温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「過保護のカホコ」第1話見た あーう〜ん、とりあえず主題歌もっと流そうよ

一切見る気のなかった「過保護のカホコ」、主題歌を聴くために第1話を見た。

日テレ水曜10時枠といえば、コメディでお仕事メイン、さらに遊川和彦脚本というと「家政婦のミタ」「◯◯妻」「偽装の夫婦」と中々クセがあり好き嫌いが分かれる作風。
トーク番組で見た感じ、本人もかなりクセが強くそれがそのまま作風になってる感じの人だ。
出演者もこれまでの遊川ドラマに出てる人が多く、これはいかにもな感じかなぁと予想しながら視聴。

で、見終わっての感想。
うん、いかにも遊川和彦ドラマだ。
家政婦のミタ」は未見、「◯◯妻」は途中脱落、「偽装の夫婦」は完走、ただしツッコミどころ大いにアリという自分的には脱落の予感しかしない💧

日テレ遊川ドラマ前3作と共通するところは、主人公のキャラが極端にデフォルメされているところ。
3作とも感情を表に出さず、かなり人間味を制限したキャラだ。
が、前3作の主人公は仕事面では圧倒的な能力がある。
スーパー家政婦、完璧な主婦、何をやらせても高水準でこなしてしまう天才。

それにくらべてカホコは何1つ出来ることがない。現状極端なバカだ。というか、マジで知的障害がある設定なのか?と一瞬思ってしまった。
極端なキャラ設定というのは、そうする事によって、キャラの特徴を際立たせてキャラ立ちさせるのが目的なのだと思うけど、カホコにはそうやって際立たせるべき能力が無いので、ただの頭の弱い子でしかない。
純粋培養で素直な子だと言いたいのだなと解釈しながら見てはみても、脚本のせいか、女優の演技のせいか、多分両方で、どう好意的に見てみても、やっぱりただの頭の足りない子にしか見えない。
素直な子=他人の言う事ことそのまま受け入れるという表現なのはわかるけど、
言われた事をただ黙々と疑わずやり続けるエピソードって、知的障害がある設定のキャラに使ってるのを見た事あるんだよなー。
世間知らずにしても、例えば研究に没頭してるとか、明確な長所を入れたほうがよかったんじゃないか?
大学で何を勉強してるかも書いてないし、食って寝てるだけの主人公って‥‥。

ドラマの進行で、そういう子が成長するところを描きたいという意図なんだろうけど、大学四年生でこれでは、現実の場合もう人間性は変わらないだろう。
なので展開に無理しか感じず期待が持てないのだ。
そこがもう致命的💧
こういうデフォルメしたコメディは主人公に関心が持てないと見続けるのは辛い。

また遊川脚本の特徴として、家族をたくさん出し、さらに描き方にトゲがあるというのがあって、初回からいやな気分満載にしてくれるのが辛い。演者がまた達者な人ばかり入れてるもんだからますます辛い。
特に黒木瞳の過保護の母親役がハマり過ぎてて辛い。この人は本当に母親役のプロだ。
キャリアウーマンから自堕落系まで母親役ならなんでもこなせる。
が、リアルな芝居が上手過ぎて、カホコのデフォルメしたキャラがデフォルメじゃなく頭の弱い子に見えるのを手助けしてしまっている。
なんか「共依存」って言葉が浮かんでしまった。
実際そういう設定なのだと思うけど。

そして相手役の竹内涼真
若手のなかでは演技上手い方だと思う。
けど、さすがに朝ドラと平行は失敗だったんじゃないすかね?ホリプロさん。
なんでも藤原竜也妻夫木聡の下の世代の若手俳優が育っておらず、困っていたホリプロに現れた、期待の若手なのだそうだ。
うん、期待の若手なのはそうだと思う。
とは言え欲張り過ぎ。
朝ドラでは恵まれた環境にコンプレックスを持っている御曹司なのに対し、こちらは親が無く奨学金とバイトで学ぶ苦学生
が、どうも演じ分けが出来てない。
カホコのデフォルメされたキャラに対して、麦野の芝居がリアルにいくかデフォルメするか迷ってる感じでハンパなのだ。
菅田将暉みたいに見た目をガラッと変えてくるタイプならまだなんとかなったかもしれないけど、そうではないし。

竹内涼真だけの責任ではないけどね。
カホコも相手の麦野も、初回では魅力的なとこが全然描かれてないのだ。
カホコはただの頭の弱い子、麦野はでかい事言ってるだけのスネオ。
これを俳優の演技だけで魅力的なキャラにしろと言われても困るだろう。

家政婦のミタ」は見てないから置いといて、「◯◯妻」は途中脱落して、「偽装の夫婦」は突っ込みつつも完走した違いはそこだ。
メインキャラの魅力を最初からポンと出してきた「偽装の夫婦」は俳優の上手さもあって何だかんだで楽しめた。
話の無理矢理感をうやむやに出来るくらいに魅力的なキャラが作られてた。
初回見る限り、カホコは「◯◯妻」寄りだ。
メインキャラに好感持てるところが全然無い。
これはかなり辛い。
遊川脚本の黒い部分だけがひしひしと感じられて、なんかモヤーっとする。

ま、そういう訳で本来なら初回脱落のドラマになるのだけど、そもそも目的はそこではない。
主題歌だ!
初回はちゃんとしたエンディングではなく、ドラマの終わりに被せてかかっていた。
これは初回だからこういうかけ方で次からは別にエンディングがあるのか、それとも毎回こういう作りなのか、それを確認するために次回はとりあえず見よう。
星野源は脚本もらって曲を書いたと言っていたけど、どこまでの脚本なんだろう?最後までは無いよね?
星野源の曲の雰囲気だと、最後気持ちよく終わりそうな感じなんだけど、何しろ遊川脚本だからなぁ。
曲に合わない終わりだったら許さないぞー(笑)
自分にとってはこのドラマのメインは主題歌なのだからね!