温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「エール」は戦争を描く覚悟ができてるのだろうか?

絶賛戦時中の「エール」です。

今がいったい何年なのかよくわからずTwitterなどで検索したところ、どうやら昭和18年の模様。そうかぁ……。

 

朝ドラで第二次世界大戦というのは頻繁に出てくるので、その都度その戦時中の描写が興味深い。

昭和12年日中戦争開戦、16年に太平洋戦争開戦と、8年もの間戦時下にあり庶民の生活にも大きく影響したのだから、それをどう描くのかは制作陣の腕の見せ所だと思うわけです。

昭和16年くらいだと「品物が入らんから」と小売店が閉める描写が出てくるので、じゃあその人達は終戦までどうやって収入を得ていたのだろうか?とか、職業軍人は戦後何をして生きてきたのだろうとか、知らないことが沢山ある。ぜひそういうことをドラマで見せて欲しいと思っている。

 

とと姉ちゃん」みたいに、主人公家族が全員女性、男兄弟も配偶者も無しで、戦争は人ごとかというような雑なドラマもあった一方、「カーネーション」のように、身内を戦争に取られ、それでも制限のある中働いて家族を養い、終戦時にまずそこからの解放を喜ぶという生々しい描写の秀作もありました。

 

で、「エール」なんですが、今日の回で梅と五郎が7年越しで結ばれた、と言うのを見て「7年⁉︎そんな経ってるの?今昭和何年???」とびっくりしてしまいまして。

裕一に招集令状が来たのもちょっと「えっ?」と思ってたんです。

薄い知識ですが、招集令状って確か次男、三男から届いたんでしたよね?長男である裕一に届くと言う事は結構戦争が進んでるって事?今何年??、と思って検索したんですけどね。そしたら18年らしく。いつの間に💦

だって、行きつけの喫茶バンブー改め竹で、マスターが手に入る素材で苦労して作ったスイーツの試食を頼まれても、「う~ん、いいや」と食べないんですよ!音も娘の華も。コミカルなシーンにしたいのはわかるけど、このご時世に食べ物出してもらって食べないの?同じ週で食べ物が手に入らないと言っているのに。こういうとこがなんだかなぁと思ってしまって。

だんだんと締め付けが厳しくなっていく感じがどうもね、伝わらない。

モデルの人は戦時歌謡の第一人者なので、実際には戦時中もさほど苦労はなかったのかもしれないけれど(評伝とかを読んだわけではないのであくまで「そうかも」と思っただけだけど)、ドラマでそう描く気はなさそうだ。

戦時歌謡の第一人者が戦後「長崎の鐘」を書くんだから、そこまでの葛藤をきっちり描いてくれるのか、それをしっかり見届けようと思う。

あと珍しいのは、音の姉の吟の夫が職業軍人なところ。
朝ドラで身内が招集されるのはたくさんあったけれど、自分が見た範囲でこんな身近に職業軍人がいたことはなかった。

おしん」で夫の竜三の兄が軍人だったけど、さほど出番もなかったし戦後はまったく出てこなかった。吟の夫は明らかに何かを背負わされてるから、その役割描写には期待したい。でも、なんか戦死しそうな感じだよな~……。

 

ここ数年の朝ドラでの戦争描写の適当さはもう慣れたけれど、モデルに古関裕而を選んだ以上今作は覚悟はできてるんだよね?と、一応まだ期待している。
頼みますよ……。