温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「純情きらり」の戦時中描写が笑えなかった

朝ドラ夕方再放送枠では現在2006年の「純情きらり」をやっています。

主人公の桜子はいわゆる「朝ドラヒロインキャラ」で、可愛くてドジっ子、でも我が強く……いや、芯が強くてやりたい事はやりぬくけど何でか誰もに愛されるという子であんまり好きじゃないんですけど、描写が容赦なくて結構面白く見ています。

 

現在昭和14年、一浪の末憧れの音楽大学に受かった桜子ですが、実家の有森家はそれどころじゃなさそうなトラブルが。

 

長女の笛子は女学校の教師をして一家を支えるしっかり者。が、そのしっかり者体質が仇となり、ヒモ…いや、アーティストの冬吾に惚れてしまい結婚を決める。

しかし冬吾に逮捕歴があったため結婚するなら学校を辞めるよう言われてしまう。

次女の杏子は産婆を始めるが、助けた妊婦の夫に逆恨みされ特高に逮捕されてしまう。

孫の出征を悲しむ女性に「嫌な世の中になったねぇ」と言った事を理由に。

ああ、なんて息苦しい世の中なの……。

 

もともと笛子は上から目をつけられていて、理由がなんと源氏物語‼︎

天皇陛下に対して不敬だと言われたのに対して「誇るべき文学だ」と言い返したから。

マジかー。

でも、きっと本当にそういうことあったんだろうなぁ。今聞けば笑い話とも思うけど、そんな文学の内容も考えずに言っていた時代が……

て、今もだよ!

内容関係なく、「お上の意向と違う」と任命拒否されたり、飛ばされたり、って今まさに起きてることでしょう。

ああ、気持ち悪い。

多様な考えを受け入れない社会がどうなっていくのか、80年程前にこんなにしっかりとした前例があるのに、体験世代が少なくなったらこれかい!

まともな日本語も話せないくせに権力を手にしたら全てやりたいようにやれると思っているバカがトップというえげつない現実と、それに気がつかず乗せられて指示されたターゲット叩きに誘導される愚民とか、もうディストピア

ああ、人間は学ばないなぁ。