足はキチンと靴を脱ぎ静かに入ってくる。神部とは対照的に。

それは皆が待ちに待っていた忠彦さん。この対比がね、辛いね。

それでも、やっと、やっと克子ねーちゃんとの再会にはウッカリ泣いてしまった。

ツイッターでネタバレされてたのに、寝過ごしてバタバタ支度してたのに、やられるよ、これは〜💦

あー、良かったねぇ忠彦さん、克子ねーちゃんも!

朝起きてお父さんがいることに気づく子供達。皆でバンザイ、文句言いつつもつられて一緒にバンザイする鈴さんがお約束。

 

神部を捉えたあと、眠いと言ってひとりひとり退場して萬平さんに任せたのに、萬平さんも寝落ちてしまう、という展開でわかるように、「まんぷく」は基本人情喜劇風味で明るく進みつつも厳しい現実をさらっと入れ込んでくるのが上手いなーと思う。朝見るのに心地よいのに、ご都合で嘘くさい展開になりすぎない。そこのバランスが上手いから好評なんだなぁ。

 

克彦さんはマイペースだけど、冷静で視野の広い聡明な人だ。

演じる要潤は最近はちゃっかりとかチャラいがお得意なので中々新鮮でいい。

咲ねーちゃんの旦那さんの真一さんも、無口だけど愛妻家で真面目で落ち着いたいい人だ。

これまたポンコツイメージの大谷亮平なので新鮮だった。

長谷川博己含めて旦那さん三人衆がみなしっかりした男前で、それがある意味一番びっくりだった。

真一さんもこのまま戻らないということは無いよね?と信じて待ちたいですよー。

 

正にワンコのような神部はきっと萬平さんの助手になるんだろう。

そう思わせるドラマの作りが上手くて、朝からいい気分になりますね。

毎朝楽しみです。

 

あ、タイトルバックの出演者はちゃんと見ないように気をつけてる。

恵さんの結婚とか名前でわかっちゃうし!(笑)

ツイッターも気をつけないと。せっかく面白いドラマだからまんべんなく楽しまないともったいないなー。

 

それにしても最近玉音放送をたくさん見たなぁ。描き方それぞれで興味深い!