今期のドラマは初回でピンと来なくても、じわじわと面白さがしみてくるものが多いです。
なかでも大どんでん返しが話題の「全領域異常解決室」は痺れました!
いやー
「僕も神です」
なーんてセリフ、なかなか聞けません。
そして、そのある意味トンチキ台詞に説得力をもたす男、それが藤原竜也です!笑
初回、面白くはあったけど、よくある「オカルトと見せかけての科学的解明物」というスタートで、藤原竜也もおとなしめ。
もちろん、尊大、毒舌というお約束トッピングはありましたが、初回後は「叫ばない…!」と話題になってました。
確かに割とバーっと発散する役が多い印象の藤原竜也がなにかずっと含みがある感じがずーっと気にはなっていました。
で、5話での「僕も神です」ですよ!
しかも予告でネタバレという、地上波連ドラのフォーマットだからこその手法で。
ここまで見て、「やっぱり連ドラ好きだなぁ」と思いました。
一気見できる配信もそれはそれで面白いのですが、やはり、気になるところで止められて、1週間ジリジリしながら待って、リアタイスタンバイ!となる連ドラというものが自分は好きなんです。
週刊少年ジャンプの魅せ方みたいです!
テレビはオワコンと言われ、配信で大抵のものは見られるからこそ、この一見ハンデにも見える「毎週1話づつ」をどう生かすかを、すごーく考えているドラマだと思います。
そして、7話でのエピソードゼロ展開。
記憶があるときとない時の別人ぶりをサラッと演じ分ける広瀬アリス、いいです!
広瀬姉妹はどちらも「ほんとに⁈」と言いたくなるくらいの美形さんですが、俳優として向いてるテイストが真逆なのが面白いです。
どシリアスどろどろ展開ほど生きるすずに対して、トンチキ設定ほどハマるアリス。
もう正にベストキャスティング!
凛々しい室長っぷりとポンコツ新人の落差が素晴らしい。
あ、だからか、すずのCMってなんか見ていて小っ恥ずかしいんですよねー笑
そして周りも安定のキャスティング。
藤原竜也と小日向文代が話してると「はぁ?神だと??」みたいな展開でも、ほんとだろって思わせちゃいます。
素晴らしい。
ドラマならではのトンチキオカルト展開ですが、この場合その世界観の構築がキモです。
ネットでは「SPECみたい」という声が多かったですが、自分は「SPEC」脱落派。
なぜかというと超能力があるという設定のルールがあいまいで、強さがどんどんインフレ起こしてなんでもありすぎて「なんだそれ?」になってしまったから。
もう後出しジャンケン過ぎて。
そういう意味でこのドラマは「神」という設定が上手く生かされていて楽しめます。
実際にはないことだからこそ見る人に対して説得力が必要、といういい見本です。
ギリシャ神話もそうですが、日本の様に神様が沢山いる世界観だと、神といってダメなやつからずるいやつまで色々で、人間臭いなぁというのが面白いですね。
そういえば、神の1人で名村辰が出てまして、 土居志央梨や塩野瑛久のように、話題になった朝ドラや大河で印象に残る役をもらうと一気に色々でてくるなぁとあらためて影響力に感動。
迫田孝也もそうですよね。
NHKの俳優のネームバリューだけに頼らないキャスティングはほんといいですね。
ということで本日第9話。
新しい神がでてくるようで、もしやあの人?とか言われてますがどうかしら?
先週放送無くてジリジリしたのですーっごく楽しみです。