温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「ファイトソング」第1話 う〜ん、岡田先生ちょっと休めば?

「おかえりモネ」が終わり、満を持しての清原果耶の民放連ドラ初主演!

(しかし、いったいいつになったら「キヨハラカヤ」をスマホで変換してくれるのかしら?)

それもこのところ微妙なTBS火曜10枠でラブコメと。

うーん、期待と不安が半々です。

 

ドラマレビュー記事で書かれててうんうんと思ったのが、火曜10時枠はラブコメのヒットドラマの枠ということに囚われて迷走している、〇〇きゅんとかにこだわりすぎ、というもの。

去年の4本はもう設定の狙いが見えすぎて萎えてしまったんだよね。

森七菜ちゃんの「この恋あたためますか?」は確かに作りが稚拙だったけど、そのぶんストレートに恋愛を描いてて楽しかったんだけどね。

ということでベテラン岡田惠和脚本、朝ドラヒロイン清原果耶を起用でこの行き詰まりを打破できるのか?という記事になるほどーと思っていた。

 

ということで不安と期待を抱えましての初回視聴。

うーん……岡田惠和、ちょっと休もうか?

 

ベテランなのに多作な人で年に1、2本は連ドラ書いて、単発や映画脚本も書いてる。

基本的には好きな人なんです。「ひよっこ」大好きだし。

でもねー、「ひよっこ」以降はあまりこれと言ったのが無い気がするなー。

そしてなんかパターンが同じ。自己模倣というかセルフパクリというか…。

この「ファイトソング」は特に、見終わってまず去年の「虹色カルテ」…?と思いました。

メインが女性1人男性2人の3人、重い過去、秘密の難病。

血縁の無い共同生活による擬似家族とかやたら善人ばかりとかもいつもの岡田設定だし。

この擬似家族設定は嫌いじゃないんだけど、このところ毎回消化しきれてないんだよね。

同じベテラン多作でも、大石静が毎回大石静らしさを出しつつも内容に振り幅があるのに比べると、どんどん自己パターンの罠にハマっていってる感じ。

今回の「ファイトソング」もキャストが変わっただけで(確かによく岡田脚本に出てるなぁという俳優さんが珍しくいない)、見終わった感想は「あー、いつもの岡田脚本だなぁ。ここから広がるかしら?」と言うものだった。

去年の「虹色カルテ」は結構期待して見たし、完走はしたものの「あー、感想書きたい!」っていうほどの衝動も起こらず、この「ファイトソング」もそんな気配が既にする。

清原果耶はやっぱり上手いし、事情はあれど今時の元気な女の子という彼女的には珍しい役なので見たいは見たいんです。

間宮祥太朗もやっと、やーっと当て馬卒業で楽しみだった。

なのにワクワクしなーい!

エンディングの出演者の名前を見てて、河相我聞の名前があって「出てたっけ?」と思ってから「あー、あの顔が映ってなかったお父さんか」と思ったけど、先々出てくるんだろうなー、わかりやすい。

主人公に育児放棄、事故で競技生命を絶たれる、難病とこんなに被せる必要ありますかね?もう令和ですよ。うーん。

 

そして、「血縁の無い擬似家族」の設定が児童養護施設なのにもモヤモヤ…。

実際の児童養護施設を知らないのですけど、公立のものと私立のものと割合どれくらいかしら?例え私立だとしても成人した子があんなに居座れるの?

いや、ドラマなのでファンタジーでもいいんだけど、ファンタジー児童養護施設扱うのもどうなんだろう。

岡田惠和ドラマの擬似家族設定は好きなんですよ。好きだけど、でもなんで児童養護施設

 

ずっと個人的に気になって、後追いの記事をチェックしてる事件がある。

児童養護施設の所長が卒園生の男に刺殺された事件。

その所長はなんの問題もない、どころか周りが話す限りその仕事にとても誠実な人だったらしい。殺されるような人では全く無かった。

それでも周りの人はその刺した男を責めきれないと言うのだそうだ。

現行の養護施設は18歳になると問答無用で出なければならず、その後のフォローをする制度が無いため、きちんと自立することができず良くない方へ行ってしまう子供が少なくないのだそう。

刺した男もそのような子供の1人で、その鬱憤をたまたま対応に出た所長にぶつけたのではということだった。

もちろんだからと言ってやっていいことでは無いのだけれど、関係者は養護施設出身者の現状がわかるからこそ複雑なのだということだった。それくらい、今の児童養護施設の状況は厳しい。

自分は普通に両親がいて、しかも2人とも公務員だったので、裕福とは言わなくても特に困らない家庭で育った。

大学に行くのも当然な環境だったし、友人もほとんどそうだった。

でも高校卒業間近、クラスメイトの1人の父親が亡くなった。その人は母親も亡くしていて、まだ小学生の弟と妹がいるとのことで、結局進学せず就職した。自分はその時そういう家庭があることを初めてちゃんとわかったんだと思う。

その人はその後同窓会にも一度も来ず、今どうしているのかは知らない。

基本的に自分はのんきに生きていると思うけど、時々それが凄く申し訳ない気がすることがある。ちゃんとストレートに世の中の助けになる事をしたいなぁと思ったりする。

そんななので、そういう事件を知るとその後が気になってしまうのだ。

 

と、話はズレたけど、岡田脚本はどうもわかりやすい「障害」を置いて盛り上げるというベタな作りなところがあって、それはまあ90年代から活躍してる人だからなのかなーと思うのだけど、さすがに21世紀も20年以上経つのだから、そろそろアップデートしたほうがいいのでは?と思う。

なにかそれを取り扱う意図があるのならともかく、このところの作品を見る限り、そこまでの深さは感じられず、難病も不幸な過去も消化不良なままだ。

なのでそのノリで「児童養護施設」を扱うのがなんか嫌だなぁと思うのだ。

 

そんなこんなで初回を見て、まあ見れるけど面白くなるのかなぁ?という不安の方が大きい。

なんか演出もテンポ悪い感じだしなー。

どうなんだろう?

「最初で最後の恋」というコピーなのでてっきり余命宣告でもあるのかと思ったけど、その辺もなんか半端だし。

とりあえず、清原果耶だから様子見はするけど、続くかなぁ?

不安だ。