温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

平成最後の日は昭和のレジェンド「おしん」からの「やすらぎの刻 道」で

いよいよ平成も今日で終了。
ここ最近は平成を振り返る番組をたくさんやっていたけれど、それらを見るどころか通常録画してるものも消化できないままで💧
せっかく休みなので消化しようと録画たまり気味の「おしん」を見始めた。

いやー、見出すと面白いわ〜。今日放送分26話まで一気に見てしまった。

意外だったのはおしんの周りの大人にまともで優しい人が多かったこと。
泉ピン子なので怖いのかと思いきや(失礼)優しい母ちゃんと嫁である母ちゃんにも優しい婆あちゃん。父ちゃんも思ったほどではない。
最初の奉公先でも主人夫婦はわりと優しいし、おしんを連れてきた若い奉公人の兄ちゃんはいつもかばってくれる。
勉強したいおしんに気づいて学校に行けるよう計らってくれる先生。
奉公先を飛び出し行き倒れたおしんを助けてくれた脱走兵の兄ちゃんと炭焼きの爺ちゃん。
新しい奉公先も大奥様も若奥様もおしんの境遇に同情してくれて雇ってくれた。
厳しい人ももちろんいるけど虐めるための虐めでもなくその人なりの理由がある。
それなのにおしんの境遇は辛いのだ。それくらいこの時代、明治40年頃の東北の小作は貧しい。
これが平成が終わる今からほんの110年前くらいのことなのだから。
おしんどころか父ちゃんも母ちゃんも婆ちゃんも、誰一人読み書きができない。一応義務教育はあったようだけど。
父ちゃんがブラジル移民を言い出したのもびっくり。そうかこの頃から始まったのか。
日露戦争の後なのでちょうど「ゴールデンカムイ」の時代。
貧乏から抜け出すために兵隊になったり、武士の家系で軍人の家なのも確かに、と思う。

そんな中で繰り返されるのは出会った大人がおしんに言う「自分らしく生きろ」という言葉と戦争はいけないという教え。
与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」が実際に読まれた時代なのだ。
おしんは頭もいいけれど結構気が強く無茶する子供で、イメージしていたのと違った。
これはおしんがそういうどうしようもない時代を力強く生きていく話なんだと思うと面白い。

こういうのを見ると現代物の朝ドラが難しいのも分かる気がする。
それくらいがっつりと時代の重さがある。
現代ではそういう重さがないのだから 手法を変えていかないとドラマが成り立たないのかも。
今までとにかくいじめられて辛いドラマなのかと思っていたけど、全然違って面白い。
なによりおしんは耐えるというよりガッツがあって、案外王道朝ドラヒロインだった。
1年放送の12分の1が終わっただけだけど、これは先が楽しみですよ。

それでつい、録画してまだ1話も見ていない「やすらぎの刻 道」を見始めた。
こちらは大平洋戦争を挟んだ昭和の物語が描かれるそうだ。
まだそこまで辿り着いていないけど、どうなるんだろう?

こうやって、明治や大正はもちろん、昭和も時代劇の舞台になっていくんだなぁ。
子供の頃、明治生まれの人は明治、大正、昭和と3つも元号を生きて凄いなぁと思ったけど、まさか自分がそうなるとは。
とにかく、昭和のレジェンド「おしん」は平成から令和に見ても面白いです。
これはもう大河ドラマだなぁ。