温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「寺西一浩ドラマ 人生いろいろ」最終回 好奇心に勝てず見てしまったら、まさかの展開でした!

謎のホームドラマ「寺西一浩ドラマ 人生いろいろ」。

初回を見て、2話の冒頭をチラッと見たけど、Blu-rayの残量がマジで厳しいので、結局2〜9話まで録画されていたものをまるっと削除。

これで関わりはなくなったはずだったのに。

24日金曜日、帰宅して一息ついてBlu-rayの残量大丈夫かと確認したら、昼間放送のあった「寺西一浩ドラマ 人生いろいろ」の最終回が録画されてました。

 

金曜の夜、明日はおやすみという気の緩みと好奇心に勝てず、最終回をついつい見始めた。

いやー、相変わらず凄いわー。

ドラマの本筋は舞台の和菓子屋「きしだ」の後継、三男龍太郎の恋人との関係とお店の経営たてなおしで、そこに他の4人の兄弟の仕事や恋愛がサブエピソードとして入る。

で、最終回はまずこのドラマの登場人物をご紹介から始まる。次男の恋愛相手の同僚の佐々木のキャラ紹介と一緒に次男との関係も全てダイジェストで説明。

安っぽい背景も、拙い演出もぎこちない演技はダイジェストでも健在。

そしていきなり女優さんの自己紹介まで入る。ここで⁉︎

ここまでで5分。

そしてさらに「岸田家と森家のこれまで」というあらすじが始まる。

岸田家は和菓子屋「きしだ」の一家、森家というのは三男龍太郎の恋人かなえの家。

結婚するなら嫁に来て欲しい岸田家と、母親が世界的なデザイナー(めっちゃ昭和な設定!)で婿を取って後を継いで欲しいという森家で、それぞれ結婚に難色をしめす。

あー、王道ホームドラマ〜。

この母親役が馬渕英里何なんですが、ええっ?というくらいねちっこいキャラづけしていて、今後の仕事に影響出るんじゃないかと思うくらい微妙な演技だったわ💧

 

そしてこの「これまで」のダイジェストが10分‼︎

その前のチョイ役紹介と合わせて、振り返りで15分使いましたよ?放送時間が55分なのに⁉︎

たまたま初回しか見てない自分はまだ眺めていられたけど、毎回見てる人はイラッとしないのかしら?すごいな!

 

でやーっと始まった最終回本編、龍太郎考案の新作最中をネット広告で見て買いに来た客がまたえらく棒読みで、これはまた何か訳ありキャストねー?と思ったら、まさかのヨッピー、吉田尚記でした。なぜ?この人まだニッポン放送の社員ですよね?なんの弱み握られてるの?

セリフで「若い人だったわね」って言われてたけど、佐久間さんと同期っていってたよ?若くは見えるけど。

そしてさらに棒読みの女性が出て、検索したらお医者さん。スポンサーですか?

謎しかなさすぎる〜?

 

最終回の内容はなーんのひねりもなく、ヨッピーが紹介してくれたおかげで新作最中が売れ、結婚後継問題はなあなあで、かなえの母が大量買いしてくれて仕事ぶりは認めてくれたけどそれだけ、というゆるゆるした展開。

そして、店休日に龍太郎がかなえとデートに行こうとしたら、その直前に部屋を出て行った父親と入れ替わりに飛び込んできたかなえが「お父さんが玄関に倒れてるの!」と叫んで「すぐ行くから」と龍太郎が返したところでまさかのエンディング!

えーっっ!ここで最終回終わりなの???

マジすか?話が1ミリも終わってなーい‼︎

そしてまたこのエンディングがここまでの回想で、いったいどれだけ使い回しで尺を埋めるんだよー⁉︎

 

エンディングが終わると、「製作著作TOKYO MX」と出て、本当に終わった。

何この投げっぱなしエンドは?

 

…と思っていたら「人生いろいろ お知らせ」が。

DVD発売と動画サイト配信決定のお知らせ、

そしてまさかの

「劇場版 人生いろいろ決定!」

マジかー⁉︎

じゃあこの「お父さん倒れた」投げっぱなしエンドの続きは劇場で?

いや、よくそんなお金あるなー?

 

前に、あるアイドルユニットの主演映画の出来が酷すぎてファンが激怒して炎上してた騒動があった。

出来の問題もあるけど、コンプライアンス的にかなりまずい内容だったらしい。

でその騒動について書いてるブログで知ったんだけど、映像コンテンツって劇場にかけたかどうかで扱いが全く違うので、2週間くらい劇場公開して「好評公開!」と宣伝してDVDを売るというのは、マイナーな作品を出す時によく使う手なのだそうだ。

DVDにすれば濃いファンが頑張ってくれるからそこそこでもペイできるそうなのだ。

 

「人生いろいろ」の劇場公開ってそういうオチとしか思えないなー。ストーリーなんてなかったし。ひどい商売だ。

番組に入ったCMでは、龍太郎役の寺西優馬の主演ドラマDVDの宣伝もあった。

やはりTOKYO MXで、しかもパート2だったので、少なくとも3本は主演で連ドラやってるんですよね。

それでこの演技力……。

最終回、父・冨家規政、母・長谷直美、龍太郎、五男剛の4人がテーブルを囲んで話すシーンが長かったんだけど、自然に座ってお茶をのんだりしている両親役にくらべ、息子役2人の変に力の入った佇まいがハッキリ見えてしまって、こりゃもうどうしょうもないなと思った。

座ってるだけでぎこちないんですよ💧

無名でも芝居のできる人はいると思うんだけど、若手全員下手ってどういうキャスティングなの?

おそらく若手のなかではかなえ役の子がいちばん知名度はあると思う。

武藤十夢って名前が珍しくて覚えてたけど、AKBの子でしたね。

AKBが全盛期の時にそこそこの順位にいたような気がする。さほど興味ない自分が覚えてたくらいだからけっこうなものだよね。

しかしまあ、演技はうん、勉強しよう💧

 

なんというかね、このドラマが気になったのは結局、

「いい作品を作りたーい!」

「こういうものが作りたーい!」

という気持ちがまーったく見えなかったから。

雑な脚本、演出、歌手の顔見せ、スポンサーの接待出演とやる気のないキャスティングと下手くそな俳優。使い回し映像での無理矢理な枠埋め。

人に面白いものを見せたいという意欲がどこにもない。

そういうある意味凄い作品なので、怖いもの見たさで見てしまったんだなぁ。

幸い自分は出てる人に1ミリも興味ないからいいけど、たとえば武藤十夢とかなら、まだ熱心なファンはいるわけでしょう?

そういう人達はどんだけしょーもなくても劇場版も見に行くんでしょう。そのためのキャスティングなんだろうし。

それはファンとしてめちゃくちゃ哀しいことだ。

自分がここに出ている人のファンじゃなくて、本当に良かったと、心から思ってしまったよ。

なんというか、ある意味業界の闇だよなぁ…。

地上波のドラマなんてオワコン扱いされたりしますけど、こういう底辺を見てしまうと、普段見ているドラマがとてつもなく尊く思えるよ。

去年ブログで、「MIU404」について「押しが出ている作品が傑作という幸福」と書いたけど、改めてそれがどれだけの幸運なのかと思い返すなぁ。

そういう事を思えただけでも見た価値はあったかな。

まあ、ツッコミどころだらけで面白かったですよ(笑)