温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「鎌倉殿の13人」第5話  あ、あ、兄上〜‼︎

ついに頼朝が挙兵した。

そして来てしまった、石橋山の戦いが…。

 

全然歴史詳しくないんですよ。ほんと頼朝・政子が分かるレベルで義時とか知らなかったし。

なので毎回放送と並行して、詳しい歴史解説記事を読むのが楽しみで。

ですが、ここには大きな落とし穴が。

ネタバレです💧

 

そもそも歴史物ってネタバレではある訳ですが、いったいどこまでが許容範囲なのか?というのはありますよね。

光秀が信長を討つというのを「ネタバレやめてください!」と怒られたという笑い話もありますが、じゃあこの「鎌倉殿〜」ではどこまでなのか?という。

せっかく歴史に疎いので、知らないならではのワクワクを楽しみたい。でも詳しい解説を読むのも面白い。ドラマに追いつかないよう気をつけてたんですがねー。

うっかり石橋山で宗時が敗死するのを知ってしまって。

マジでかー⁉︎愛之助なのにそんな序盤で退場しちゃうのー?そんなぁ…💦

「青天を衝け」でも同じ失敗をしてしまったんです。平岡様と平九郎の退場が早いのをうっかりWikiで見てしまった。

なのでドラマに合わせた解説だけを見るようにしてたのにー。

まさかの兄上退場情報とは…💧

 

愛之助の宗時は明るくて朗らかだけど考え無しな浅い男という第一印象で、「真田丸」の大谷吉継の冷静で理知的な感じとは真逆で驚いた。

そしてやっぱり愛之助上手いなぁとしみじみ見てました。

が、5話の宗時はそれまでの軽さから一変、いざ戦となると腹の座った所を見せる。

経験が浅くオロオロした姿を見せる義時に対して、確かに兄の落ち着きがある。

ただただ「平家を倒す!」と言ってただけのお調子者から武士の顔になる、その落差の見せ方がとても良い。

調子のいいところは父上似かなー?と思っていたら、いざという時の腹の座り具合も父上譲りだった。こういう三谷幸喜のキャラの書き分けが好きなんですよね。

ああもう、こういう見せ方が死亡フラグなのがヒシヒシと感じてしまって辛い。

義時との結果としての最後の会話で、平家とか源氏とかどうでもよい、坂東武者の世を作りその上に北条が立つ、という壮大な呪いを義時にかけてスッと消えてしまったのが物語として美しく、出番は少なくとも三谷幸喜が宗時を愛之助に託した信頼が感じられる。

宗時の最後が派手な戦死ではなく、淋しいのもまた重い。どうあろうが敗死は敗死で、それがいつどこで訪れるのかなんて紙一重なんだなぁと。

刺客役の梶原善はいきなり初回で千鶴丸を手にかけ「それだけ?」と驚いたらもちろんそれだけじゃなかった。うんうん。

 

田舎侍で嫡男でもなく野心も無かった義時が、頼朝に飲まれ、兄の野望を受け継ぎ戦いへ進まざるを得なくなっていく様を見てると、本当に歴史というのは紙一重だなぁとしみじみする。

それは「青天を衝け」でも思ったことだけど、時代的に死との距離か近いからこその明暗の差の大きさが恐ろしい。

振り回される主人公という三谷幸喜お得意のシチュエーションが、こんな恐ろしい時代にマッチしてしまうとはなぁ。

今はとにかく、兄上の冥福を祈りながら次回をまた楽しみに待つだけです。

淋しい…。