今年も10月が来て、「相棒」の新シリーズが始まりました。
シーズン19、スタートからついに20年です。
もう、面白いとか面白くないとか以前に毎年の秋の恒例行事、という気持ちになっている(笑)始まらないと年を越せないというね。
とは言えここ数年は失速してるなぁと言う印象がぬぐえない。
人気エピソードを書いていた脚本家が抜け、メイン監督も抜け、プロデューサーも変わり、ゲスト俳優が2度目3度目の出演が増え……まあ、そりゃ20年もやってればネタも無くなるし。
それでもついつい見てしまうのは、杉下右京以下、レギュラー陣のぶれなさが長い友人に再会するような気持ちにさせてくれるからだ。
で、シーズン19の始まり、第1話と2話は続きの話で1エピソードでした。
このところこういうのが多い。このやり方好きじゃないんだよね。ダレるし。初回2時間スペシャルをやってたときの方がよかったな。
こういう初回スペシャルの基本パターンは「旬なネタを使ったエピソード」「レギュラー陣総顔見せ」「大物ゲスト」「新キャラが準レギュラー化」といったところで、さらに「警察関係者が関わった事件」「広げた割にしょーもないオチ」というのもよくある。
今回はすべて当てはまった、なんというか「凡作?」でしたね。
旬のネタとして「仮想空間」を使ったんだけど、まずその世界のCGのショボさが分かってない感を醸し出していて哀しい。
そして犯人を見つけるのがその仮想空間の中なんだけど、プレイヤーがみんなその空間でリアルと同じ姿でいるから誰か分かる、というしょーもなさ。仮想空間の醍醐味がないじゃん!
明らかにネタを使いこなせてない。
今回、女性白バイ隊員が銃撃され、リハビリ後希望して捜査一課にくる。
なんだけど、その女優さんが40歳くらい。さほど若く見えるでもなく年相応の人。
白バイ隊員ってその年齢でもできるのかな?
しかも役名「出雲麗音(れおん)」!!どういうセンス?書き違いかと思ったよ。
で、女性が一課にくることをよく思わない刑事部長の命で、伊丹と芹沢が彼女をいじめる。芹沢なんてコンビニに缶コーヒー 1本買いに行かすというしょうもない嫌がらせ。
これで萎えた。
伊丹と芹沢は確かに特命と仲が悪いけれど、基本的に職務にはまっすぐで正義感の強い刑事のはず。人間も悪くないし、実は特命の力も認めている。
そういう人間たちだったはずなのに、話の都合で新人をイビるなどやらされていて、設定の破綻にげんなりする。長いファンを舐めてるのかしら?
出雲が捜査一課にくる一方、ある男がビルの壁をよじ登り転落して死ぬ。そしてその恋人に連絡が来て彼女は彼の母親に連絡する。彼はなぜそんなことをしたのか?というエピソードが並行する。
…のだけど、初回 1時間15分でこの2つのエピソードの行き来がぎこちなくなんか見づらい。
ミステリーとしてはよくある手法なのに、どちらもテンポが悪くて先が気になる気持ちにさせない。そして重要人物であるはずのIT長者が初回でほとんど出ないので、次回への引きも弱い。
単純にミステリードラマとしての出来がイマイチだった。
シーズン 19から機材が変わったのか、前より画質がクリアになっていて出演者の肌質とかがハッキリ見える。
長いシリーズなのでほとんどのキャラが設定年齢より実年齢が上回っているわけだけど、それが明確に見えるようになってしまった。
元々事件物ってフィルムっぽい画質が多かったと思うけど、そのおかげでドラマっぽさが出てたんだなぁと。反町隆史まで老けて見えてしまったよ💧機材の進化も良し悪しだ。
刑事部長役の片桐竜次なんていきなり声の出が悪くなってて「ええっ?大丈夫なの??」と思ってしまった。俳優さんが声出なくなる時って体調悪くなってること多いからなー。心配。
そういう点でも思い切って新レギュラーの出雲はグッと若い人を使って欲しかったなぁ。
と、相変わらずの竜頭蛇尾な初回でしたが、でも「相棒」は見てしまうんですよ。
かつての神エピソードのような話やブレイク前のあの人が出るかも、という期待がやっぱりあるから。
そういえば、最近「ブレイク前のあの人も出てた!」という記事で吉田羊や斎藤工、高橋一生なんかを紹介してたけど、それこそ絶賛ブレイク中の中村倫也も出てたんだよー。紹介してあげてよー。
そして神エピソードと言えば「ボーダーライン」ですが、次週予告でビックリ、第3話のゲストキャラは山本浩司‼︎
そうです、あの「ボーダーライン」のメインゲストの俳優さん!まさかの再登場‼︎
さすがにTwitterで話題になってましたね。自分の中でもいまだに見かけると「あ、『ボーダーライン』の人」と思っちゃうしなぁ。
絶対これは功労賞的なキャスティングなんだろうね。
楽しみー♪
と言って今日第3話はバタバタしていてまだ見れてないんですが💧
明日みようっと!
新シリーズ、なんだかんだで楽しみです。