温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「ちやはふる—めぐり」 〜第9首 結局、直球の『青春』にやられちゃうのよね〜

今期、学園物のドラマが2本。

 『僕達はまだその星の校則を知らない』にどーっぷりハマっておりますが、こちらの『ちはやふるーめぐり』も中々に魅力的。

ザ・少女マンガ!な世界観がたまりません。

 

元々映画もその原作も見ていなくて、その10年後にあたる続編という知識のみで視聴。

映画の出演者はざっくり知ってたくらい。

主人公のめぐるは、中学受験の失敗以来、とにかく効率よく無駄なく高校生活をやり切ろうとしてきた。

そんなある日競技かるたに出会い、『無駄なもの』としてきた部活動という青春にのめり込んでいく…

という、あらすじ書いててもこっぱずかしいわ〜💦という青春ストーリー。

で、す、が!ベタだと思いつつ手に汗握って応援してしまうのですよー。

うんうん、わかるよ、そうだったなぁ〜って。

思うツボです笑。

『ぼくほし』の高校生活が生っぽいのに比べ、『ちはやふる』は原作のテイストをおそらく継いでいて少女マンガ的。

それはそれでらしさが出ていていいのです。

 

例えば、部の仲間となる千江莉と春馬は前からの友人同士らしく、かるた部の様子を一緒に伺っていたのですが、女子ながらバリバリに野球部で活動していた千江莉に対して物腰柔らかく言葉遣いの独特な春馬がまるでお嬢と執事みたいで「どういう関係???」と思ってたら、結局友人同士でウケてしまった。

どうみてもお付きの者ですって!

さらに強豪校に双子の弟がいる!?

こういうのが少女マンガっぽいんですよね〜。

嫌いじゃないけとね笑

 

正直、めぐるがかるた部に入るまでを引っ張ったのでそこまではちょっとたるい感じもあったのですが、かるた部に主軸をおいてからはもう熱い青春っぷりが気持ちよくて。

それぞれまだ足りないなりに、かるたを強くなるという一点に集中していて、その姿が清々しい。

そうそう、高校生の時くらいコスパだタイパだとかいうんじゃなく、無駄だろうがなんだろうがやりたい事を思いっきりやってもいいじゃない。ね?

 

そしてかるた部のコーチである奏役の上白石萌音もいい。

誰よりも小柄なのに、ちゃーんと教師なんですよね。

映画版キャストもぞろぞろと出てきますが、映画を見ていない自分でも、高校生たちと比べて大人になったんだなぁとしみじみします。

みなさん上手いなぁと。

出番自体は少ないのに、それぞれあの子が大人になったらこうだね、でもこういうところは変わらないねという絶妙な演技をしてきています。

さすがの広瀬すずはだいぶもったいぶったけど、めぐるの立ち位置はいわゆる『ザ・主人公』というより、奏のような2番手キャラなので、萌音ちゃんをメインにしたのはよかったと思う。

世の中の大半の人は千早ではなくめぐるタイプなので。

それでも価値がないなんてことは絶対にないのだから。 

 

なんだかんだで回を重ねる事にハマってしまって、広瀬すずのラジオに萌音ちゃんがゲストで出たのも聞いてしまったし、週末には映画版の3本目だけ見て(なぜ?笑)、ドラマに入る回想シーンに「ここかー」と納得したり、たまたま見たみらいモンスターがかるたの回で、競技会や練習風景のリアルさに感心したりと、めちゃくちゃ楽しんでます。

『ぼくほし』もですが、あまり視聴率がパッとせず、「若手が無名過ぎる」とか的外れな叩き記事も見ますけど、そういうことじゃないんですよー!

これまで学園物だと、ヘタクソな割に出番が多くて「なぜ?」と思うと某事務所所属というのがマジで多くて、そういうのに比べると、ちゃんと演技やキャラのハマり具合で選んでいるのだなぁというのがよくわかります。

そしてそういう子達が頑張っているのが二重に『青春』で、そういうのにもやられてしまうのです。

もー、お年で涙腺緩んでいるからね〜笑

若手みんないいんですけど、やっぱりめぐる役の當間あみちゃんがいいですよねー。

めちゃくちゃ美人というのではないのになんか目を引く。

華があるというのはこういうことなんだろうなぁと。

主人公として存在は強いのに、劇中の「普通の子」感がちゃんとあって、俳優として強みだなぁといつも思います。

 

そしてやっぱり若さですよ、若さ。

広瀬すずをはじめ、映画版キャストはみなさん売れて今でもよく見ます。

で、そんなみなさんの当時映像がほんと「若い!」「子供!」という感じで。

広瀬すずなんかも明らかに体育会系女子!な感じなのが、すっかりおねーさんになっちゃって〜としみじみしちゃいます。

そしてドラマの生徒役の子達と並ぶとその差がはっきりと。

それは演技というのはその時もっている体とか年齢とかそういうスペック全てを使ってやることなんだなあと思わせます。

大人になったと言っても、設定は28歳前後、俳優達も実年齢がそのくらいの人が大半で人間としては全然若い。

でも、10代の子達とは全く違う。

肉づきも肌質も、生き物としての時間経過がまず違う。

映像作品の面白さっていうのは、今この時間にここにしかないものを捉えるところなんだなと思います。

生徒達の若さと映画版キャストの大人ぶりに、時の流れがハッキリ見えて、それがたまらないのです。

 

そんな熱くて眩しい青春もあと1話で終わってしまう。

淋しい〜💦

ラストは奏ちゃんのさらなる成長も含めてじっくり堪能したいです。

あと松岡茉優の登場も発表されて嬉しい。

 

…と、録画を見終わったらそのまま入るニュースの予告が清水容疑者逮捕で、めちゃくちゃテンション下がりましたよ…。

ううう。

まさかのタイミング(T . T)