あっという間に11月、1ヶ月経っても今期のドラマの感想が何ひとつかけてないままです笑
実は結構見てるのですが、本数多い分消化も追いつかず、そうするとネタバレを喰らうというね。仕方ないですが。
そんな遅れつつも見ているドラマのひとつが「ザ・ロイヤルファミリー」。
競馬には全く興味ないのですが、塚原あゆ子監督ということで見てみたら、結構面白いなーと。
主人公栗須が、馬主の山王と出会って競馬を知り、一緒に有馬記念を目指していく物語。
ストーリー展開としては王道で、有馬記念に向けて、馬主、調教師、生産者、ジョッキー…とドラクエのように仲間を集めていくようです。
結局勝ち負けが全て、しかも恐ろしい大金が動く世界で、それでもその魅力から離れられない人たちの姿が面白いのです。
そんな中、最初にパーティーに入った調教師広中を演じる安藤政信に目が行きます。
なんか、すごくいい!
そもそも、俳優さんの中には現役でありながらなんか伝説っぽくなってる人がいて、安藤政信もこの世代のそういう人。
基本映画畑で露出が少なく、本当に存在しているのか?という感じ。
一時期は全然出てなかったし。
で、ある時期からポツポツとドラマに出るようになったのですが、これがまた「なんで?」というくらいどーでもいい役をやっていたりで謎のだなぁと思ってまして。
「コードブルーシーズン3」の役のどうでも良さにはマジでびっくりした。
で、そんな安藤政信が演じる広中は、ちょっと変わり者の調教師。
とにかく血筋のいい馬を引き受けて勝つことだけが正義の世界の中で、腕はいいのだけど独特のこだわりを持っている。
だからこそやっかいな馬主山王の特別血筋がいいわけでもない馬を引き受ける。
一方でなかなかのうっかりもので頻繁に無くしものをしてたりもする。
そういう『変わり者』ってわりとキャラ濃いめで作られがちだと思うんですが、安藤政信はこれを淡々と演じていて、でもそれでも広中のマイペースさとかこだわりがちゃんと表されていて、なんだかすごくいいんですよ。
あんまり映画を見ないので、安藤政信の演技ってちゃんと見たことなかったかもと思うのですが、なんだかやっぱり上手いんだなぁと感動してしまいました。
この演技の感じがまた塚原演出と合っていていいんですよね。
今回の映像の広さとか凄く塚原監督らしくていいなあと思うのですが、一方で視聴率が下降気味というのもなんかわかるなぁと思います。
結局日曜劇場に求められるのは半沢とかVIVANT的な福澤演出なんだよなーと。
「ドーン」「ゴゴゴゴ」ってワンピみたいな効果音がつきそうなやつ。
自分はそういうのより塚原演出のが好きですが、塚原演出の日曜劇場ってさほど視聴率高くはないのですよね。
なんかそれだけで駄作扱いも残念だなーとおもうのですけど、しかたないのかなー。
ストーリーは王道で、ある程度の展開は読めるのですが、それでも『競馬』というものに関わるあらゆる立場の人の業みたいなものが描かれていきそうな感じで先が楽しみです。
あ、まだ見てないけど噂の目黒蓮の役柄についてはネタバレ食らっちゃいました笑
遅れて見るのはこれが残念。
でも、後追いでも充分楽しみながら見てますよ。