今期一番楽しみにしていた「初恋の悪魔」がやっと始まりました。
うーん、面白かった〜!
脚本は好き嫌いがばっきり分かれる坂元裕二、主演は林遣都と仲野太賀。
その他曲者ばかりの俳優陣といい、まー期待しかなかった。
そして、期待通り‼︎
警察に勤めてはいるけれど現状捜査権の無い4人が、それぞれの思惑のために協力して事件を解決する物語。
縦軸には仲野太賀演じる馬淵の兄の殉職事件がある模様。
ドラマ的な構成はセオリー通りではあるものの、坂元ドラマといえば会話劇。
とにかく一見無駄な会話をひたすらしているようで油断していると確信をついたセリフがザクッとささる。
坂元ドラマはいつもそうだけど、見るときは考え過ぎずただ味わっていれば、いつのまにか深く何かが染み込んでいるのがたまらない。
局によってカラーが違い、日テレではわりと重めだったようだけど、今回はコメディになっているので考え込まなくても普通に楽しめる。
それなのに噛み締めれば噛み締めるほど違う味がする。
サクッとでも、じーっくりでも楽しめる、うーん、こういうのこそテレビドラマですよね!
俳優はみんな達者なので掛け合いのテンポも問題なし。
わかりやすく厄介な林遣都はこのまま年いったら阿部寛になるんじゃないかという偏屈ぶり。
一見一番普通な分あとが怖そうな仲野太賀、社会不適合者なら任せろの柄本佑、そしてヒロイン松岡茉優。
いやー、やっぱり暗い目をした松岡茉優は素晴らしい!この人には明るいヒロインよりうぎゃーっていいたくなるようなめんどくさい役がホントハマるわぁ。
「初恋の悪魔」とはなんだろう?と思っていたら、極度に偏屈な林遣都演じる鹿浜が、松岡茉優演じる摘木に会っていらい「ドキドキが止まらない」そうで、誰もが「それは恋では?」と言いかけたところにあまりの経験の無さに「殺意かもしれない!」と大いなる勘違いをするというオチのことでした。
いやー、恋愛の展開もこれはこれは大変だ(笑)
坂元ドラマではキャラクターの名前もいつも凝っていて楽しみ。
主人公2人が馬と鹿なのがまず目につき、放送見るまで気づかなかったのですが、柄本佑の役は「小鳥」なんですよね。
「小島」でなくて「小鳥」。
偏屈なので「こじまさん」と呼ばれても一切無視、同僚が「ことりさんと呼ばないと相手してくれない」とフォロー。
…なんと!
現在2話まで放送済みの「ユニコーンに乗って」の西島秀俊の役がやはり「小鳥さん」で、面接で「こじま」と間違えられて「すみませんことりなんです」というエピソードが。
いやー、なんでまたこんなネタが同じクールで被るかな?
医療物被りとか警察物被りとか、テーマ被りはよく見るけど、こんなピンポイントな被りもあるのねー。
実際にいる小鳥さんが何かに出ていてどちらもそれを見ていてそこからヒントを得たとかなのかしら?
笑っちゃった。
とりあえず何もかもやばそうな面々から目が離せない楽しみなドラマが期待通り始まりましたね。