モカの日記

誰かに気を遣うことのない、思ったことをそのまま書いてみるところ。

「わろてんか」「トットちゃん!」第1週を見て、ドラマのつかみについて考えた

先週開始の2本の帯ドラマ「わろてんか」と「トットちゃん!」それぞれ全話見ました。
それで思ったこと色々。

まずは一言感想。

「うん、『トットちゃん!』のほうが面白い!」

1週目をみる限り、ドラマとしてのヒキが「トットちゃん!」の方が圧倒的に強い。
わろてんか」は録画視聴ならもう挫折してた。リアタイ出来るから本役までは様子見しようかなと思えるけど。
ツイッターでも結構あった感想だけど、正に「魔の子役時代」💧
この所の大阪制作の朝ドラは1週目を子役でやるけど、やらなくてはいけないものなのか?本当に苦痛だ。
「あさが来た」「べっぴんさん」「わろてんか」とどれも子役として評価と知名度の高い子を起用、その結果まず本役に全く似ていない、ルックス後回しの子供を見なくちゃならない。
これから半年続くドラマの最初に地味でこまっしゃくれたガキンチョなんか見たくないんだよー!せめてキラッキラに可愛い子ならまだしも!朝いちで見るわけだからね!
うまいと言っても結局は子役としては、な訳で、今回ヒロインてんと丁稚の風太の会話が大げさでツラかった。どちらも関東の子の様だし、関西圏に全く縁のない自分が見ても「これ京都弁か?」と違和感が。
子役に限らないけど、京都弁は他の関西弁と比べても独特なのだし、せめてもっと関西出身の俳優を入れられないものか?「あさが来た」は結構入れていたけれどねー。1人くらいならともかく、何人も揃って変な京都弁喋られるとかなりツライ。「あさが来た」「べっぴんさん」に比べても京都弁が鼻につくのは、「関西やでー!」を押す内容だから余計感じるのかもしれない。

ストーリー的にも、てんが笑いに目覚めるエピソードが一応あったけど、「だから?」と突っ込みたくなるしょーもないもの。それでいて無理矢理「松坂桃李15歳」と出会わすから、画面の違和感が半端無い。今回子役のとこ必要か?このエピソードなら13、4歳の設定で本役の子でやった方が違和感なかったと思う。ヒロインの葵わかな風太濱田岳も童顔だし、この先の4、50代を演じる不自然さよりよっぽどマシだ。
「あさが来た」は時代的に年の離れた許婚に嫁ぐということが当たり前だったから、子役と玉木宏で演技させても「そういうものなのね」となるけど、今回は「恋愛」なわけだしなー。この時代に「恋愛」って無理に必要かね?史実だとモデルの人は親の決めた相手へ嫁に行ってるわけだし、まだ大店のお嬢さんはそういう時代でしょ。
とにかく1週目、ストーリー的に拾うところが一切無し。ある意味凄い。どうせ見るんでしょ?にあぐらかいてるとしか思えん。脚本家が「1話で3回クスッとさせる」と言っていて「え?6話見て一度も笑えなかったですけども⁉︎」と思いましたよ。
ひよっこ」の前半視聴率が低めなのはイケメンが少ないからという記事が出回っていて「いや、前作の後半が評判悪かったからでしょ」と思っていたのだけど、NHKは真に受けたのか、1週目から千葉雄大松坂桃李、2週目にはもう高橋一生とこれでもかの大安売り。視聴者バカにされてるのかしら💧
おそらくディーン・フジオカの夢再び!何だろうけど、あれは本当に知られてない男前が突然現れたから皆ビックリしたのだ。もうすでに知名度も実績もある人ばかり、しかも高橋一生は大河から使い回し、10月クールのフジドラマにも出演で、有り難みも薄いでしょ。
自分が初めて全部見た朝ドラは「あまちゃん」なのだけど、録画して見た初回ラスト、海に飛び込んだアキを見たときの衝撃は今でも覚えてる。出勤時間が早いので録画組だったのだけど、朝これを見てから出勤したら1日楽しい気持ちでスタートできそうだなぁと思った。キラキラしてた。そういうものを見たいのよ。
「君達こういうの出しとけば喜ぶんでしょ?」っていうあざとさが透け透けで腹立たしい。しかも滑ってるし。1週目のつかみとしては失敗だ。

トットちゃん!」はその「魔の子役時代」をどうするかがまず上手い。まさかの子役前、両親の出会いからやってしまうとは!
見る前は「変なところから始めるなぁ」と思ったけれど見てみたら大正解だった。
黒柳徹子の人生といえば「窓際のトットちゃん」時代は必須だけれど、今までドラマ化が無い(よね?確か)のも当然だ。なかなかあれを演じられる子役はいないだろう。子供トットちゃんはある意味ヤバイ子供なので演出も難しい。下手するとズッコケる。だからその前からやってドラマの緩急つけるとか、頭いいなぁ。
そもそも母親の朝さんが朝ドラモデルになるくらいの人生とキャラクターなのだものね、使わない手は無い。
1組の男女が出会い、強く惹かれあい、人生を共にすることを決意する、人生で1番の山場をガッツリドラマの1週目に持ってくる。さらに松下奈緒山本耕史という昭和初期の絵面にピッタリハマる美男美女を持ってきて(もちろん演技も達者)視聴者のハートを鷲掴みですよー!古い表現ですけれど(笑)
そして脚本、演出の上手さ。朝と守綱が出会ったときの目線、連弾するだけのシーンで、オーバーが重なって置かれ、窓に書いた「北海道」の文字がストーブの蒸気で消えていくことで、2人の気持ちが重なり盛り上がっていくのを表現するとか、こういうのがドラマだよなぁーって感動してしまう。さすが大御所「大石静」‼︎
最近だと元々見るつもりなかったのにガッツリ見てしまった「家売るオンナ」とか、ヒキの強い脚本がたまらない。ドラマ見る楽しさってこれよねー!って思える。
朝も守綱もかなり変わり者で、「あーこの2人からなら黒柳徹子が産まれるわけだわ」と納得できる両親を描くことで、次のトモエ学園時代に自然に興味が続く。冒頭でガッツリ気持ちを掴んでしまえば、途中多少の緩みがあっても「見続けたい」気持ちは維持される。スタートダッシュが大成功だ。
他にもいいなぁというところはたくさんあった。
NHKほどお金がないのだろう、素敵なレトロ建物の外観はレトロ模型で表現。下手に安っぽいセットを組むより物語感が出て悪くない。
「乞食」というセリフを入れてたのもビックリした。「やすらぎの郷」に続き、今のテレビ業界に挑戦か。
そしてリアルな人物造形。
佐藤B作演じる朝の父親は無医村に移住し開業した医師で地域の人々を救い尊敬される名士だ。だが、妻や娘は自分の所有物としか思わず扱いもぞんざいだ。ツイッターで誰かが書いていてなるほどと思ったが、おそらく住み込みの看護婦に手をつけている。妻もそれを気づいているがしたがうしかなく、看護婦もそんな妻を見下している。
現代の感覚ではクズだけれど、当時の社会的地位のある男性なんてそんなの普通だ。そういう事をさり気なく入れ込んで、時代背景と黒柳夫妻の変わり者ぶりを強調するのがとてもいい。
最近の朝ドラはモデルがいても、あくまでもモチーフと逃げがちで、それはなぜかというとモデルの闇の部分を描かないためだ。
「あさが来た」では、家を継いだのは妾が産んだ息子だけどそれはカット、「トト姉ちゃん」では花森安治の政治的活動はカット、「わろてんか」で吉本せいの裏社会との関わりは描かれるかという記事を見たけど、まず入らないだろう。
キャラクター造形も、どの時代もみな理解ある優しい父親になっている。名家の当主がそんなんで務まるわけがないのに、みな娘のワガママを簡単に許す。朝のNHKとはいえ甘すぎだ。何でもかんでも現代の感覚にする必要があるのか?
金曜朝イチに遠藤憲一がゲストで出ていて、てんの父親儀兵衛を「笑わない父親」ではなく「思い切り笑うのが苦手な父親」に変えてもらったと言っていて「アホか!」と思った。そういうことやってるからアホなスイーツドラマが出来上がるんだよ!
てんが「笑い」に執着するキッカケなのだから、ちゃんと厳しくて笑わない父親にしなくてどうするよ。だからてんが笑いに目覚めるエピソードがグダグダになるんだ。

というところで1週目は「トットちゃん!」圧勝。
今週のトモエ学園からまたガラリとノリが変わるだろうからどうなるかな?1クールという事でテンポもいいし、多少グダッても楽しめそうではある。
わろてんか」はやっと本役登場。風太濱田岳になって俄然良くなった。さすがだ。果たしてこの萎えた気持ちを立て直してくれるのか?

そういえばネットニュースで「トットちゃん!」が不評、という記事を見た。なんかねーこういう本当に見たのか?と言いたくなるような印象操作の記事ってどうなのよ?
世の中綺麗事ばかりは言えないから、見もしないで書く記事があるのもわかる。だったらせめて褒める記事書いてよ。見もせず叩くとか。叩くならちゃんと見てちゃんと評論してよ、プロなのだから。
自分がツイッターでタイトルで検索して見た感じだと「わろてんか」は不評意見もちらほら「トットちゃん!」ほとんど無しだった。まだ1週目で、褒めコメントの方が書く気持ちになるだろうしこんなもんじゃない?記事書いた人間はどこで「トットちゃん!」の不評意見を聞いたのか、教えて欲しいよ。

2週目月曜分も見てみた。
わろてんか」てんはまだまだわからないし、相変わらず笑えない。でも風太濱田岳がいいのと、女中のトキ役の徳永えりという女優さんが良かった。調べたら大阪出身。
トットちゃん!」は変わり者夫婦の生活が始まり現実がやってきた。理想だけの生活力0の旦那で中々大変そうだが、それなりにやっていて面白そう。明日には徹子が産まれるようだ。

さて、どうなるかなー?