初回感想、以上!
……というのは冗談ですけど、半分はマジです(笑)
映画版は2本とも見てないし、元々こういう系の作品をあんまり見てないので、どうしても「シン・ゴジラ」に見えます。
それも、けっこう格下の。
とはいえ面白くなかったわけじゃないです。結構楽しめた。
ただ、あちこちに見える日曜劇場感がなー。
香川照之のマットサイエンティスト感はあれでいいの?とかね。対するのはしっかりした國村隼なのでなおさら。
ちょうどツイッターで、ジュンク堂で売らざるを得ない反ワクチンとかの書籍をまとめて「陰謀論」という棚にして置いているというのを見て「やるなぁ」と思ったとこだったので、考えてしまった。
香川照之の教授は現実にいたら明らかにやばい陰謀論者にしか見えないわけで、小栗旬演じる環境省官僚が、その論調を信じようとする流れがどうにも違和感。ドラマとしては先に起こることをわかっているから信じるけれど、現実だったら小栗旬もただの痛い人。
だけども、そんな香川照之を官僚で囲んで言いくるめようという展開もいい気分はしない。ひっくり返るのはわかってても、昨今の論破ブームに乗ったかんじでね。
「シン・ゴジラ」はその点、まず現実を容赦なく突きつけてきてるのが上手いんですよね。
このあたり原作ではどんな感じなんだろうか?
とりあえず初回は視聴者みんな「はいはい、日之島が沈むところで続くになるのね」と読めるところが日曜劇場的。
小栗旬の芝居はどうも昔から苦手で、今回も思ったのだけど、一歩過剰なんだよねー。
どうしてもかっこいい役が多いからなんだろうけど、「罪の声」みたいな普通の人がいいと思うんだけどな。
各省代表で来てる官僚役がみな、よく見るけどいわゆるエリート的な役がほぼ無い人達で、ちょっと意図的なものを感じた。
そんな中、ウエンツ瑛士が突出して下手くそで途方にくれた。
元々俳優をやりたい人だと思ってなかったので、イギリス留学は驚いたんだけど、いったい何を学んできたのかとつっこみたくなるほどの酷さ。
他の人たちがエリート役向きではない中にちゃんと「官僚」を演じてるのに、1人だけただのウエンツ瑛士意外の何物でもない。
厳しいなー。
そんな中、圧倒的に松山ケンイチが上手い。
珍しくボンボンエリートなのに軽やかにそこにいて、この人の力みの無さが素晴らしいよね。
小栗旬が濃いめな分バランスが良い感じ。
先週、伊集院光のラジオのゲストに杏が来てて、ドラマの宣伝なんだなーと思ったら、杏の上司役で出てて笑った。
いやー、情報伏せるのたいへんね。
企画自体は何年も前からあったのだろうけど、放送時にこのコロナ禍に重なって、はたしてどういうドラマ作りをしたのか、大変興味深い。
1時間強を飽きさせないドラマ作りと豪華キャストはさすが日曜劇場なので、とりあえず次からも楽しみに見ましょう。