ということで、予想通り、鉄男のために身を引いた希穂子さんを見てヴィオレッタの心情を理解した音は、最終審査で感情のこもった歌唱を披露し、見事役を勝ち取ったのでした。めでたしめでたし。
…………。
朝ドラにハマってるときは、ツイッターで他の皆さんの感想をチェックして「うんうん、そうだよね~」と気持ちを確認するのが楽しみなんだけど、3月までに比べると4月からの2本はそこまででもなく、ツイッターはほとんど見ていない。
けれど、ドラマ感想をつぶやく人たちをフォローしているので、「#萎えーる」というタグの存在は知ってました。
いや~毎回よくおもいつくなぁとちょっと尊敬したり(笑)
普通に「#(タイトル)」のタグは好意的な感想がメインで、荒れるのを防ぐために「#(タイトル)反省会」タグで否定意見は上げられている。
が、それも知られているのでさらに炎上除けで独自のアンチタグが出てくるんですが、いじりかたが面白いですね。
良くも悪くも盛り上がったのだと「#半分白目」とか(笑)
で、今回は「#萎えーる」です。上手いなぁ。
まあ、見るとののしりっぷりにぐったりするのであまり見ませんが、程度にはよるけどこれもSNSの面白みなのでやりたい人はやればいいのでは?と思ってます。
好意的な人がわざわざ出張って、「こんなこと書くなんてひどい!」と喧嘩売ってるほうがよくわからないし。
で、結局アンチタグが盛り上がるのもその作品にパワーがあるからだと思います。
「半分、青い」のときはえらいことになっていて、自分はあのドラマ嫌いですが、やっぱりパワーがあったのは確かなんだなーと思ったり。
今回の「エール」は、視聴率こそ上がってますが、どうもその盛り上がりがどちら側を見てもさほどでもない気がします。
それはまあ、直前で脚本家が降板したとか、コロナの影響で応援歌の作曲者としての面を取り上げるはずがオリンピックも甲子園も中止とか、目玉の志村けんが亡くなってしまうとか、そういう残念な出来事が続いてしまったのはあると思う。
けれどそれだけじゃなく、作品自体のパワーがさほどでもないのでは?と思ってます。
前にも書いたけど、基本1週に1エピソードがケリついてまとめる、という朝ドラのベーシックなパターンで進んでいますが、それが意外性が無くすべて予想通りに展開している。
さらに現在9週目で、まだ半分も進んでいないのに、以前でたこととつじつまの合わないところが出てくる。
例えば、音はヴィオレッタが相手を好きなのに身を引くという気持ちがわからん、と言い、恋愛経験がないからではと言われて納得する。
けれど、1度だけとはいえ、裕一とは文通で理解を深めあい、実際に会ってすぐ結婚の意思を固め、周りの反対を押し切って一緒になったんですよね。
これが大恋愛じゃなくてなんなんだろう?
さらに留学予定の裕一の邪魔にならないよう、まだ顔を合わす前とはいえ自分から別れの手紙を出して身を引いているんですよ。そこからまだ2年くらいですよ。忘れた?記憶喪失???
なんというかダメな朝ドラあるあるにハマりつつあるなぁと。
1週間でエピソードをまとめるからお約束展開でおわるところ。これはさらに週5話に減ったからなおさら単純な話になってるのかもしれません。
さらに期間が長いからの、前のエピソードとの齟齬。いかにもなダメ朝ドラあるある。
さらにありがちなヒロインを上げるためにライバルを落とす描写。
今回の椿姫の選考では、ライバルの夏目さんが、結婚していてカフェーで働き音楽をやろうとする音に対して怒り、「私は他を捨てて歌だけをやってきたのだから、あなたみたいにあれもこれもという人には負けない」と言う。
いやいや、夏目さんをそんなちっぽけな人に描いちゃうの?
どうせ怒るなら、カフェーで働いて練習不足で私に勝てるのかくらい言ってくれればいいのに。こういうエリートキャラは「ストイック=善」とパターン通りに描かれがちだからなぁ。亜弓さんくらいの孤高の存在にかいて欲しかったわ。
と、良くも悪くもなんか気持ちがあまり動かされない「エール」。
ああ、ここについて感想しゃべりたい!!って衝動があんまり沸かないんですよね~。
6月27日で一旦止まって、再放送になるといわれても「ふーん?」としか思わなかったし。
でも、だからこそ悪い方への盛り上がりも少なく、さらっと見易くて視聴率もそこそこ取れて、その方が平和でいいのかもね。ドラマのクオリティは別だけど。
さてさて、ここからもっと熱いものを見せてくれるのだろうか?
まあまだ、見続けるくらいには興味ありますから。