温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「おかえりモネ」 〜35話  失った人も失わなかった人も

朝ドラとしては珍しく、最初から色々な事を明らかにせず進む「おかえりモネ」。

先週は及川親子のエピソードがメイン。

新次が仮設住宅にいて働いていない様子、アルコール依存、妻の不在、ちらちらと見せてはいたけれどハッキリは描かれていなかった。

そして幼なじみの耕治との関係。

想像はしていたけれど、つらかった。

 

津波で、家も船もそして妻 美波を失った新次と、震災当時モネと共に島に居らず何も失っていない事に負い目を感じている耕治。。

「被災者」と言っても本当に様々で、5年経っても立ち直れない新次がダメだとか、そういうことではないのだなぁと、改めて考えさせる。

そして、それでも海を恨まない新次と息子の亮。

漁師である2人は人間が自然と共に生きることをわかっているから。

当初からずっと、人と自然との関わりを描いて来たこのドラマの軸がますますハッキリ見えてきて、モネが気象予報士を目指すのがとても納得できる。

いい脚本だなー。

 

田中さん母親似と言われて中身は父親似と返したモネ。

こういうところも似てる。

メインテーマの周りの細かいエピソードが丁寧で、まるで新しく知り合った友人の事を「なるほど」と思いながら知っていくみたいでじっくり好きになっていく。

菅波先生のトンチキと見せかけた誠実な大人ぶりといい、お約束に頼らない人物描写がいいです。

耕治が立てた再建計画が、新次の不用意な借金でダメになるのもああ、と思った。

ノンバンクで1000万借りるということの意味を分かってない新次。そういうことは全部美波がやってたんだ。

前に、モネの祖母の新盆に赤いTシャツで来た亮を見た時も思ったこと。誰かこういう事をやっていた人か居なくなったんだって。

丁寧で刺さります。

 

先週のMVPはやはり亮役の永瀬廉。

キンプリ投入って大丈夫か?と思ったけども、最近のジャニーズには珍しい陰系のキャラがとてもハマっていた。

藤竜也を始めとしたベテラン陣のなかで1番若手の彼が思いをぶちまけるシーンはきっと俳優として1段あがったのだと思う。

あさイチプレミアムトーク登場はちょっとサービス多めだなぁと思ったけど、ここはこれくらいね(笑)

 

いよいよ気象予報士試験合格なるか!の今週もまた楽しみで、ながら見には全く向かない「おかえりモネ」がまた楽しみです。