温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「TOKYO MER」 〜第6話 雑な脚本も、喜多見先生のおかげで「死者ゼロ!」

医療物好きなんですよね〜。

特に救命物はやっぱりカッコイイ!

今クールは「ナイトドクター」と「TOKYO MER」と救命物が2本、視聴率も良いようです。

自分も見てます。

……見てますけど、ツッコミの山です(笑)

どちらも「夜専門」とか「移動手術室」とか新しい設定は入れたものの、それ以外のドラマ作りのやり方がベタというか、深みが無くて、見てはしまうけど「傑作!」とはとても言えない。

「ナイトドクター」だと分かりやすく昼間担当を敵キャラにしてしまうとか、5人しかいないのにポンコツ2人とか、作劇的な作りが浅くてねー…。

 

そして「TOKYO MER」のほうもベッタベタ。

主人公の喜多見は救命の為なら危険も顧みない救命バカ、使えないクセに反対だけはするポンコツ研修医、とにかくチームを潰したい敵キャラ……。

ポンコツが本当にポンコツなのになぜ喜多見が彼女を「できます!」と自信満々に言ってたかと言うと、医者を志望した動機が「人を助けたいからです」と書いてたから。

薄っすー!

さらに起こる事故はガス爆発、トンネル崩落、立てこもりとこれまた捻りなし。

何故か爆発したビルに入っても、喜多見の上には瓦礫は落ちないし、立てこもり犯の弾は当たらない。

いつも現場で会うレスキューチームのリーダーはトンネルの天井が落ちたのを背中で受け止め後で冷やすだけという鉄人ぶり。

初回から「スーパー戦隊みたい!」と言われてますが、スーパー戦隊の方がよっぽど辻褄合ってるし!と思いますよ。

 

 

あとジワジワと嫌なのが、中條あやみ演じるポンコツ研修医が「弦巻比奈」という名前なのですが「比奈先生」と呼ばれてること。

なんで下の名前?若いから?女だから?研修医だから?

…と、ここまで書いて相関図見たら、菜々緒演じる看護師「蔵前夏梅」も下の名前で呼ばれてたよ。「夏梅さん」だった。「夏目さん」と聞き違えてた。

……なんかさぁ、今時女性だけ下の名前で呼ぶとかある〜?調べたら脚本家は40代後半男性のベテランだけどさ、そういうところアップデートしてくださいよ。

「ナイトドクター」がキャリアの差があるのにタメ口が気になるっていうコメント沢山あったけど、この「女性だけ下の名前呼び」の方がよっぽど気になる。古臭い。

そしてなによりこういう内容で「死者ゼロ」って、水戸黄門か!あー、先の展開が見える。

このドラマはまず、脚本がかなり微妙です。

 

なのになぜ見れるかっていうと、演出がスピーディなのと、とにかく喜多見幸太役の鈴木亮平がいいからです!

(あ、こうやってみるとキャストのネーミングもベタだよね。「比奈」なのはひよっこだからね)

沢山の患者が出た現場で、笑顔を絶やさず落ち着いた声で呼びかけ手早く処置をしていく、その安定感、安心感たるや、これは確かに死者を出さないかも。

早口なのに落ち着いてると言う矛盾した台詞回しをこなして、そのガタイの良さもあって醸し出される信頼感。

鈴木亮平って上手い人だとは思うけど、今までさほど気になったこともなかった。でも今回の喜多見医師の役作りは普通に「凄い…」と感動しちゃった。

この人なら確かに助けてくれそうなんですよ。

リーダーとしてしっかり立っていて、だからこそ救命救急はチーム医療なんだっていうことの説得力がでる。

脚本はグズグスなんだけど、この鈴木亮平は見る価値がある!このために見れる‼︎

 

ということで、喜多見先生の安心感は、ツッコミどころ満載のドラマまでも救ってくれるのでした(笑)