温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「MIU404」第8話  ああ、だから「アンナチュラル」なのね……

第3話に引き続き「UDIラボ」メンバー登場という予告、さらに公式Twitterでリアタイ推奨。

また何かサプライズかなー?とワクワクしてたら、さらっと松重豊、神倉所長登場にビックリ。

思わず「うぉ〜っ⁉︎」と声出ました(笑)

 

……といった感じの視聴者サービス満点な展開かと思いきやそんなサプライズ企画だけでは終わらないのがこのドラマ。

ワクワクしながらも辛いエピソードでした。

 

未解決の連続殺人事件と同一犯ではないかと思われる遺体が見つかる。

被害者が以前伊吹の恩師ガマさんに逮捕されていたことを知った404の2人は話を聞きに行く。

前科2犯の被害者はトラブルも多く複数の容疑者が浮かぶが、彼を殺したのは妻を殺されたガマさんだった。

 

過去の連続殺人と手口が違うことを見抜いたのはUDIラボの中堂。

ああ、なるほどなぁ、「アンナチュラル」コラボはやっぱり単なるファンサービスではなかった。中堂が出ることでハッキリした。

「MIU404」では警察官として、「アンナチュラル」では法医学者として、敵は同じ「不条理な死」。それぞれがそれぞれの立場から「不条理な死」と闘う。

そして身近な「不条理な死」に負けなかった中堂を出す事で浮かび上がる、ガマさんの「不条理な死」への負け。

そして「不条理な死」に対峙することがどれだけ重く辛い事なのかが、ガマさん程の人が負けてしまう事で描かれる。

それでも志摩が「何があっても人を殺しちゃいけなかった。全警察官と、伊吹のために」と言ったように、負けたらだめなのだ。
そしてその「負け」は多大な影響を及ぼしてしまう。

「アンナチュラル」から繰り返す、「不条理な死」との戦い。
「どんなことがあっても人を殺すのはいけない」というのはピカピカの正論なのだけど、そういうものを間近で見てきた警察官ですら、自分のこととなるとそれを貫けるかが怪しくなる。「不条理な死」の重さが描かれる。

ああ、容赦ない。

 

で、そういう重い内容をがっつり背負う俳優陣のすばらしさ!!

まあね~、わざわざ小日向文世だしておいてあんなちょっとゲストなわけなかったね。
本当に顔を見ているだけで伝わる、ガマさんの悲しみと葛藤と怒りがとんでもなかったわ。

そして綾野剛!野生のカン(これが具体的にどういうことなのか、見抜く志摩のかっこよさと、それをいれてくる野木亜紀子の頭の良さがたまらん)でうっすら気づきながらも、大好きな人を信じたい気持ちとわかってしまってからの子供のような泣きじゃくり方、そして事件が終わり本当に何も見ていない目と、志摩が差し出した手を握り返してからの目の色の変化。なにこの演じ分け。凄くない???

それからわれらが星野源。あああもう普通に上手いよ、毎度のことながら!!なんなのもう???

 

物語的にはポジティブな伊吹を襲った絶望を、伊吹によって絶望から抜けようとできた志摩が以前の相棒には差し出せなかった手を差し伸べることで抜けようとする、このまさに「バディ」な展開で胸あつ過ぎる。
あああ、構成もうまい~。

 

そういえば、どうやら9月1週目までの全11話で収まるようですね。
もともと14話だったというネタもみたので(確かに以前のエキストラ募集記事がネットに残ってて、それには14話とある)、今どき珍しい14話の企画を3話も削られたのかよ~!!コロナのばか!と思うけど、まあ、11話確保できただけでも感謝しないとな……。でも哀しい。

 

予告ではまたも「アンナチュラル」刑事コンビが登場。つまり成川の話が動くということだ。こういうとこ好き。

あああ、あっという間に一週間で本日放送日。
楽しみ~だけど、終わっちゃうのつらいわ。