温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

あれから10年です

今日は震災からちょうど10年。

このところメディアではずっと震災を振り返る特集をしていて、やはり自分も色々考えている。

あの日は金曜だったので、普通に会社にいた。

都内なのでそこまでの被害は無く、当日は帰宅できなかったものの、週明け月曜からはまた普通に仕事に行って、スーパーの品薄とかはありつつもまあ普通に暮らしてた。

 自分は地震の多い地域の出身なのだけど、これまでは運良く避難する必要があるような災害にあったことは無く、震災で被害の大きい地域の知人も無事で、なんとなく実感がないままやってきてしまった。
他の災害でも、いわゆる正常化バイアスというような過信をした結果被害に合ったようなニュースを見ては「油断しないで避難しないとだめじゃん」と思ったりしているけど、正直じゃあ自分はどうなんだ?と思うと「ちゃんとしてます!」とは自信を持って言えない。

 

ということで、意識して準備をすることにした。

と言っても、もともとビビりでネガティブな想像力は豊かなので、少し前からいろいろ考えていた。
それが具体的になるきっかけは19年10月の台風だった。
都内でも避難が必要という予報だったが、同時に避難所の収容量が足りないと言われ、「在宅避難」や「垂直避難」という言葉が繰り返された。

当時住んでいた部屋はけっこう気に入っていたのだけれど、海抜の低い地域なので2階であることがちょっと怖いなと思った。
倒れて危ないような家具は置いていないし、普段から水はけっこう買い置いている。
使っていないリュックにいくらかは避難時に必要そうなものを入れて置いてあるから、不十分とはいえ地震なら対応できると思うけど、台風対策の垂直避難はちょっと厳しい。それで引っ越したいと思い始めた。

けっきょくそれからコロナ禍もあって、引っ越しを決めた。
もう少し上の階、とはいえ高い所は苦手なので高層階は無理、そこそこの階で台風に耐えられる強度の建物をと探して部屋を決めた。

今はベランダで洗濯物を干すたびに下をのぞき込み「ここから飛び降りれるだろうか?」と考え、隣の家を見ては「あの屋根に飛び移れるだろうか?」と考える。

 

普段はネットショッピングはAmazonが多いのだけど、初めて楽天スーパーセールにのってみて、いろいろ買った。

今避難用にと置いているリュックが黒なので、やっぱり目立つ色の避難用リュックがいいかと思って調べてみた。

腕力に自信がないので、リュックでもキャリーでも使えて、キャリー部分が外せるタイプのものを購入。そこそこお高かったのでポチるのにちょっと勇気がいった。
セットに簡易エアマットと手回しラジオがあるのも決め手になった。
こういうものは100均で代用とはなかなかいかない。
セットになかったサンダルは100均で購入。
たまに買う温泉水もこの際なのでまとめ買い。
初めて自宅用にヘルメットも買った。これはAmazonで折り畳みタイプのものを。
先月の地震の際、揺れの最中何もできないままで終わったので、揺れたときになにをすればと考えて、玄関ドアを開けておけるようにドアストッパーも購入。
なんだか非常用品でも、あれこれ考えて買い物しているとけっこう楽しくなってきた。

さすがに時期的に避難用リュックは発送までに時間がかかりまだきていないけど、到着したら中身を詰めながら確認、さらに自分に必要なものを追加しようと思う。
眼鏡の予備とか靴下とか。

心配性で普段から荷物が多くなりがちなので、やっぱりキャリーで使えるものにしてよかったなと思う。
買い物は思いがけず楽しかったけれど、それでも使う機会がないことを心の底から祈りたい。

 

あれから10年といっても、これで終わりがくるわけでもなく、まだまだ復興も道半ば。
あの日無事だった自分たちは、こうして意識をする機会と思って忘れないようにしなくてはなと思っている。