温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」 第1話 え?思ってたより面白くてホッとした〜笑

三谷幸喜25年ぶりの民放連ドラとめっちゃ話題の「 もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」!

うーん、タイトル長!笑

三谷幸喜っぽい!

 

今期は面白そうなものがたくさんありますが、そのなかでも特に期待して、そしてかなりの心配をして初回を待ちました。

まずの感想。

「思ってたより、面白かったー!よかったよかった」

です。

 

このところ仕事が立て込んでいて、なかなか見る時間が取れず週末にやっと見れたのですが、そこまでの間に賛否の感想、というか否がかなり多めの感想を見聞きしていたので、もう心配で心配で。

最近の作品で比較に挙げられがちな「スオミの話をしよう」が確かに、確かに、つまんなかったのでね…。

ドキドキして見始めましたが、30分延長でも全然長く感じず集中して見ちゃいました。

一方で、まあ不評の理由もわかるかなーとも思います。

連ドラとしてはものすごーく『三谷幸喜!』な感じなので、受けつけない人は受け付けないかなと。

実は頑固で作家性が濃い人なのでそもそも好きな人はすごーく好き、嫌いな人はすごーく嫌いと分かれやすいのでねぇ。

自分もファンではありますが、面白いと思えない作品もいくつもあるので、緊張していましたが「もしがく」は好きな方に入りそうでよかったです。

 

基本的に三谷さんはスロースターターというか、序盤の展開でガツっとつかみにくるというタイプではないんですよね。

昨今の視聴者は簡単に1話切りしちゃうからなぁ。

今回は約40年前の設定とのことで、基本的には設定紹介とキャラクター紹介でほぼ終了。

ストーリー的な展開はほとんどなかったですね。

そこがウケなかったんだと思いますが、自分はそれが面白かったです。

あの濃い面々を順番に出していくだけなのに、ちゃんとキャラと人間関係と状況の説明ができていくのは凄いなと思いました。

そしてまだほぼ何もしていないのに、あの中でちゃんと『主役!』として存在する菅田将暉もさすが。

「鎌倉殿〜」の義経が素晴らしくて、三谷さんも気に入ったんだなーっていうのがめちゃくちゃわかる。

 

そして約40年前、ギリギリ昭和の渋谷、表側はオシャレな大人の街でありながら一歩入れば混沌というか猥雑というか、そういう感じだったんだなというのが伝わってワクワクしました。

セットが、リアルとファンタジーの間のいい感じで。

ただ、三谷さんは大人でオシャレな設定を好みがちな人だと思っていたので意外でした。

これは一応実体験に基づいているからなのかな?

クドカンを意識している…というのはおそらくあるかなぁと思います。

 

今回キャラクターがどんどん出てくるだけなのに面白く見れたのは、やっぱり演出が三谷さんじゃないからでしょう。

本人は自分で全てやりたいところがあるようですが、やっぱりクセのある作風なので、舞台ならともかく、マスに載せるなら他の作り手の客観的な目線は必要な人だと思います。

映画は基本自分で演出してるから、当たり外れが特に大きくあるんだと思うし。

昔のインタビューでドラマの脚本のように何分でCMにいくとか、制約があるほうがやりやすい、というような事を言っていたのですが、それはそうだと思います。

今は大御所になってしまって、ほかからあれこれ言われにくくなって独りよがりになってるのでは?と思う時があります。

 

「もしがく」は、三谷さんがフジテレビに「脚本に口を出さない」「キャストをなるべく希望通りにする」「セットをケチらない」という条件を出したという記事があって、本当ならちょっと心配〜💦と思ってましたが、演出が三谷さんっぽくなくてバランスよくなってましたね。

やっぱり翻訳が必要ですね。

 

キャストはよくまあこんなにお気に入りをそろえたなぁと笑っちゃいました。

アンミカとバイきんぐ西村はよかったと思うけど、今時は演じ手と役柄を区別できな人が多いので、現代物に使うには知られすぎてるのかもなーと思いました。。

でもよかったですよ。

三谷さんはこういう飛び道具好きですよね。

 

二階堂ふみはさすが。

同世代でこういうアングラでセクシーさを出すとしたらナンバーワンでは?

でもでも、あの踊りはどうなんですか?上手いようには見えなかったのです…。残念。

 

そして、菅田将暉演じる演出家と神木隆之介演じる三谷幸喜を重ねた放送作家です。

なんか凄く色々考えてしまいました。

ここから小劇場ブームになっていって、三谷さんもその中にいたのは確かですが、この頃のいかにもな『小劇場』な感じと全く違うので、全然評価されなかったと言ってたのを見た事があります。

その中でのトップスターは野田秀樹とか鴻上尚史で、あとはそれっぽい人たちがたくさんいたはずで、確かに三谷さんは異質だったんだと思います。

おそらくその『ザ・小劇場』の象徴が菅田将暉であって、そこと全然違う道から行くのが神木隆之介

そこに当時三谷さんがそのブームの中で何を思っていたのか、そういう事が2人の関係に重ねられていくんじゃないんでしょうか。

三谷さんのこじらせぶりがどれだけ見れるかとワクワクしますね。

 

と、評判が悪い割に面白く見れたの第1話ですが、ここに来て2話でガーンと面白くなったという感想があちこちに。

なかなか見れる時間がなくて見れてませんが、ものすごーく楽しみにしてます。

 

あ、ちょっと視聴率悪いとすぐさま叩き記事がボコボコでますが、その中で「制作側から『もしがく』と言ってねとあげてて、若者に媚びててダサい」みたいなのがありました。

いやいや、今はどの番組もXのタグ用とかに先に略称あげてますよ。

なんかねー、叩こう叩こうというのがうようよいていやーね。

でも、期待してまーす。

ホントに、1話面白かったです。

う〜ん、武田氏の新番組……長くない?

10月、新番組シーズンです。

テレビはまだ特番特番ですけれど、ラジオはスパッと切り替わりました。

 

で『武田砂鉄のラジオマガジン』ですよー。

赤坂でも散々いじられていましたが、まるでコウモリの様に両方でいい顔してます笑

とりあえず1週目はフルでなるべくリアタイしてみたのですが、今週2週目、すでに手が伸びず……。

なんででしょう?

アクションもすきだったし、プレキンは毎週楽しみにしてるし、大竹まことのも聞いてますけど、なんかこれは…。

いま、まだ1週目ですから判断するのは早いのですが、うーん、あんまり面白くないかも…。

 

多分、1番の理由は

「長い」

ですね。

3時間半ですよー。

さすがにラジオ慣れしているので危なっかしいところはないのですが、元々淡々と話す人なところに、毎日いるアナウンサーがまたそつなくていかにも「アナウンサー」なお仕事ぶり。

曜日ごとのパートナーも芸人さんまでみんな淡々とした人。

なので番組がずーっと淡々としてます。

特に笑いどころも無く。

それで3時間半。

……。

 

いやまあ考えてみたらそもそも自分は3時間半の番組なんて全部聞いた覚えがないので、これがありかなしかそんなものなのかはわかりません。

でも、そもそも3時間半の番組って、コストカット以外に理由が見つからないのですが。

結局一部の好きなコーナーだけ聞くようになってますけどね。

しかしラジマガの場合、好きなコーナーになりそうなほど特徴のあるところもあんまりないというか。

とにかくパートナー陣も1週目で探り探りとはいえ、「淡々』なので。

それぞれの専門分野を掘り下げるってほどの長さも深さも無く。

アナウンサーのコーナーのバスケ話なんて薄すぎてワイドショーのスキマコーナーかと思ったよー。

ラジオの強みって深掘りできるところじゃないんですかね?

やっぱり、バービーみたいな飛び道具は必要なんだなぁと思いました。

あるいは赤江さんや西川さんのように本人が飛び道具とかね。

 

大竹まことの木曜もパートナーが青木理さんになって、砂山アナとおっさん3人で3時間はなかなかキツかったので、やっぱり2時間半くらいが限度なのではないかしら?

もう少し様子を見ますが、期待していたのでちょっと、残念かなー。

もう選択肢が無いにも程がある…

自民党の総裁選の結果が出ましたねー。

わーい!👏

 

…なーんて、もちろん言いません笑

そもそも自分には選択権がないし、どこにどう転んでも麻生がキングメーカーとかぬかしてる状況で、立て直すもへったくれもない。

そして、それに対抗できない野党もしょーもない。

 

で、おそらく女性初の総理大臣が誕生するのでしょうけれど、もちろん喜びません笑

女性であればなんでもいい訳はないし、彼女のこれまでやってきた事言ってきた事にはおかしいところが山盛りですから。

裏金も統一教会問題もぜーんぶスルー。それなのに『女性総理誕生』を祝えと言われても。

 

確かになんだかんだで総理候補はほぼ二世三世の世襲議員ばかりのなかでしかも明らかな女性蔑視集団の中でここまで来たのはたくさんの努力や苦労があったんだろうというのはわかります。

だからと言ってなんでもやったり言ったりしてもいいわけではないですから。

政治家としてのスタンスに同意できるところはほぼゼロだし、この時代に馬車馬のように働くとか言っちゃうセンスも嫌。

まず上が休んで見せないと下が休めないのが日本社会でしょうが。

 

でも、Xで見た『彼女がどんなにクソな政治家でも、ミソジニー全開の揶揄や攻撃にさらされている時は「やめろ」と言う。』という意見には同意。

それは別問題なのに、それがわからないやつが多くていやですねぇー。

仕事ぶりや思想と性別は別のことで、男女問わず、差別主義者も有能な人も無能な人もいるのに、何か言い返すのに相手が女性というだけで、容姿や年齢がいっているという事にのみつっかかるやつが絶対でてくるのだよねー。

やれやれ。

 

明らかに時代は逆行して、またいろんな事が後退していくのだなぁと思うと普通に憂鬱ですが、とりあえずそう思っているという事は書いておこうと思いました。

「あんぱん」完走〜! ずっとずーっと、モヤモヤは残る

「あんぱん」完走しましたー!

王道設定で朝ドラ経験ありのベテラン脚本家というのもあり、けっこう楽しく見れました。

色々見せ方も上手ですよね。

 

ですが、途中から感じたモヤモヤがずっと、ずーっと晴れず、それどころかどんどん大きくなってしまって、なんだかなぁが拭いきれずに終わってしまいました。

その『モヤモヤ』について考えたことをあれこれ書き出してみようと思います。

 

そもそも「あんぱん」が王道なのは、ヒロインが「何者かを目指す」物語だったから。

もちろん目指さなくても名作は色々あるのだけど、モデルがいる話が人気出るようになってから特に何かを目指すものが多いです。

で、さらに「ゲゲゲの女房」以降人気の「著名人の妻」パターンでもあります。

アンパンマンやなせたかしといえば、ゲゲゲの水木しげるに匹敵する著名人レベル高の方ですからねー。

で、その「何者かを目指す」ヒロインが「著名人の妻」であった結果、本人は何者にもならないのになんか何者かっぽい感じだけ出す、というモヤっとする結果になったんです。

 

いや、本来はアンパンマンの歌詞でもある「なんのために生まれてなんのために生きる」というのがテーマなのもわかるし、「カッコ悪いヒーロー」であるアンパンマンを取り上げることで「何者かでなくてもいいのだ」という事を伝えたいのもわかります。

が、そうやってベタにわっかりやすーくテーマを伝えて来ているにも関わらず、のぶのスタンスがモヤモヤするんですよ。

 

戦時中、軍国主義に染まったのぶに賛否が分かれていましたけど、自分はそれはいいと思ってました。

当時の人としてはそれは普通のことだったし、逆にそれに迷いがあるっぽい演出があるのが中途半端なのでは?とも思ってたくらいです。

で、戦後にのぶは様々な仕事をします。

それはモデルの人が色々やっていたからそれをなぞっているのですが、朝ドラヒロインとしてはちょっと収まりが悪い。

別に一途にひとつの職業に邁進しなくてもいいのですが、仕事を変わるなら変わるでそれぞれ理由がつかないと物語としては成り立たないのですよね。

で、その都度わりと無理に理由をつけてはいたけれど、なんとなく座りの悪い人という感じになってしまってました。

そして、薪先生から紹介された会社を辞めさせられて「何者にもなれんかった」という中盤の見せ場になってた訳ですが、それを見ていても「まあ、目標もなくフラフラしてたからねぇ」と見えてしまって。

やってる仕事に一貫性が無いから何をしたいのかわからないんですよ。

 

モデルの人の時代を考えれば、特に何かを目指すとかって発想が無くてもその方が普通だし、そこそこの年齢の既婚女性が働ける場も少ないでしょうから、とにかくやれる仕事をやっていたのかなと思います。

でも、ドラマののぶは一貫性のない仕事をして、その一方でとにかく嵩に「マンガ描けー、マンガ描けー」と言い続けます。

嵩は別にフラフラしてたのでもなく、マンガこそヒットしないものの様々な創作の仕事を受けそれなりの収入があるのにです。

それはもはや「売れっ子漫画家の妻」の座を自分の自己実現の場としようとしているようにしか見えないのです。

 

そして仕事を辞めさせられ専業主婦になったのぶは特に嵩の仕事を手伝う様子もなく(せいぜいお茶を入れるくらい)、といって身の回りの世話をする様子も描かれず、優雅なマダムっぷりを見せながら、今度は子供達に『読み聞かせ』という名のアンパンマンの押し売りを始めます。

いやもう見ていて怖かった。

正直、のぶがアンパンマンに執着する理由もわからないし、期待していた、おんちゃんアンパンマンから今のあのかわいいデザインが生まれた経緯もさほど描かれず、とにかくのぶがアンパンマンに執着しつづけるのだけが描かれ続けます。

アンパンマンって、専門家に言わせると小さい子供の好む、丸とか色とかで構成されていて素晴らしいデザインだということなのですが、それをやなせ先生が意図的に作ったのか、それともたまたまなのか、そういうのが見れるのかと思っていたけど全然なかったですしねー。

小さい子が好むということに気がついたのも八木だったし。

もうほんと、じゃあのぶのやってたことはマジで押し売りだったのかーと。

 

そしてその間に、八木さんから東海林編集長やらお母さんやらあげくアニメのプロデューサーまで出て来て、アンパンマンのすばらしさをなぜかのぶに語り続けます。

いやいや、あくまでもアンパンマンを作り上げたのは嵩であってのぶではないのですよ。

なんでのぶの手柄みたいになってるの?

なんかね、これがものすごく納得がいかないのです。

ドラマとして「夫婦で生み出したアンパンマン」にしたいのはわかるのですが、これは創作をするという事に対して凄く失礼だと思いました。

物を生み出す、作り出すということの苦しみ、重さを舐めているのではないのか。

結局のぶができることはサポートでしかないはずなのに、さほどサポート姿もなくマネジメントするでもなく、ただただ「のぶのおかげでアンパンマンが出来た」と周りが伝え続ける。

 

これまでの「著名人の妻朝ドラ」では、その物を作り出す夫へのサポート姿、そして結局創作の手助けができない自分の立ち位置へのジレンマというのが描かれていたので、「著名人の妻」が主人公として成り立っていたのが、なまじっかのぶを「ハチキン」として前へ前へと描いたので、なーんにもしないのに創作の手柄だけかっさらっていくという失礼な人になってしまったのです。

主人公主義にもほどがあります。

期待したやなせ先生の仕事ぶりや創作の背景がさほどないのに、とにかく「妻のおかげで色々作れましたー」と語り、そしてその妻は何をしてたかというと、暇なマダムのボランティアなだけ。

元々脚本家は「やなせ先生をテーマにしたい」という案だったのが、プロデューサー側からは「女性主人公で」となったから先生ではなく妻の方を主人公にした、その結果クリエイター物語として破綻した、としか見えませんでした。

 

そもそも脚本家はベテランで見せ方も上手いと思うけど、途中蘭子が人気出たからそっちを書いた結果、エピソードの配分がうまくいかなかったなぁというの感じなのもなんかなぁと。

もちろん、それでもここまでにまとめたのはやっぱり上手いんだと思います。

でも、『大傑作!』かというとそれはそう思えない。

それはやっぱり「創作」というものの手柄を安易に妻に振ってしまったからだなぁと思います。

あくまでも創作は嵩がしたもので、のぶはその傍観者なのです。

夫婦でもそれぞれ別の人間です。

いくらかヒントを与えたとしても、創作なんてそんな甘いもんじゃないです。

「あんぱん」の最大限のモヤモヤはやっぱりそこの曖昧さだなぁと思います。

 

ま、それでも半年飽きずに楽しく見れたし、次はまた「著名人の妻」なので、それはそれでありかなと思いました。

 

 

「DOPE 麻薬取締部特捜課」完走〜! やっぱりトンチキSF設定は収拾つかなかったよ〜

今期のドラマも続々と終了。

夏は回数少なめが多いかな?

元々食いつかなかったものも多いので、珍しく継続視聴中のものは全部完走しそうです。

4話くらい残ったドラマがハードディスクに山ほど残ってましてね…💧

 

ということで「 DOPE 麻薬取締部特捜課」も完走!

いやー、ダメダメでしたね笑

ダメとか言いつつ2回目の感想。

前回の感想はこんな感じでした。

 

「DOPE」 第1〜2話 予想通り、見どころは『中村倫也』!笑 - 温泉とテレビが好きな私の日記

設定もキャラクターもめちゃくちゃありがちで、わざわざドラマ化するほどなのか?

とりあえず中村倫也の上手さでなんとか見せてるなぁという感じでした。

 

それがですね!

全10話のうち後半3話は中村倫也の出番がガクッと減り、実質高橋海人の単独主演のようになってまして、そうなるともう目も当てられなかった…。

トンチキ設定ほど演技力が無いと事故る、という見本になってましたよ…。

 

そもそも、異能力の設定が広過ぎて。

特捜課のメンバーは鼻がいいとか耳がいいとか記憶力がいいとか、直接の戦いにはとても向かない人が多いのに、DOPEで能力が出た人間は瞬間移動かってくらいのスピードがあったり火を吹いたりとそもそも戦える相手ではない。

そのうえ、ラスボスとなるジウはテレポートに変身、他人の能力開発までありとあらゆることができて戦いようがない。

それなのに結局高橋海人演じる才木がまた次から次へと能力発揮して挙句に人の能力を抑え込む…ってなんなの?

ルール無し!

こういうSF設定は世界観の構築がキモなのに、結局能力のインフレ起こして終了。

なんだそれ?

それに才木の母親や妹も能力者だったり、特捜課の綿貫が祖母と同じように怪力だったりと、「え?遺伝すんの?」とか、才木の母親が10年もDOPE更生施設にいたのはなんでなの?とか、設定が雑。

 

ストーリーの縦軸となる中村倫也演じる陣内の妻が殺された事件がまた、清々しいほどにDOPE関係無し!

いや、いいけどさぁ、そこで絡ま差ないから尚更『異能力』がキワモノになってしまっているのでは?

 

そして、後半の見せ場は心優しい平和主義者の才木の覚醒と成長な訳なんですが、ほぼひとり主役となった高橋海人がその落差の演じ分けが全くできておらず。

結局1話からラストまで、ずーーーっとおんなじ調子の演技で、なんですかそれ?という感じでしたよ。これで主演と言われても…。

正直、今はあの事務所の方々も客寄せパンダとしての機能も大して高くないので、脇ならともかく主演は勘弁してほしいかな。

こういうトンチキドラマは俳優の上手さで楽しめちゃったりもするのでねー。

 

と、いうわけで完走はしたもののなんだかなぁというドラマでした。

TBSの金曜10時枠といえば「MIU404」とか「最愛」とかをやってるようなところなんですから、もうちょっと内容吟味してくれてもいいのでは?と思ってしまいました。

日曜劇場より金曜10時派としては残念なオチでしたね。

「ちやはふる—めぐり」 〜第9首 結局、直球の『青春』にやられちゃうのよね〜

今期、学園物のドラマが2本。

 『僕達はまだその星の校則を知らない』にどーっぷりハマっておりますが、こちらの『ちはやふるーめぐり』も中々に魅力的。

ザ・少女マンガ!な世界観がたまりません。

 

元々映画もその原作も見ていなくて、その10年後にあたる続編という知識のみで視聴。

映画の出演者はざっくり知ってたくらい。

主人公のめぐるは、中学受験の失敗以来、とにかく効率よく無駄なく高校生活をやり切ろうとしてきた。

そんなある日競技かるたに出会い、『無駄なもの』としてきた部活動という青春にのめり込んでいく…

という、あらすじ書いててもこっぱずかしいわ〜💦という青春ストーリー。

で、す、が!ベタだと思いつつ手に汗握って応援してしまうのですよー。

うんうん、わかるよ、そうだったなぁ〜って。

思うツボです笑。

『ぼくほし』の高校生活が生っぽいのに比べ、『ちはやふる』は原作のテイストをおそらく継いでいて少女マンガ的。

それはそれでらしさが出ていていいのです。

 

例えば、部の仲間となる千江莉と春馬は前からの友人同士らしく、かるた部の様子を一緒に伺っていたのですが、女子ながらバリバリに野球部で活動していた千江莉に対して物腰柔らかく言葉遣いの独特な春馬がまるでお嬢と執事みたいで「どういう関係???」と思ってたら、結局友人同士でウケてしまった。

どうみてもお付きの者ですって!

さらに強豪校に双子の弟がいる!?

こういうのが少女マンガっぽいんですよね〜。

嫌いじゃないけとね笑

 

正直、めぐるがかるた部に入るまでを引っ張ったのでそこまではちょっとたるい感じもあったのですが、かるた部に主軸をおいてからはもう熱い青春っぷりが気持ちよくて。

それぞれまだ足りないなりに、かるたを強くなるという一点に集中していて、その姿が清々しい。

そうそう、高校生の時くらいコスパだタイパだとかいうんじゃなく、無駄だろうがなんだろうがやりたい事を思いっきりやってもいいじゃない。ね?

 

そしてかるた部のコーチである奏役の上白石萌音もいい。

誰よりも小柄なのに、ちゃーんと教師なんですよね。

映画版キャストもぞろぞろと出てきますが、映画を見ていない自分でも、高校生たちと比べて大人になったんだなぁとしみじみします。

みなさん上手いなぁと。

出番自体は少ないのに、それぞれあの子が大人になったらこうだね、でもこういうところは変わらないねという絶妙な演技をしてきています。

さすがの広瀬すずはだいぶもったいぶったけど、めぐるの立ち位置はいわゆる『ザ・主人公』というより、奏のような2番手キャラなので、萌音ちゃんをメインにしたのはよかったと思う。

世の中の大半の人は千早ではなくめぐるタイプなので。

それでも価値がないなんてことは絶対にないのだから。 

 

なんだかんだで回を重ねる事にハマってしまって、広瀬すずのラジオに萌音ちゃんがゲストで出たのも聞いてしまったし、週末には映画版の3本目だけ見て(なぜ?笑)、ドラマに入る回想シーンに「ここかー」と納得したり、たまたま見たみらいモンスターがかるたの回で、競技会や練習風景のリアルさに感心したりと、めちゃくちゃ楽しんでます。

『ぼくほし』もですが、あまり視聴率がパッとせず、「若手が無名過ぎる」とか的外れな叩き記事も見ますけど、そういうことじゃないんですよー!

これまで学園物だと、ヘタクソな割に出番が多くて「なぜ?」と思うと某事務所所属というのがマジで多くて、そういうのに比べると、ちゃんと演技やキャラのハマり具合で選んでいるのだなぁというのがよくわかります。

そしてそういう子達が頑張っているのが二重に『青春』で、そういうのにもやられてしまうのです。

もー、お年で涙腺緩んでいるからね〜笑

若手みんないいんですけど、やっぱりめぐる役の當間あみちゃんがいいですよねー。

めちゃくちゃ美人というのではないのになんか目を引く。

華があるというのはこういうことなんだろうなぁと。

主人公として存在は強いのに、劇中の「普通の子」感がちゃんとあって、俳優として強みだなぁといつも思います。

 

そしてやっぱり若さですよ、若さ。

広瀬すずをはじめ、映画版キャストはみなさん売れて今でもよく見ます。

で、そんなみなさんの当時映像がほんと「若い!」「子供!」という感じで。

広瀬すずなんかも明らかに体育会系女子!な感じなのが、すっかりおねーさんになっちゃって〜としみじみしちゃいます。

そしてドラマの生徒役の子達と並ぶとその差がはっきりと。

それは演技というのはその時もっている体とか年齢とかそういうスペック全てを使ってやることなんだなあと思わせます。

大人になったと言っても、設定は28歳前後、俳優達も実年齢がそのくらいの人が大半で人間としては全然若い。

でも、10代の子達とは全く違う。

肉づきも肌質も、生き物としての時間経過がまず違う。

映像作品の面白さっていうのは、今この時間にここにしかないものを捉えるところなんだなと思います。

生徒達の若さと映画版キャストの大人ぶりに、時の流れがハッキリ見えて、それがたまらないのです。

 

そんな熱くて眩しい青春もあと1話で終わってしまう。

淋しい〜💦

ラストは奏ちゃんのさらなる成長も含めてじっくり堪能したいです。

あと松岡茉優の登場も発表されて嬉しい。

 

…と、録画を見終わったらそのまま入るニュースの予告が清水容疑者逮捕で、めちゃくちゃテンション下がりましたよ…。

ううう。

まさかのタイミング(T . T)

あー、またどうして他に学ばないのか…

朝起きて、スマホにニュース速報が入っていて憂鬱になった。

また俳優が薬物で逮捕されたのか。

しかも、若手で今いいお仕事がどんどん入っている立ち位置なのに。

なんで?

 

当然ながら現在出演中の日曜劇場はカット、未発表ながら撮影中の朝ドラは降板。

ほかにも色々撮影済みのがあるだろうなぁ。

この人は東リべに出てた。

ニュースを見た時、映画の宣伝で山田裕貴のラジオにゲストで出た北村匠海

「眠れなかった、眠れなかったよ」

と開口一番話したのを思い出した。

裏のドタバタを知ってるだろうになぁ。

こういうのは「自分だけは大丈夫」と思うものなんだろうか?

 

朝ドラについても、NHKは薬物使用について誓約書を取ると言っていたのに、この人については取る範疇じゃなかったそうで。

家康の時もそんな話があったけど、NHKも学んでくれ!

大河と朝ドラはとにかく出演者が多いのだからさぁ。

 

自分としては「海に眠るダイヤモンド」で、抜擢というレベルでいい役をもらっていたのに残念だなぁと。

ちょうど無料配信が始まったとこなのに、なんかなぁ。

 

ニュースキャスターではゲストに松潤が出て、当然触れない訳にはいかないので当たり障りのないコメントを出していた。

正直、松潤としてもそれしかないだろう。

三谷幸喜が「汗が止まらないとかそういうのはなかったのか?」と聞いて、薬学の専門家の先生がさらっと「大麻はそういうのはない」と訂正していたけど、三谷幸喜くらいでもそのへんの差はわからないのだなぁ。

まあ、大半の日本人の知識はそんなものかな。

 

ちょうどラジオのスペシャルウィークでピエール滝がYOUとトークしていて、瀧さんはいつも通りの先生みたいな穏やかなトークをしていたけど、なんかもやっとしてしまった。

瀧さんは好きだけど、うーん。

 

彼の場合まだまだ若手なので、数年経ってひと段落しても復帰ができるのかはわからない。

瀧さんほどの唯一無二な立場は作れてないしなぁ。

その辺は厳しそうだ。

せっかくA -studioに呼ばれるくらいになったのに、いちからやり直し。

そこまでしてやりたいものなのかしら?

本当にわからない。

ドラマ好きとしては、ただただ残念だ。