実はあたりドラマが多い注目枠、日テレ水曜10時。
日テレドラマはオリジナル率も高くて意欲は買うんですが、土曜10時と日曜10時半はちょーっと力技過ぎるものが多くてね……。
水曜ドラマはオリジナルでも原作物でもしっかり方向を定めていて当たりが多い。
そして週半ばに見るのにちょうどいい、ほっこり率が高くていいんです。
前期の「ハコヅメ」も良かったのに、諸事情で短くなってしまって残念だったなー。
少し前の水曜日、眠くて限界ーと思いつつ月〜水曜分の「カムカムエブリバディ」を見て10時過ぎ、よーし、がんばって「恋です!」見てから寝るかなーと録画一覧を見ると「#01」となっている。
うちのBlu-rayは毎週予約してるものが放送無いと、最初設定した番組名で録画されるんですよね。
え?今日放送ないの??と日テレみたらなんか歌番組。「ベストアーティスト2021」かー!
宣伝は見かけてたけど今日だったのか。
と言うことは「恋です!」おやすみ??そんなー。
みれば歌って踊っているのは6人。
ということは、SixTONES???
おお、さっきまで見とった稔さんがおるー(笑)
そういえばSixTONESが歌って踊ってるのちゃんと見るの初めてかも。へー。
10時から録画されてた分を確認してみると、杉咲花と杉野遥亮が、ユキコと黒川の格好で出演している。いや、そんなフォローいらないからドラマ休まないでよー💦
そしてやっぱり杉野遥亮でかい!でもこのドラマ見るまでそこまで大きい印象なかったな。顔が薄いから?
トップコート四男として売り出したいわりに中々知名度が上がらないのは名前のせいもあると思うんだよね。スッと読めないし。
芸名にすればよかったのにー。
…とお休みを嘆いていた「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」ですよ。今期大穴ドラマでした。
ベタな少女マンガの恋愛物原作で、最近増えてる、恋愛の行き違い要素に障害を設定したものかなと思っていたら、なんとも気持ちのいいラブストーリーになってました。
少女マンガ系の王道として、主人公のコンプレックスを受け止めてくれる相手が現れて恋に落ちるというパターンをとることで、ユキコの弱視という障害も、黒川の母親に捨てられたという過去も、特殊なものではなく一つのコンプレックスで、みんな普通の人なのだと描いている。それは綺麗ごとかもしれないけど、こういうファンタジーがあってもいいじゃないと思わせる。
そしてそのファンタジーを成立させるのが丁寧な脚本と演者の良さ。
身近にいないと、弱視というのがどういう状態なのか意外と知らない。
ちょうど少し前クドカンのラジオで弱視の人がグチを言いに来てましたが、見えなくなった時期も色々だし見えない度合いもそれぞれで、あーそうかわかってなかったなぁと思ったんです。
そして出てた人がよく聞くラジオネームで、普段送ってくるネタでは弱視とはまったく分からなくて、今更ながら見える人と同じような普通の毎日をおくってるんだなと思って。
なのでドラマ内で、具体的に弱視の人がどういう状態でどんな事に困るのかとかそういう説明がサラッと入るのに、毎回なるほどなるほどとうなづいてしまう。
「弱者だからかばってください」というのではなく、「こういう状態なのですよ」という説明なので、こちらも知らなかったことを知れて、「障害者支援」という大仰なスタンスではなく、困ってたらちょっと手助けくらいでいけるんだなと。
そしてなにより黒川の行動に壁がなくて、バリアフリーってこういうことだよねーと納得してしまう。
ユキコの好きなゾンビ映画を借りようとDVDレンタル店に行き、ユキコと一緒に来店した想像しながら歩き「これじゃユキコさんがわからない」と店内のわかりにくさに気付く。
そして同じく分からず困ってる年配の女性を手助けし、どうすれば皆が使いやすいか考える。
そしてそれが評価されバイト採用される。
あー、きっとこうあればみんな居心地いいよねーとホッコリします。
黒川がピュア過ぎて、毎週見ながら「どこがヤンキーやねん!」とツッコむのもお楽しみ。
純なヤンキーなんてマンガの中だけのファンタジーですが、俳優の存在感が成立させてくれる。
ユキコがバスを乗り違え迷子になった時、黒川のライバルの獅子王が気づいて車で送ってくれるシーンとか爆笑しちゃった。
少女マンガなら送迎だけど青年マンガなら拉致ですよ。
そんな獅子王も実は隠している思いがあったりと、弱視というハンデだけでなくいろんな人にさらっと気遣っているのもステキ。
意外と早くユキコと黒川の思いが通じるのは今時ですね。昔のドラマは両思いがゴールでしたが、そこからのハードルを描くんですね。
早速出た当て馬緋山役は最近売れてきてこの手の役は任せろの小関裕太。ばっちり。
そして忘れてはいけないのが黒川の同級生で当初の恋のライバルハチ子役の生見愛瑠、われらがめるるですー!
初回で見た時「めるるに似てるけど…あ、めるるだ!」と悩んだくらい普段と雰囲気が違う。
ちゃんとハチ子なんですよねー。びっくり。こんなにちゃんと演技できるとは。
当時話題になって「第二の佐藤栞里として『演技もできるモデル』として売りこみできる」という記事があって、「失敬な!」と思いましたよー。
佐藤栞里は嫌いじゃ無いけど、MERの役はあくまでも当て書きしててキャラがハマってただけで演技としてはかなり厳しかった。
まだ10代だし、ギャル系で出た子で演技方面行く人少ないけど、めるるには大いに期待だわー!
そして杉野遥亮、プライム帯でここまでのメインキャラは初めてだしこれでブレイクできるかな?下手ではないんだし、お兄ちゃんたちに続けー!
と、毎週ほのぼの楽しみにしている「恋です!」、今週の終わりは心配ですが、きっと無事だと信じてます。
毎週の癒し枠、来週もよろしくー!