温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「おしん」第62〜65話 ああ、大奥様が倒れてしまった〜

毎朝まずは録画できてるかを確認して始まる「おしん」。
先日録画失敗した分の再放送はどうやら今週末のようでホッとする。先週はカラオケで酔って帰ってきて録画忘れたので💧

東京にでて髪結いの修行をするおしん
出髪をするうちにカフェーの女給をしている加代お嬢様と再会。3年前無理矢理ついてきた浩太はもう随分姿を見せていないとのことだが、いつまでも待つと言い張る加代。妹の小夜が亡くなったことをおしんが伝えると、加代は一度酒田に帰ることにする。

久しぶりに加賀屋の大奥様が登場。嬉しいなぁ。大奥様はいつも素晴らしい。
加代が帰ってきたと聞いて、いつも落ち着いていた大奥様が慌てて飛び出してくる。
その時滑ってよろけるのが多分本当に滑ってしまったんだろうけど、そのまま演技を続けていかにも家出した孫娘が帰ってきたからの動揺に見せてしまっている。
おしん」にはいい俳優さんがたくさんでているけど、やっぱり大奥様の長岡輝子様が圧倒的で。見とれてしまう。

絵の勉強をするから東京へ戻ると言う加代に「男でもいるんだろう」と言う大奥様。
それを責めるのではなく、「そういう年頃だから」と認めた上で「ちゃんとした相手ならどうして連れてこなかった?」「一生連れ添う気なら女の親のところに来て頭を下げるのがまともな男、それができない男にはなんぼ惚れてても幸せにはなれん」と。
あー、大奥様相変わらずなんて思慮深いお方。すべてお見通し。正論過ぎるわ。

加代が帰って1カ月、婿候補との見合いを告げる大奥様。
加代に1カ月いてくれと頼んだのは、男がいるなら訪ねて来るだろう、そんなに惚れているならどんな男でも跡継ぎにしてもいいと覚悟決めた。けれど呼び寄せようともしない。そんな男をあてにしてもしかたないだろう、と。
あー、またも正論。そしてただ加賀屋の存続を考えているだけじゃない、なによりかわいい孫娘の幸せを考えている。
ああ、大奥様〜(T ^ T)

自由に生きたいという加代は相変わらずあまちゃんだ。その自分の「自由」が裕福な加賀屋のおかけだという視点が抜けている。
絵を描くと言ってはいるけど部屋にそんな気配もなく、浩太への気持ちも恋というより執着だ。元々負けず嫌いな描写もあり、欲しいものは絶対手に入れたいタイプに描かれてきた。自分の物にならないからこそ浩太が忘れられないんだろう。
頭もいいし根は素直な加代だけど、お嬢様育ちが決定的な弱点だ。

またもこっそり家を出ようとする加代を止めようとして大奥様は倒れてしまった。
流石に振り切って出ることも出来ず、縁談が進んでいく。

東京のおしんは髪結いとして独立、顧客のカフェーの女給さん達に可愛がられ仕事は順調。加代の部屋を片付けて待ちながら心配している。
女給から恋文の代筆を頼まれるのだが、宛名が「田倉竜三」……!なんということ。
女給にモテモテの竜三がどんな男なのかと興味がわくおしん。出会ってみればいかにも金持ちのボンボンのチャラ男とは💧
そう、「田倉」というのは老おしんの名字。つまりこの男はおそらくおしんの将来の夫なのだけどね、うーん。
悪いやつではなさそうだ。けれどありありとボンボンで不安しかない。活動家の浩太といい、おしんは器量良しで頭が良くしっかりもの、手先も器用なのに男性の好みだけが問題ありということなのか。
まあ人間無い物に惹かれてしまうしね。

そして今はおしんのことを妹のように可愛がってくれる女給さんたち。あれこれ言いつつも皆本気で竜三に惚れている様子。
竜三はおしんに興味丸出しだし、この先の展開が怖いよう。橋田先生は決して安心させてはくれない。
女の集団は一旦揉めると果てしないからなぁ。

当初も思ったけど、オープニングタイトルで登場人物の名字を載せない演出がとてもいい。
おしんの名字ですら劇中の手紙で知った。
まんぷく」で三角関係の登場人物が数年後の回に、オープニングタイトルのフルネームで「あ、こっちと結婚したのか」とわかってしまって残念だった。
事前の説明は最小限なのに、ドラマ見てるとちゃんとわかってくるのがねー。
竜三も最初名前だけ出て、おしんに関わりそうなナレに「もしや浩太の本名⁈」と思わせての手紙の宛名で「え?田倉ですって⁉︎どんな人??」からの「チャラ男かよ……💧」の三段オチが上手すぎる。

祝言が決まっても浩太が諦められない加代は、竜三を通じておしんに連絡、祝言前にもし浩太が戻ったら家を捨てるから電話をくれという。
そう、そんなときおしんが加代の部屋を訪れるとそこには浩太の姿が……。
お約束だけれども、目が離せませんですよー橋田先生‼︎さすが青春編。
女が自立していくのに良くも悪くも影響を与えるものが関わる男性だとしっかりつきつける。
恐ろしやー。

そんな中おしんの指針となる人たち、加賀屋の大奥様や髪結いの師匠が人生の先輩、女性の生き方の先輩として素晴らしすぎる。
髪結いの師匠のいかにもな江戸っ子のきっぷの良さと職人としての矜持が惚れますよ。
そして大奥様はそろそろ退場してしまうんだろうか?おしんが子供の頃よりかなり老け演技になり、加代の帰還で寝込んでしまった。
仕方ないけど淋しい。
大奥様の過去は特に描かれていないけど、恐らく跡取り娘で婿取って加賀屋を支えてきたんだろうなぁとか、背景が想像できるキャラクター描写と見とれる演技がたまらない。
大奥様見るだけでもこのドラマを見る価値がある。

おしん」、青春編になっても面白さは変わらず。毎日楽しみです。