もうね、ほんとうんざりだな、と。
こういう、仕事で成功して社会的な地位をもった男が、立場を利用してセクハラするっていうニュースが定期的にでて、またこれが毎度毎度被害女性が非難されて、やった側がのうのうと過ごしていて終了、っていう展開にマジで反吐が出そう。
先日のナイナイ岡村の件は自分も非難したけど、具体的な被害者がいるわけではないのに比べれば、こちらは明確に被害者がいるのに扱いの軽さがむかつく。
まあ世間の大半が顔がわかる岡村に比べて、ある世界のみの有名人って強いよなぁ。ニュースバリューが低いという強さ。腹立つ。
しかし、この記事がでた翌日に何事もないかのように出演させた「スッキリ」はなんなんだ?加藤浩次も偉そうにしてるなら、こういうやつに突っ込めや!
こういうセクハラ野郎はもう、思想の右も左もジャンルも問わず、どの世界でも上下関係さえあれば出てくるのがほんとしょーもない。
しかも「一億円プレイヤー」とか言っておいて、おそらくさほど高いわけでもない原稿料も払わないとか、ケチ臭いなぁもう。
で、そんななか能町みね子のツイッターで記事を書いたと上げていたので読んでみた。
被害者A子さんと箕輪厚介のLINEのやりとりを読み解いたと言うのだけど、それを読んだらそのA子さんの必死さをひしひしと感じてしまって泣けてきた。
ざっくばらんで一見親しげなやり取りだけど、能町みね子の読み解き通り、彼女はなんとか近寄ろうとする箕輪厚介を不機嫌にさせずに断ろうと苦心していて、きっと仕事をしっかりやりたいだけなのに、なんでこんな苦労をしなくてはいけないんだと思っているんだろうなと思った。
このやりとりを見て彼女のそういう気持ちがくみ取れないなら、相当に読解力が低いし、おそらく箕輪厚介もわかってるけど、彼女が強く出られないのはもっとわかってるから読み取らない、というのが想像できてしまうのがなぁ。くずだな。
少し前ツイッターのある女性のアカウントで「自分が怒ることの必要性を初めて知ったのは高校生の時痴漢にあったとき」と書いてるのを見て、「あー、おんなじだ」と思った。
自分は田舎の高校生だったので、通学電車もさほど混まずのんびり生きていたけれど、大学に入って東京に来てからは結構な頻度で痴漢にあった。あるとき耐え切れず反撃して、そいつは警察に捕まって、おまわりさんが「大変だったね」と言ってくれて、泣いてしまった。そうやって、「怒らないと身を守れないことがある」ということを知ってしまった。女性の場合、こういうきっかけは多いんじゃないだろうか?
ましてやA子さんのように、女性というだけで怒ることもできず、余計な労力を払った上に、勇気を出して声を上げたらクズどもにハニトラ呼ばわりされて後悔しかねないことになってるのが、お約束過ぎて辛い。
箕輪厚介も「トラップ」とか、信者を煽るようなツイートで逃げてないで、やってないならきっちり戦えよ!
ああ、自分に力があれば、彼女を助けられる力があればなぁと思うと泣ける。
なんの解答も出ないことが切ない。
しんどいなぁ。
追記
ツイッターで文筆関係の女性が何人も自分の同じような体験をあげていて、つくづく闇だよなぁと鬱々とするわ…