相変わらず調整調整で振り回され続ける主人公義時の一方で、菅田義経本格始動。
うーん、やっかいそう(笑)
やっぱり三谷幸喜はキレイキレイなキャラなんか出さないなぁ。人間くさい。
そしてそう、菅田将暉がキャスティングされたところで、王道の「悲劇の美青年」にする訳はなかった。
大河の義経っていうと滝沢秀明か神木隆之介しか思いつかず、しかもどっちもちゃんと見てないのでイメージだけ先行してしまうのよね。
そう、せっかくだからこのタイミングで「義経」とか「平清盛」を再放送してくれればいいのにー。でも「義経」は難しいかな?滝沢社長は過去映像を封印しているらしいので。
裏方に徹するということなのだろうけど、大河主演となるともうこれは滝沢社長だけの「作品」ではないのだけどねー。うーん💧
話がズレた。
前回の藤原秀衡との出発の挨拶で無邪気な少年の顔を見せ、「ミステリ〜」の整とは全く別人なのを瞬間で分からせるのがさすが菅田!
なんだろう、もう普通に顔が違うのが凄いというより当然なのね。
そして8話では短いエピソードだけで、型にとらわれない閃きタイプなのを分からせる。
うーん、これだけで頼朝と合わないのがわかるのが三谷幸喜だなぁ。
神経質で慎重派の頼朝と空気を読まず自分の発想のみで動く義経。これはこれは。
今回の大河はコメディ色強めと聞いて「どういうこと?」と見る前は思ったけど、いまはよくわかる。人と人とのすれ違いが笑いを産んでそして悲劇になる。
そもそもまだ行き来も大変な時代、東と西でも文化は違う。京育ちの頼朝と東国育ちの義経が「父親が同じ」というだけで分かり合えるはずはないのだ。
ドラマのそこかしこに悲劇の要素が散りばめられている。
三谷幸喜のこういう作劇が好きだなぁといつも思う。
相変わらずネット記事で色々知るのも面白いのだけど、なるほどーと思ったのが東と西の夫婦感の違い。
お家存続のためにも側室が当たり前だった西に比べ、東国ではこの時代は割と一夫一妻を取っていたんだそうです。確かに時政父上も前妻が亡くなったので再婚してるしね。
だから、政子が愛人に怒るのは嫉妬深いだけじゃなく、地域の感覚として普通なところがあるとか。なるほど。
京育ちの頼朝が坂東武者を嫌がる感じとか、そういう細かい演出とかも知ってから見ると面白い。
三谷幸喜は膨らませ方が独特なので歴史マニアに叩かれがちだし、既にあれこれ言う人もいるけど、しっかり見てると三谷幸喜がいかに膨大な歴史知識があるかがわかります。
大河ドラマは、正しい歴史を学ぶためのものではなく、歴史好きを育てるものなのだなーと、その大河を見て育った歴史好き代表の三谷幸喜を見てると思いますね。
さて、本日3月1日は第六次キャスト発表とのこと。そろそろ静御前もくるかなー?
楽しみー。